54のパラレルワールド

Photon's parallel world~光子の世界はパラレルだ。

愛のバクダンもっとたくさん落っことしてくれ

2005年03月28日 | パラソル
B'zのニューシングル「愛のバクダン」。発売から3週間もしない今、私はすでにこの曲に飽きている。初めて聴いたときはめちゃくちゃいい曲だと思っていたのにだ。しかも私はこのCDを持ってはいない。持っていないのに飽きるほど聴いているわけだ。TVやラジオやコンビニ、あらゆる場所でこの曲が流されているということか。
音楽が大量に消費されるようになって誰もが簡単に音楽を聴くことができるようになったが、簡単にかつ大量に聴く(聴かされる)ことによって音楽に飽きやすくなっているのではないだろうか。チャートがめまぐるしく変わるのはそのせいだろう。ビートルズはずっと1位だったのだ。
レコードが発明される以前、人々は生演奏を聴きにいくしかなかった。毎日のように生演奏を聴きにいくわけにいかないから、数少ない音楽体験をかみ締めるのである。音楽に飽きるなんてことはなかったはずだ。
レコードが登場し、音楽が商業的に大量生産されるにつれて人々は音楽漬けになるのである。同じ曲を一日に何度も聴かされる。好物も毎日食べれば飽きるのと同じだ。たまに食べるからおいしいのだ。
確かに、海の向こうで演奏された曲でさえも手軽に聴けるようになったことはとても便利なことだ。しかし、それと引き換えにだいじなものも失ってしまったように思える。私は音楽を好きでいたいので定期的に音楽から離れる。CDはもちろんTVもつけない。外に行くと音楽が耳に入るので部屋に閉じこもる。音楽という音楽をすべて排除して1ヶ月くらい過ごす。その後久しぶりに音楽を聴いたときの至福感といったら言葉にできないほどだ。音楽なしでは生きられないと実感する瞬間である。しかしそれから1ヶ月もするとまた音楽に飽きてくるのだが・・・。

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