54のパラレルワールド

Photon's parallel world~光子の世界はパラレルだ。

遅れる時間の考察

2005年03月29日 | 飛行する時間
「動く時計が遅れる」というのは事実である。では時計が遅れるとはどういうことだろうか。時計の仕組みをいまいちよく理解していないが、アナログは物質的、デジタルは電気的な仕組みだろう。どちらも細かく見ると量子である。時計が遅れるというのは、量子の動きが遅れるということではないだろうか。それはまるで巨大な扇風機に向かって歩く人間のように、高速度で運動する系の中で量子はなんらかの抵抗力を受けて、その動きが遅くなるのではないだろうか。歯車で動く時計を振り回したら、遠心力や慣性力が歯車に働いて時計が遅れる。それが量子レベルで起こるならばあらゆる時計が運動により遅れるだろう。
私が電車で移動すると、電車のスピードによる抵抗力が時計に働き、示す時刻が遅れる。当然私にもその抵抗力は働いていて、細胞を構成する量子に影響する。すると、細胞の働きが遅くなり老化も遅くなる。それを極限まで高めたのが宇宙船に行って帰ってきた双子のパラドックスだ。宇宙船で光速移動する兄の細胞は凄まじい抵抗力を受けるに違いない。しかしそれは量子レベルの抵抗であって本人には知覚されない。本人の意識においては光速移動していない普通の状態と同じ速度で時間が進行している。これは脳のプロセスが量子の速度に依存しているからだろう。

「時間が速くなる遅くなる」というのは「量子の動きが速くなる遅くなる」というのと同義であろう。すると、水蒸気は水分子の動きが活発なので時間が速くて、氷は水分子の動きが少ないので時間が遅いということになる。冬の寒い日に時計を見ると1秒が遅く感じるのは寒さにより量子の動きが遅くなり時間を遅らせているからではないだろうか。食物を冷凍すると長持ちするというのはそういうことなのかもしれない。「低温で時計は遅れる」といえるだろう。
愛知万博で展示される冷凍マンモスは超低温の中で時間の速度はゼロに近い状態で1万8000年という時を越えて来たのではないだろうか。

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