54のパラレルワールド

Photon's parallel world~光子の世界はパラレルだ。

愛国心

2005年05月17日 | パラソル
最近の日本人は愛国心が無いらしい。
確かに私も国語は嫌いだ。(そういうことじゃない)。

中国や韓国で反日デモが起こってる中で、日本人はそれに対して結構冷めていると感じた。もっと怒りをあらわにしていいのではないだろうか。反中、反韓デモが起こってもいいのではないか。苦しくも日本では韓流ブームである。

日本が嫌いなわけではない。アメリカのいいなりになり、言いたいことも言えないこの国が嫌なところもあるけど、世界で一番平和なこの国が私は一番好きだ。
日本人は日本を愛してやまないと私は思う。愛国心はあるはずだ。

ではなぜ愛国心がないと言われるのか。見せないからだ。
日本人は感情をあまり表に出さない傾向がある。「I LOVE YOU」と毎日言っている日本人を(尾崎豊くらいしか)見たことがない。しかも最近はコミュニケーション能力の低下とかいって、さらにその傾向は強くなっている。
愛国心がないのではなく、愛国心はあるけどもそれを表に出さないだけなのではないだろうか。

反日デモに関連して「日中再考/古森義久」を読んだ。
日本は中国に多額の資金援助を行っているという。それなのになぜ反日デモなどという仕打ちを受けねばならないのだろうか。
中国国民は知らないのだ。戦後日本が平和主義を徹底したことも、多額の資金援助も。教えられるのは日本の中国に対する侵略の歴史だけ。南京大虐殺では30万人が殺されたと教えられ、資料館で蝋人形で作られた悲惨な光景を見せられる。ニュースでは歴史教科書問題や靖国神社問題が重大な事件として取り上げられる。中国国民の中で日本は昔のままなのだ。
反日デモが起こっても仕方が無い。悪いのは歴史を正しく教えない中国政府だ。愛国心を育むために反日感情を刷り込むなんて。

しかし中国政府をそうさせたのは日本ではないだろうか。
日本が中国に侵略したというのはまぎれもない事実である。反日感情が生まれるのは当然である。
中国では、日本に対する憎しみが親から子へと受け継がれてきた。一方日本では、中国に対する反省の気持ちは親から子へと伝えられてきただろうか。
小泉首相が村山談話を引用して謝罪したとしても、形だけではないだろうか。結局悪いのは日本ではないだろうか。

大昔、中国と日本の仲はよかった。中国人ははるばる海を越えて日本にやってきて稲作と農耕を教えてくれた。なんて親切な渡来人。その頃中国は日本よりも発達していた。
しかしいつからか日本は経済発展して中国の上に立ってしまった。そんな日本人が中国にしたのは侵略だった。かわいがっていた愛弟子に実力で追い抜かれ、さらに裏切られるという、まさに屈辱だったのではないだろうか。

そして現在、今度は中国が経済発展して日本を追い抜こうとしている。はたして、そのとき中国は大昔と同じように我々に稲作と農耕を教えてくれるだろうか。

日本はアメリカと同じように中国に対しても媚を売らなければなくなるかもしれない。それが日本らしさなのかもしれない。
しかし私はそんな日本を愛することはできない。

私が愛しているのは「平和な」日本だ。

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