松浦からFUKUOKAへ

流れに抗してを経て そして今

☆松瀬 徹のオフィシャルブログ☆

闇へ消え行く 乾いた音

2010年03月28日 11時19分51秒 | 映画



「闇に消えゆく 銃声」とタイトルをも考えたが

刺激的になりすぎるので、乾いた音とした。

先日の投稿した裸の19歳 青春の回想

の続きで、投稿後、鑑賞した感想である。

あの若さで観た、衝撃的なものは、感じられず、

淡々とした目線で、映画で流れる映像を追った。





暗闇のなかで、銃声が響く、それも、乾いた、無表情の音である。

それは、憤り、哀しみを背負い、現状から逃避するためだけの

発射だったのか?

印象に残る、音であったし、昔見たときには、気になどしなかった。

音である。

流れる映像を見て、思う。

「貧困」という結果が生み出したこと。

懸命に生きようとするものにたいする、現代社会の冷酷としくみ、

「金の卵」は、孵化することなく、無残にも大人たちの足で、

踏み潰されていく姿。

いま、現代の若者が立たされている社会の現実に、

酷似しているシーンが幾つか或る。

「明日が見えない」「閉塞感だけが流れ溢れる」

昭和という時代が、創った社会の現実。

映画「裸の19歳」は、社会を告発する映画であり、

もう一度、日本の現代歴史を学ぶにあたり、

貴重な映像を創り上げた秀作である。


追記:映画の最後に流れる中学校の校歌。
   歌唱しているのは、俳優 林 隆三である。
   いい声である。





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