溶接・溶断、厚中鋼板 金属加工専門の三立製作所
東京西多摩 瑞穂町 株式会社三立製作所。
先日こちらのブログ内で書きましたパイプを受けるための固定治具に使用する滑車です。
直径は50mmです。
磨耗防止のため今回「SCM440H」というクロモリ(クロムモリブデン鋼)の材料が
ありましたのでこの材料を使用しました。
実はこの部品、丸棒から削りだしたのではなく、
クロモリの32mmの鋼板を直径52mm(52φ)で溶断したものを削りだしました。
当社ではよく、機械加工を専門に行っているお客様より
このように材料を溶断で粗切りをする仕事をよく頂きます。
溶断の熱で断面部分が若干硬化するのですが、
「SCM440H」といった熱処理を目的とした材料で無い限りは後工程の機械加工には
それほど影響はしません。
今回は反対に硬化することを目的に「SCM440H」を使用しました。
後工程の機械加工では少し難儀しましたが、
しっかりと硬度が上がった滑車が出来上がりました。
SS400、S45C材などの機械加工前の粗切り、
材料持込による穴あけの粗切りなど機械加工より安価におこなえる「ガス溶断」を
是非ご検討ください。