ケルベロスの基地

三本脚で立つ~思考の経路

BABYMETAL探究(大阪城ホール2017前前前夜)

2017-10-13 00:33:25 | babymetal
15日の、大阪城ホール2日目、「法則」どおりに雨になりそうだ。

僕が今まで参加したBABYMETALのライヴは、

① 2015年 6月21日 
 <幕張メッセ 巨大天下一メタル武道会>
 整列時間のころから、雨。

② 2015年 8月21日
 <新木場スタジオコースト 黒ミサⅡ>
 快晴。

③ 2015年12月13日
 <横浜アリーナ2日目>
 雨。

④ 2016年4月 2日未明
 <ZEPP なんば WEMBLEY・LV>
 夜だったから判然としないが、雨ではなかった。

⑤ 2016年 9月19日
 <東京ドーム 1日目 RED NIGHT>
 台風接近中、大雨。

⑥ 2017年 8月30日
 <ZEPP 大阪ベイサイド 白キツネ祭り>
 晴れ。

大箱は、雨。
という「法則」がみごとに成り立つ。

娘と一緒に参加するのは、③、⑤に続いて三回目だが、
どれも雨(になりそう)だ。

だからどう、という話でもないのだが、
この鮮やかさは何か楽しい。
神懸かっている、と思うのは、
ファンならではの思い込み、なのだろうか。
(でも、東京ドーム公演が、台風って・・・ねえ)

で、15日の、ライヴ当日、
楽しみなのは、

a 新たな調べ 降臨。
 ははは。まだ意地汚くあきらめていないのだ。

b 娘と一緒に、生「紅月」!生「メタ太郎」!
 娘は、③⑤参戦なので、この2曲をまだライヴでは体験していないのだ。
 スタンド席だが、結構前の方になりそうなので、
 THE ONEたちのモッシュの熱気を感じながら、
 生「紅月」に感涙し、生「メタ太郎」をともに合唱したい。
 (カラオケでは、「紅月」で90点超えを出したこともあるそうな。
でも、そんな娘もライヴでは、耳を澄まして、神々しい歌声を堪能する時間になるはず。)

c 大きなスクリーンを使った熱演、の目撃。 
  つい先日のライヴ⑥では、ちらちらとしか見えなかった3人+4神の
 「最新の雄姿」を、たっぷり堪能するのだ!

ライヴ後の「重大発表」については、どうも翌日のLV後に全容発表という気配が漂っているので、これはあまり期待せずに参加する。

まあ、何にせよ、ワクワクが止まらない!

余談だが、先日、「音楽チャンプ」というテレビ番組を観た。

かつて栄光を味わったこともある、歌の名人たちが、再起をめざして
厳しいオーディションに臨む、という趣旨の番組だ。

番組全体としてはきわめて粗っぽく、安っぽい演出が鼻についた。

とりわけ、審査員の「辛口」発言は、すべての出場者に対しての4人の審査員の発言すべてを紹介すべきだろう、
それが番組の「売り」なのだから。
何だかなあ・・・、という感想を抱く番組ではあったが、

決勝戦に残った2人がどちらも、一週間、ボイストレーナーのりょんりょん先生の厳しいレッスンを受ける風景など、
BABYMETALファンにとっても興味深い映像が流れたりして、それなりに楽しみはした。

ああ、SU-METALも、こんなレッスンを受けているのだな、なんて思ったりした。
映像から伺えた範囲では、単にテクニック的な発声法等の指導ではなく、
感情表現、観客に魅せること、という、
「プロの歌い手」としての根幹を鍛えるものであった、ようだった。

で、あらためて感じたのが、「いわゆる歌のうまい人=プロレベルの技術の歌い手」なんて、いくらでもいて、
「歌手」になりたい、「歌手」としてやっていきたい、って願いを持ちながら、
でも芽が出ずに、いつ光があたるかわからない下積み生活を必死に送っている人たちも、たくさんいるのだなあ、
ということだ。

ロボット審査員(精密採点の最高機種)の採点で、99点台とか出す出場者もいたし、97点、95点とか、
みんな、とんでもない巧さ(音程の正確さや、テクニック)である。

しかし、そのほとんどは、審査員(特に「鬼」キャラの菅井氏)が語っているように、
「巧く歌えているだけで、誰に向けて、どういう感情を放っているのかわからない。全く僕の心には響かない」
「楽曲・歌詞に籠められたエモーションを表現しようなんてこれっぽっちも思っていない。おしゃれな楽曲に巧みに声を乗せているだけ」だ。
僕も、(おそらく)視聴者のほとんども、そう感じる、そんなパフォーマンスだった。

まあ、カラオケをバックに、
他人の曲を、
オーディション番組という場で歌っているのだから、
仕方がない部分は多分にあるのだけれども、
SU-METALの歌を日々聴き慣れている身にとっては、
「巧いけれど、それだけ」としか感じられないものであることは確かだった。

で、あらためて、
BABYMETALのボーカルがSU-METALであることのしあわせ・贅沢さ
を濃厚に噛みしめた、のだった。

いや、ほんと、
心震わせる澄みきった歌声を、
美少女の超絶舞踊&神バンドの超絶演奏が奏でる、奇妙キテレツなかっこいいメタル楽曲に載せて
堪能できる、世界で唯一無二の、極上のエンターテインメント。

それを、いよいよ(地元・・・?)大阪の大箱で、娘と一緒に楽しめる、のだ。

まさに、楽しみの極み。至高の贅沢。

雨(おそらく)の中、堪能しに行ってきます。

BABYMETAL探究(番外編:「にゃんこスター」の衝撃)

2017-10-02 00:28:59 | babymetal
いやあ、「キング・オブ・コント」、面白かったッス。

かまいたち の優勝は、誰もが納得、というか、実力通り、というか。
去年のネタもたいへん面白かったし、
今回の2本のネタともに、「狂気」のブレンドされた哄笑必死のネタ、
その演技は、どれも完成度が高い。

にしても、それを上回ったのが、「にゃんこスター」の衝撃だった!!!

番組をご覧になっていた多くの同志の皆さんと同様、僕も、
紹介映像の後半に、「GJ!」が流れた瞬間から、
わお!よし!これは応援せねば!」という気になったのだが、

その後流れた、結成5ヶ月、史上最年少、女性初、というプロフィールにも、
BABYMETALを彷彿とさせるものがあった。

で、その1本目のネタ。
唖然→感涙しつつの爆笑、だった。

2本目終わってからアンゴラ村長(女の子の方)本人が語っていたように、
縄跳びの指導の資格さえ持っている、その動きはキレキレで、
笑いとは別の次元で、魅せる・惹き付けるものになっていたし、

女の子の動き、表情の変化(+それに対する過剰なツッコミ=観客の心理の揺動)が
演技の主軸であるところも、BABYMETAL然としていたし、

さらに、ネタ終わり前の「伝説の縄跳び」を受け取るところも、なんか「LEGEND」感に満ちていたし、

そして、何と言っても、ネタの終わり方が、
「We are BABYMETAL!!」「See You!!」
と重なって
仕方なかった。

「名前だけでも覚えていってください」はサンドイッチマンの枕だが、
ネタの終わりで、自分たちの名前を可愛くPRするコント、なんて前代未聞だろう。

「可愛いかと思って」なんてアンゴラ村長が語っていたが、
それが大爆笑につながる(パフォーマンスの「実」になっている)、
というのが、衝撃である。

その後に登場した3組の演者のネタが、どれも、
「いわゆるコントらしいコントをコントらしく演じている」という風に、
褪せた印象で見えてしまった。

この、がらっと会場全体の空気が変わってしまう感じは、
バイきんぐの1本目(自動車教習所)のネタに匹敵する衝撃力だったと思う。
(個人的には、バイきんぐは、1本目こそが神ネタだったと思っている。)

本放送が終わってすぐに、録画していた番組の、
「にゃんこスター」の1本目を2回観直したけれど、
2回とも、やはり声をあげて笑ってしまった。

「なんじゃ、こりゃ」の笑い

決勝戦の2本目のネタは、さすがに自己摸倣(よく言えば、自分たちのアイデンティティーを再度繰り返す)であったし、
「フラフープは、縄跳びほど習熟していない」という旨の発言をアンゴラ村長がしていたように、
1本目ほどのキレがなかった。
スーパー3助(男性の方)が、フラフープを超絶的な回し方をするとか(・・・素人の発想だな)
ないとさすがに優勝は難しかったと思うし、
「かまいたち」のネタが純粋に爆発的に可笑しいものだったから、
優勝できなかったのは当然と思うが、
とりあえず、楽しかった

松本人志が、「にゃんこスター」の1本目のネタに、97点をつけたが、
これも、さすがだと思った。
感動した。

「ああ、メタルの大御所は、BABYMETALをこういう風に受け入れたのだな」
なんて感じを持った。
おそらく、感覚的には、そう外れてはいないと思う。

まったく新しい風が吹くこと、が、たまさかあるのだ。
実力のある、時代を切り拓いてきた大物たちは、それは拾うのだ。
決して、「こんなものは(正しい)コントじゃない」、
「こんなものは(正しい)お笑いじゃない」、
「こんなものは(正しい)メタルじゃない」
なんて切り捨てることはしないのだ。

もちろん、その後どうなるのかは、彼女たちの「実力」、パフォーマンス次第である。

「にゃんこスター」が、
「実は、BABYMETALにインスパイアされて、
可愛いって、演劇的表現としてとんでもなく強い、と思ったんです」
なんて語ってくれたら、たいへん嬉しいのだが、
そんなことはなくても、通底するものは大いにあった、昨夜の出来事だった。