ケルベロスの基地

三本脚で立つ~思考の経路

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Starlight 聴き比べ ③

2020-06-01 19:11:35 | babymetal

ごめんなさい。全面的に訂正します。

Starlight 冒頭のSU-METALの澄み切ったビーム、第一声はやっぱり「なー」ですね

なーーー、なーらー、らららー」に聞こえます。あるいは、「なーーー、なーなー、なららー」かな?すべてが「な」の繰り返しではなく、後半は「ら」も混じっているように聞こえますが、とにかく、第一音目は「なーーー」です。繰り返し聴き直して、ようやく確信が持てました。

「そんなの当たり前だろwww何をいまさら」という方も多いと思いますが、僕自身はずっと「らーーー」と思い込んでいたので、これは認識の正しい更新、です。BABYMETALに関してはできる限り正しい認識を積み重ねていきたいので、貴重な機会になりました。

専門的なことは全くわかりませんが、1音目が「らー」の発音では喉が開きすぎる、ということでしょうか?大事なのは、「*a-」のア音の母音で、後半の「Fly~」や「Starlight~」の「ラーイ」と韻を踏むことなのでしょうが、その印象から、勝手に「らー」だと思い込んでしまっていましたが、喉の安全を守りながらの爆発、それが「なーーー」なのかな?

ニコニコ動画に「「らー」じゃなくて「なー」だからw」のコメントを書き込んでくださった方、どなたか存じ上げませんが、ありがとうございます!おかげさまで、自分の鼻毛に気づくことができました。(って、こんなところに書いてもその方には届かないでしょうが、感謝の気持ちは示しておきます)

A. スタジオアルバム『METAL GALAXY』

B. ライヴアルバム BABYMETAL AWAKENS-THE SUN ALSO RISES

C. ライヴアルバム LEGEND-M

D. ライヴアルバム LIVE AT THE FORUM  

E. ブルーレイ DARKNIGHTCARNIVAL 2018 OCT28 SAITAMA SUPER ARENA

F. WOWOW放映 BABYMETAL LEGEND - METAL GALAXY DAY-2 2020 

の、4種のヘッドフォンでの聴き比べ。

a.K701

b.Q701(mogami2893にリケーブル)

c.MDRーZ1R(キンバーMUC-B12BL1にリケーブル)

d.MDRーZ1R(Brise Audio UPG001HP Ref.にリケーブル) 

総括します。

まず、スタジオアルバムAと、ライヴバージョンB~Fの絶対的な違い。これは、平面的なAに対して、B~Fは音色や分離感がより生々しい。何よりもSU-METALの声が、他の楽器同様、Aではいわば<打ち込み>なのに対して、B~Fでは<ライヴの生々しさ>を纏っている。もちろん、B~Fとて、会場で響いているライヴの音の総体そのものを一発録りしたものではなく、ライヴ会場でそれぞれライン録りした音を(多少の手直しを加えたりもしつつ)ミキシングして造りあげたものではあるはずだけれども、しかし、この立体感とSU-METALの歌声のライヴの生々しさは、Aのスタジオ盤を超えてくる。

いやもちろん、スタジオ盤Aも感動的で、宇宙的な響きが整えられたStarlight→Shine→Arkadiaの三部作の流れは、圧巻なのだけれども、ライヴヴァージョンを体験してしまうと、そちらの「熱さ」により一層痺れてしまう。

そうなのだ。このStarlightでいえば、Aの澄み切った宇宙感を、生身の地上での熱さが支える。それが、ライヴ版Starlightの凄み、なのですよね。

スタジオ版の<完成度・洗練>に、<熱さ・凄み>を加えたものが、BABYMETALのライヴ版である。

これは、どの曲にもあてはまる[BABYMETALの法則]です。

通常のバンドであれば、ライヴの<熱さ・凄み>と引き換えに、<完成度・洗練>は減衰してしまうのだけれど(例えばイングヴェイのライヴなんて、ひどかったもんなあ・・・)、BABYMETALは<完成度・洗練>はしっかりと確保しつつさらにその上に<熱さ・凄み>が加わる(そのための神バンドでもある)のだ。もちろん、これは、<一糸乱れぬ高速ダンス>のための桎梏・制約でもあるのだが、それが逆に、BABYMETALのライヴ盤の、<完成度・洗練><熱さ・凄み>との止揚をもたらしているのである。

まあ、「初めから、スタジオ盤にも生バンドの演奏を用いて、<熱さ・凄み>を録ってくれよ!」という意見もありうるのでしょうが、どっちにしたって、BABYMETALのキレッキレの振付という「演」奏や美しい容貌は録音できないのだし、スタジオ盤を聴き込んだ後で、ライヴ会場やライヴ映像を体験し、ライヴ版音源をDAP(等)に入れて日々堪能するという楽しみが僕たちにはあるのだから、このかたちでいいのですよね。

わざとスタジオ盤を低品質で作っているわけではもちろん全くなく、ライヴのBABYMETALの音像がとんでもなく凄い、ということです。

で、ヘッドフォンとしても、この、ある意味相反する<完成度・洗練>と<熱さ・凄み>との、両方ともに十分に味わえるものがよい、ということになり、僕の場合は、dに行き着いた、ということなのです。いわゆる「沼」なのですが、その原因・目的は、もちろんBABYMETALなのです。ただ、その副作用として、他のヘヴィメタルやプログレ、あるいはクラシックやジャズまで、実に「いい音」で聴けるという恩恵を味わっています。果ては、懐かしい日本の歌謡曲にも、(曲や録音の具合によっては)感涙にむせび泣く、ということを体験してしまう。(70年代の終わりから80年代の歌謡曲って、音像はある意味プログレですよね。ハードなギターにストリングスとか、複雑な音色の組み合わせになっていて、「いい音」で聴く甲斐があります)。

例えば、dのケーブルBrise Audio UPG001HP Ref.を最終的に購入した決め手になったのは、小坂明子の「あなた」でした。

懐かしいフォークソングとかのコンピレーションアルバム『愛と青春のうた』に収録された「あなた」を(FLACファイルでWalkmanに入っている)、試聴中のBrise Audio UPG001HP Ref.を介したMDRーZ1Rで聴いて、涙が出て来たのです。それまで愛用していたMDRーZ1R+キンバーMUC-B12BL1の組み合わせでも、十分に素晴らしいのですが、泣くまではいかなかったのですが・・・。で、これはもう、と、清水の舞台から飛び降りる気持ちで、購入の注文をしたのでした。

小坂明子の「あ・な~た~、あ・な~た~、あなたが~、い~てほしい~」の切実さが、ほんとうに胸に迫る。あと、クリスタルキングの「大都会」。これ、完璧な神曲ですよね。イントロから、ギターソロを挟んで、大サビ、大団円のラストという曲構成は、メタル好きの血をも沸かせるし、ツインボーカルも素晴らしい。超絶ハイトーンの田中昌之はもちろん、ムッシュ吉崎も味があっていい。あと、世良公則のセルフカバーを中心としたアルバム『照』の「Love song」も、アコギタ+エレアコの弾き語りで始まりながら徐々に楽器が加わっていきハードロック的展開になる(ZEPの「天国への階段」風の)サウンドづくりも聴くたびに鳥肌が立つ、あと・・・

・・・ときりがありません。とにかく、dは(僕にとっては)すでに聞き慣れたはずであった曲でも、とんでもなく感動的に聴き直される、そんな体験ができるデヴァイスなのです。

で、Starlightです。

A スタジオアルバム『METAL GALAXY』を聴き比べてみると、

ヘッドフォンa K701

ドラムスもベースも、バックのコーラスやSEと溶けこんで、宇宙感の広がりを感じる。これはこれで悪くないが、「悪くない曲」という印象で終わる。これでBABYMETALを聴くのは、なし、だなあ。

ヘッドフォンb Q701(mogami2893にリケーブル)

aに比べると、「芯」が出来る感じ。明らかに、ドラムスの粒立ちがくっきりして来て、立体的に。より、<バンドの音>感が増してきた。その分、コーラスの広がり・浮遊感はやや薄れる。個人的には、aよりも、ずっとこっちの方がよい。「格好いい曲」という印象に変わる。・・・あ、アウトロを聞くと、「ならららーなーなーなーなー」のように、ずいぶん「な」音が多く聞こえるなあ。これ、BABYMETALを聴くのには十分ありのヘッドフォンですね。やや軽め・薄味ではあるけれど、ロックの楽しさは体感できる。

ヘッドフォンc MDRーZ1R(キンバーMUC-B12BL1にリケーブル)

一聴、深い。厚い。バスドラ、ベースの脈動(ドコドコドコドコ、ブーンブーン)が、音像世界をabとは別次元のものにしている。バランス接続の所為でもあるのか、コーラスとSEとSU-METALの声が別の層に聴き分けられながら総合的に一体化している。abが宇宙空間の広がり(だけ)だとしたら、このcはそこに地球もあるという、映像イメージの輪郭が鮮明になります。「神々しい名曲」に印象が変わります。・・・アウトロのいちばん最後は、「ななな、なーなーなー・なーなー」に聞えました

ヘッドフォンd MDRーZ1R(Brise Audio UPG001HP Ref.にリケーブル)

基本的にはcと音像はもちろん共通するのですが、そこに加えて、一つ一つの音が、何というか、「ていねいな手造り」の粘り・艶をも帯びる。SU-METALの声にある「中元すず香成分」の滲みまで聞こえてくる。いやあ、色っぽいというのは違いますが、この、SU-METALの声にゾクゾクさせられる、ほんの少しの音質の違いが、cとdとの決定的な違いです。で、BABYMETALを聴くためには、ここは致命的な違いです。これは、「感涙の神曲」ですね。思いっきり音量を上げてみます。・・・麻薬ですね、これは。どの音もヘンな汚い突き刺さりや濁りはないままに、ぶ厚く・広く・力強く、でも美しく澄み切った、SU-METALの声を軸にした音世界が広がる。

次に、D.ライヴアルバム LIVE AT THE FORUMを聴いてみます。ライヴですから、聴き比べた印象もまた変わるかもしれません。

ヘッドフォンa K701

ははは。最初のSU-METALの「なー」で涙がちょろっと出てしまいました。わかってるはずなのに。Starlight連続聴取5回目なのに。そう、アルバムAとは全然違う、バンドのライヴなのですね。荒ぶる西神バンドも、ほどよいスパイスになって、スタジオ盤Aに比べて甘さ成分の加わったSU-METALの声がより魅惑的です。ただし、全体に音像は平面的、ペランペランとして聞こえます。

ヘッドフォンb Q701(mogami2893にリケーブル)

う~ん、凄いですよね。この冒頭の「なー」は。ギャオスの超音波メスのような鋭さと、神々しい美しさと、そしてこのライヴ版Dでは少女っぽい声の甘さまでもが混じっている。それがとんでもない音圧でビューンと放たれるのですから。このライヴ盤の冒頭聴いて、凄いと思わない人なんていないんじゃないかな、と思いますが。・・・よくこんな曲作ったな、と改めて思います。BABYMETALのどの曲もそうですが、これは、SU-METALじゃなかったら実演不能の曲でしょうね(この曲の「歌ってみました」みたいな動画ありましたっけ?)。このヘッドフォンbで聴くのは、やはり、ありです。

ヘッドフォンc MDRーZ1R(キンバーMUC-B12BL1にリケーブル)

イントロのSEのところから、観客のざわつきも立体的になり、FORUMの会場にいる臨場感があります。わ、「なー」でまた涙がちょろり。これ、人間の声か?ああ、どこも凄い。ライヴ盤Dとヘッドフォンcの相性は抜群です。完璧。どこの箇所も、胸がぐっと詰る。激しさ、静けさ、美しさ、凄さ、が次々と繰り広げられるエンタメの最高峰。映像がなくても、音だけでも、それが楽しめる。至高、ですね。

ヘッドフォンd MDRーZ1R(Brise Audio UPG001HP Ref.にリケーブル)

黒さで喩えるなら、cが黒ならば、dは漆黒です。質感の高貴さ、深く沈み込む精神性。とりわけドラムの音がcとはずいぶん印象が違う。cの至高をさらに超えた、究極、です。ずーっと鳥肌が立ちっ放し。ただ、凄すぎて涙も引っ込んじゃう、という印象さえするので、このアルバムDを聴いて泣きたいのならばcがベストかもしれません。

 

最後に、ヘッドフォンdで、このDと、他のライヴアルバムBC、映像盤EFとを聴き比べてみます。

神バンドも違うし、SU-METALの歌声のコンディションも違うでしょうから、印象に差がありそうですが、さて。

B.ライヴアルバム BABYMETAL AWAKENS-THE SUN ALSO RISES

イントロが静か、シューというSEも聞こえる。Dに比べて綺麗に整っているという印象。出だしの「なー」はDほどは目立ちません。あ、ドラムスの印象がだいぶ違いますね。神バンドの演奏が、荒ぶっていず、タイトに引き締まっている。SU-METALの声もひたすら格好いい。ただ、Dを聴いた後だと、全体に、Starlightの優等生的な演奏、という印象で、Dの持つとんでもなさは味わえない気がします。

C.ライヴアルバム LEGEND-M

わ、Bとはだいぶ違いますね!よりグルーヴ感というかドライヴ感が出て来て、Dに近い、バンドのライヴ感がましましです。これは、凄い神曲、と感じますね。Bよりも断然(僕は)好みです。Dの奔放さとは違って、正確さの中にぎりぎり収まっている躍動感、このバランスは、東の神バンドの本領発揮、だと思います。

E.ブルーレイ DARKNIGHTCARNIVAL 2018 OCT28 SAITAMA SUPER ARENA

今となっては(心ザワザワさせずに)落ち着いて鑑賞できる、ダークサイド期の演奏。映像は5人の舞踊による幻想的なステージング、貴重な魅力に満ちていますが、今回は音に集中して聴いてみます。イントロからのコーラス「ななな、なーなーなー」がはっきり聞こえます。わお、これもいいですね。SU-METALの声もDに近い甘さをも帯びています。神バンドの演奏は、Cほどタイトな躍動感はないけれど、十分にしっかりしている(当たり前か?エラそうですね、ごめんなさい)。うん。これはこれで、美味しいStarlightです。

F.WOWOW放映 BABYMETAL LEGEND - METAL GALAXY DAY-2 2020 

これもいいですね。WOWOW版なので音が小さくてアンプの目盛りをずいぶん上げなければならないけれども、SEのバランスとか、ドラムスの音がより中央に配置されているとか、またDとも違った音像です。うん、うん。とりわけ、このStarlightという楽曲だからこそ、西神の荒々しい演奏が逆に効果的なのかなあ。正規の(できればCD付きの)リリースが、本当に楽しみです。

ただ、今のところのマイ・ベストは、やはり、ライヴアルバムDを、ヘッドフォンdで聴く、D-dの組み合わせです。全パフォーマンスのなかでSU-METALの声にいちばん「甘い成分」まで入っているように聞こえる、美味しい声であることが、最大の魅力です。例えば、ひたすらカッコイイCに比べても、「幼女」というのは言い過ぎになるけれども、素朴な・イノセントな声の響きの成分が、いちばん濃く入っている。「私、うまいでしょ?」的なイキッた感じとはまるで対極にある中元すず香の無心な素声が、超絶的な音量・音圧で「なー!」と放たれる冒頭は、ある意味、SU-METALのキャリア・ハイの一つ、と言ってもよいのでは、とさえ思います。それと、荒ぶる西神の演奏と、神々しい曲調であることと、すべてが渾然一体になって、BABYMETALならではの何層もの醍醐味が堪能できる、そんな究極のヴァージョンが、現段階ではD-dなのです。(ただし、密閉型のcdは、これからの暑い季節はなかなかたいへんですが・・・)

あ、もちろん、ヘッドフォンa・bのQ701もK701も、それぞれ持ち味を持った、よいヘッドフォンなのです。いちばん新しく購入したK701 も、例えば、マーラーの『大地の歌』(クレンペラー指揮版)なんて「ああ、こんなにいい曲なんだな!」と改めて感動したし、PFMのアルバム『Photos of ghosts』『友よ』等も新鮮な音像を体験しました。土や草の香りの混じった風通しの良い音楽には、官能性さえ感じさせる絶品の相性を示しますよね。もしも今後、BABYMETALのアンプラグドアルバムなんてのが出たら、これがベストのヘッドフォンになるかもしれません。アンプは必須ですが、ヘッドフォン自体は2万円未満で買えますからね。コストパフォーマンスはたいへんいい、優れたヘッドフォンです。

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