ケルベロスの基地

三本脚で立つ~思考の経路

BABYMETAL探究(いざ幕張!考)

2015-06-16 23:37:11 | babymetal
ああ、幸せ。
泣いたり、笑ったり、ニヤニヤしたり、泣いたり、の繰り返しが、とまらない。
BABY DRAGON METAL FORCEも、素晴らしかった。
ドラゴン・フォースの皆さん、いい方ですね。さすが世界の第一線で活躍しているミュージシャン。へヴィメタル愛、音楽愛、を感じた。さすが、プロフェッショナルだ。
それにひけをとらないBABYMETALもカッコよく、3姫の「演」奏には、余裕みたいなものを感じた。実際、セレモニーでのゲスト「演」奏だから、3姫もいつも以上にリラックスしていたのだろう。もう、ほんと、プロフェッショナルの貫録を感じさせる。

ブライアン・メイとの写真にも泣いてしまった。
たかが写真1枚なのに。
このへんの魔術に関しては、<「デロリアン」効果とBURRN!誌 考>としてまとめようとしている最中で、今日あたりにでも仕上げようと目論んでいたのだけれど、受賞の映像とかコメントとかの追いかけもあって、まとめるだけの集中ができない。

「バトル」考の後半、もと、手をつけようとしたのだけれど、集中して書く気にならない…。

だって、もうすぐ幕張だし!

で、去年の幕張の映像を画面に流しつつ、もう、すぐそこに迫った幕張公演について、思うところを書きのべてみたい。(いつも以上にとりとめのない文章です。ごめんなさい)
BABYMETALの真骨頂がライヴにあるのだから、ライヴ前に、1ファンが何を考えるのか、ということは、BABYMETALを探究するうえで一つの資料になるだろうから。なんて言い訳を自分に言いきかせながら。

映像のオープニングの、幕張会場への入場シーンを見るだけで、どきどきしてくる。

僕は、生まれ育ちが九州の山奥だったので、初めてコンサートに行ったのが、大学生として関西に出てきてからだった。
最初に行ったのが、ジューダス・プリースト。続けて、ヴァンデンバーグ。どちらも6月だったような気がする。(どちらも、会場は、大阪厚生年金会館だったような気がするが、定かではない)
おかげで金欠になり、嘘ではなく下宿先の近所のパン屋さんで安く仕入れたパンの耳でしばらく過ごした。バイト代が入ってようやく口にした吉野家の牛丼の銀シャリの美味しかったこと!
ジューダス・プリーストは、アンコールでロブが、ハーレー・ダヴィットソンにまたがって出てきてくれたのが、「おきまりのギャグ」を見せてくれたようで嬉しかった。
ヴァンデンバーグは、(確かDVDとかでは何故かはじめがカットされていたと思うが)神曲「Waiting for the Night」のイントロをアコースティックギターで弾いてから、持ち替えて、エレキギターで疾走ナンバーをプレイした「えげつない再現力」に驚嘆した。

なんて経験から、すでに、30年以上たつが、
間違いなく、今度のBABYMETALのコンサートは今まで生きてきた中でいちばん楽しみなコンサートである。
3姫など肉眼で見えないだろう、とわかっているのに、こんなにも楽しみなのは、なぜか?

それは、何といっても、どの曲も大好き、だからだ。
というか、どの曲の「演」奏も素敵であるはずだ、と安心して身を委ねることができるからだ、と言った方が実感に近いだろう。

実際、ジューダスも、ヴァンデンバーグも、アイアンメイデンも、マイケルシェンカー(京都会館に来た!)も、ガンマレイも、等々、今までにコンサートに行ったバンドには、それほど好きじゃない曲も(少なからず)あったのだが、BABYMETALの凄さは、正規のどの曲も、それぞれに異なる個性をもったとんがった曲ばかりの14曲が揃っていることだ
スタジオ音盤ではいまいちと感じていた曲でも、ライヴ音源や映像を見ると、全く印象が一新され、どれも、(異形ではあっても、あるいは、異形であるがゆえに)本物の、独特の魅力的なヘヴィ・メタルとしてこちらを刺激・挑発する。
そこには、もちろん(このブログでさんざん繰り返し書いているように)YUI・MOAの舞踊という、他のバンドにはない空前絶後の「演」奏の魅力が寄与しているのだが。

改めて考えて見ても、BABYMETALという音楽集団(「見せる」という次元も有機的に組み合わさった立体的な「音楽」集団)の質の高さは、現段階で世界一、だろうし、おそらく史上ナンバーワン、と言ってよいだろう。
まあ、これはファンのひいき目が入った言い方になるが、しかし、決して狂信的なファンのみが信奉するドグマ(教義)、でもなく、見る角度によっては必ずしも間違っているとも言い切れない見解ではないか。(と、こう考えることこそが、狂信なのかもしれないが)。

コンサートで好きな曲が来たら「キター!」となる(そういえば、ガンマレイはセカンドアルバム後のコンサートで、最後の最後で「Rich and Famous」が来たとき「キター!」と拳を突き上げたのを思い出す。やらないんだろうな…とほとんど失望していたのでよけい嬉しかったのだったなあ)、BABYMETALの場合は、どの曲も「キター!」だから、オープニングから約1時間半、盛り上がり続けるのである。

次にどの曲が来るか、わからない。
それが「キター!」の昂揚を増幅する。
単純に、14曲だけでも、セット・リストの組み合わせは
14×13×…×2×1=87,178,291,200
870億通り!もあるのだから。

もちろん、オープニング(あるいはラスト)が「おねだり大作戦」とか「4の歌」なんてことはないだろうし(…いや、幕張では、ひょっとして…)、こんどのラストはおそらく「Road of Resistance」で決まりだろうから(…いや、ひょっとしたら、いきなりオープニングからってことも、いやいや、…)、現実的な組み合わせは、もっと限られるだろうけれど、しかし、14曲のレパートリーって、実は、組み合わせはほとんど無限にあり、おまけにどの曲も魅力的なのだから、オープニングから「キター!」の連続であることが、あらかじめわかっているのであって、こんなコンサートは生まれてはじめてであるし、今後も(BABYMETALの次のコンサートは別として)およそ考えられない。

さらに、「アニメ」とか、新曲とか、カヴァーとか(たぶんもう必要ないからやらないだろうけれど)、の可能性もあるにはあるから、そのぶん次に何がくるかのドキドキは大きく、そのぶん「キター!」の感激は大きいだろうし。まあ、実際には、「今」を味わうのに夢中で、「次は?」なんて考える余裕はないのだろうが。

さらに、もしも(ディスプレイとかを介してでも)、YUI・MOAの、「バトル」をはじめ舞踊が見えたらもうたまらないし、曝音は身体に響くだろうし、みんなで大歓声だろうし、とんでもない盛り上がりだろう。

それと、紙芝居。
これも、BABYMETALの歴史と同じで、コツコツ積み重ねた結果、大河ドラマの趣さえあるし、「おねだり大作戦」の前に今年はどんな寸劇があるのか(去年は、ガガ姐さんネタ、タイムリーだったし)、これも楽しみである。
「LEGEND 1997」の紙芝居、ナマで観た方は感動だったろう。「ああ、おねだりか」と思わせておいて…。これも、積み重ねによる、どんでん返し。今度もひょっとしたら、と期待してしまう。

そして、そして、コンサート終わりの告知。
今回も、何か発表があるのではないか。単に、「8月には、レディング・リーズ・フェスに臨むのである!」だけでは済まないんじゃないか、という気がしている。
最後の最後まで気が抜けない、それがBABYMETALのコンサートだ。
これも、今までの積み重ねによる印象(期待&信頼)だ。
とりわけ、「LEGEND Z」の最後の告知、「武道館2DAYS」に沸いた後の、「1st Album Available」の発表は、何度映像を見ていも、そのたびに鳥肌が立つ思いがする。当日参加された皆さんの、帰途の胸中、それを思うだけで涙ぐんでしまう。

結局、今度の幕張が超絶に楽しみなのは、
BABYMETAL陣営への大いなる信頼、からだ

その信頼は、今まで一度たりとも手を抜かず、高品質な「音楽」を届けてくれてきた、それも、全く新しい魅力的なかたち(僕たちの予想をはるかに超えた)で、という、その一つ一つの事実の積み重ねへの信頼だ。

あと、これも、何人もの方がお書きになっているが、
「泣く」
だろうなあ。
どうしよう?
周りの人みんな(オッサン)が泣いてる、ってのも気持悪いし、
かといって、自分だけ、というのも気持ち悪いし。
でも、この「凱旋」公演は、本当に、「超弩級の凱旋」公演になってしまったのだから、泣いたっていいんだけれど。

まあ、これは、もう、開き直って、泣きます。
オープニングから、ずっと号泣しつづけます。
そんなつもりで、幕張に臨みます。

みんなで泣きましょう。そして、大いに楽しみましょう。って、僕などが言わなくても、ステージの7人、スタッフ、が楽しませてくれるに決まっているのだけれど。

実際どうであったか、その比較検証は(記憶がちゃんとあれば)、公演後に書くつもりです。