南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

なぜ南野は行頭一字下げにこだわったか?

2007-02-26 22:38:01 | 作家への道
 南野は今週、ジグザグノベルズのランキングキングに「二挺拳銃お姫様」が掲載されたとき、地の文の行頭一字が下がっていないことで大騒ぎしました。
 ブログにその経過を書いただけじゃなく、編集の人と連絡を取り、改善するよう力を尽くしました。あげくに次の日のブログで、ワードを罵倒までしてしまいました。

 南野ってなんてわがままなやつなんだ。

 そう思った方もいらっしゃるかもしれませんが、あの件は、南野にとっては大問題だったのです。

 行頭なんて、一字下がっていようといまいと小説読むには関係ない。
 そう思う方もいるでしょう。現にブログやメールなどの場合、行頭を下げないこともけっこう普通です。
 しかし、こと小説ということに関しては、地の文の行頭を一字下げるというのは鉄則です。下がっていない小説なんて見たこともありません。
 まあ、気にしない人は、仮にそう言う小説を見ても、なにも思わないかもしれません。
 しかし、小説を読み慣れた人は、読書好きの人は、たいていこう思うはずです。

 うわっ、素人くせえ。

 あるいは、こいつ、小説の書き方知らねえ。

 そう思った瞬間、読むのをやめてしまうかもしれません。

 なぜなら、小説の書き方すら知らないやつが書いた小説が、おもしろいはずがないからです。

 うぬぼれと思う人もいるかもしれませんが、南野は自分の書いた小説は、自分でおもしろいと思っています。もちろん、人によってはつまらないと思う人もあるでしょう。それは仕方がありません。なにをおもしろいと思うかは人それぞれです。
 ただし、おもしろさとは別のことで、途中で読むのをやめられるのはいやなのです。
 これは新人賞の時でも同様です。基本的な原稿の書き方すら知らないと思われれば、それだけで読むのをやめられかねませんし、たとえ、そうならないにしても、
 下読みや編集の人に、こいつは素人、と思われていいことなんかなにひとつないのです。

 だから、南野は一見くだらないとも思える、原稿作法を守ります。

 地の文の行頭を一字下げる。
 三点リーダーは「・・・」ではなく、「……」を使う。
「?」や「!」のあとは空白を入れる。

 また間違いではありませんが、古くさく感じる作法というのもあります。
 会話文の行頭(「)の部分、を一字下げる。
 会話文の終わり(」)の前に、句点を打つ。
 これは基本的にやりません。現代のエンタメ小説を研究していないと思われかねないからです。

 今のべたことの中には、小説を書かない人は知らないこともあります。それでも読書が好きな人は、これに反する書き方をされれば違和感を持つはずです。
 とくに行頭を一字下げるなんていうことは、それこそ小学校の低学年生ですら知っていることです。

 だから、南野、すこしごねたり、あるいはブログでいいわけがましいことを言いました。
 これが自分のミスであれば、しょうがありません。悪いのは自分です。しかし、送ったオリジナル原稿ではちゃんと行頭が下がっているのに、掲載されたとき、下がっていなかったので、ちょっといらだちを隠せなかったのです。

 ええ、そんなわけで、小説を書いて新人賞に送ろうとか、ネットで晒そうと思っておられる方、そういう作法は守った方がいいですよ。

 たとえば三点リーダーを「・・・」なんて書いたら、それだけでど素人確定って思われるの間違いなしですから。




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コメント
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