ワード対一太郎。
この議題は、けっこうネットの世界なんかじゃあちこちで語られてるんじゃないでしょうか?
もちろん、一長一短はあるんでしょうが、ここでは小説書きの立場に限定して論じてみたいと思います。
ちなみに小説書きは、他のテキストエディタ(秀丸など)を愛用する方も多いと思いますが、南野は使ったことがないので、ワードと一太郎に限定させてもらいます。
もともと南野は小説を書き始めたとき、ワードを使ってました。
理由はパソコンに入ってたから。
べつに一太郎に特別の思い入れもなかったですし、わざわざ買う気にはなれません。パソコンに入ってるソフトで十分だと思いました。
じっさい、ワードで小説は書けます。パソコンにすでに入ってるなら、お金がない人がわざわざべつのソフトを買う気にはなれないでしょう。
ただ、僕はワードを使ってるうちに、どうしても耐え難い不満を感じるようになりました。
なんで、ルビふると行がずれるんだよ?
ルビっていうのはふりがなのことです。ワードの場合、ルビを振ると、その行だけ行間がひろがるのです。
みっともないこと、この上ありません。
ちょっと美意識のある人なら、新人賞の応募原稿にそんな見た目の悪いものは応募したくないはずです。
もっとも調べてみると、一応の解決方法はありました。
行間を固定して、適当な数値を代入してやるのです。
ただそれははげしくめんどくさい行為です。
おまけに、新人賞の種類によっては、書式(一枚の行数と文字数)が決まっています。AとBの新人賞で、その書式が大幅にちがうとしましょう。
Aの書式で書いて、ルビを振ったところを、行間を固定して行の広がりを直したとします。ところがそれをBの書式に直すと、行間が狂うんです。
これは落選原稿を使い回す際に不便だと言いたいわけではありません。
新人賞では、ほとんど例外なく、400字詰め原稿用紙換算枚数を明記します。ふつう、その書式では書きづらいので、適当な書式(40字×34行とか)で書いておいて、完成したあと(20字×20行)に並べかえて計算するのが普通です。
でもルビを振ったところの行間を固定しておくと、それが狂うのです。正確な枚数が出ません。
これは本気で腹が立ちます。
もちろんルビを、南野海《みなみのうみ》というふうに書き込むこともできますが、はっきりいって読みづらいです。とくにルビを多用する人や、長めの文にルビを振りたい人は避けたいところでしょう。
このことは、新人賞の締め切り前に推敲しているとき、必要以上にいらいらさせてくれます。
さらにもう一点。ワードは縦書きがきわめてやりづらいってことです。
なぜなら、縦書きにもかかわらず、縦にスクロールするから。
想像してみてください。横書きの文書をスクロールすると、文書が上にあがっていくんじゃなくて、全体が左にスライドしていくことを。
縦書きの場合、それと同じようなことが起こるのです。
ふざけてんのか、おまえ?
そう言いたくなりませんか?
つまり、ワードとは縦書きでも印刷はできるけど、縦書きで書くようには設計されていないのです。
そして小説の新人賞は、縦書き提出です。
じゃあ、横書きで書いて、印刷するときだけ、縦にすればいいじゃないかとおっしゃるかもしれません。
じっさい、僕はそうしてました。
ところが、そうすると、数字やアルファベットが寝っ転がったりしやがるんです。
いや、それに関してはひょっとしてうまい方法があるのかもしれませんが、すくなくとも南野は知りませんから、いちいち手で直してました。
不満はあっても、ワープロとはそういうものだと思ってたんです。
そんなとき、ある筋から(なにからだったかは自分でも忘れました)聞きました。
一太郎はルビを振っても、行間がずれない。縦書きで書きやすい。
買いましたよ、一太郎を。そしてそれはほんとうでした。
ルビを振っても行がずれない。縦書きは横にスクロールする。
よく考えれば、日本語ワープロとしてごく当たり前の基本設計に僕は感動しました。
もうわかりましたね。すくなくとも小説を書くという点にしぼれば、一太郎の完勝です。
もっとも利点はそれだけじゃありません。一太郎についているATOKはマイクロソフトのMS-IMEほど馬鹿じゃありません。漢字の誤変換が少ないのです。
さらに推測変換が使えるので、よく使う言葉はぜんぶ打ち込まなくても、シフトエンターで省エネ入力できます。さらに広辞苑などの辞書ソフトを入れると、漢字変換するときくわしく調べられるので、いちいち辞書を引かなくていいってこともあります。
そういうわけで、南野は完全に一太郎派です。
いや、それはおまえが知らないだけだ。ワードの方が使いやすい。という人はぜひコメントください。意見を聞いてみたいです。
もっとも最新のワードのことは知らないんですけど、今指摘した点は直ってるんでしょうか?
直ってるなら、今さらって感じですし、いまだ直っていないなら、完全に進化の方向を間違えてると思います。
これから小説を(パソコンで)書きたいけど、ワープロはなにを使えばいいんだろう? と思ってる方、参考になりましたでしょうか?
もっとも南野は、ワードを使うなとか、ワードで小説を書くのは無理だ、とか言っているわけではないので、あくまで自己判断で。
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この議題は、けっこうネットの世界なんかじゃあちこちで語られてるんじゃないでしょうか?
もちろん、一長一短はあるんでしょうが、ここでは小説書きの立場に限定して論じてみたいと思います。
ちなみに小説書きは、他のテキストエディタ(秀丸など)を愛用する方も多いと思いますが、南野は使ったことがないので、ワードと一太郎に限定させてもらいます。
もともと南野は小説を書き始めたとき、ワードを使ってました。
理由はパソコンに入ってたから。
べつに一太郎に特別の思い入れもなかったですし、わざわざ買う気にはなれません。パソコンに入ってるソフトで十分だと思いました。
じっさい、ワードで小説は書けます。パソコンにすでに入ってるなら、お金がない人がわざわざべつのソフトを買う気にはなれないでしょう。
ただ、僕はワードを使ってるうちに、どうしても耐え難い不満を感じるようになりました。
なんで、ルビふると行がずれるんだよ?
ルビっていうのはふりがなのことです。ワードの場合、ルビを振ると、その行だけ行間がひろがるのです。
みっともないこと、この上ありません。
ちょっと美意識のある人なら、新人賞の応募原稿にそんな見た目の悪いものは応募したくないはずです。
もっとも調べてみると、一応の解決方法はありました。
行間を固定して、適当な数値を代入してやるのです。
ただそれははげしくめんどくさい行為です。
おまけに、新人賞の種類によっては、書式(一枚の行数と文字数)が決まっています。AとBの新人賞で、その書式が大幅にちがうとしましょう。
Aの書式で書いて、ルビを振ったところを、行間を固定して行の広がりを直したとします。ところがそれをBの書式に直すと、行間が狂うんです。
これは落選原稿を使い回す際に不便だと言いたいわけではありません。
新人賞では、ほとんど例外なく、400字詰め原稿用紙換算枚数を明記します。ふつう、その書式では書きづらいので、適当な書式(40字×34行とか)で書いておいて、完成したあと(20字×20行)に並べかえて計算するのが普通です。
でもルビを振ったところの行間を固定しておくと、それが狂うのです。正確な枚数が出ません。
これは本気で腹が立ちます。
もちろんルビを、南野海《みなみのうみ》というふうに書き込むこともできますが、はっきりいって読みづらいです。とくにルビを多用する人や、長めの文にルビを振りたい人は避けたいところでしょう。
このことは、新人賞の締め切り前に推敲しているとき、必要以上にいらいらさせてくれます。
さらにもう一点。ワードは縦書きがきわめてやりづらいってことです。
なぜなら、縦書きにもかかわらず、縦にスクロールするから。
想像してみてください。横書きの文書をスクロールすると、文書が上にあがっていくんじゃなくて、全体が左にスライドしていくことを。
縦書きの場合、それと同じようなことが起こるのです。
ふざけてんのか、おまえ?
そう言いたくなりませんか?
つまり、ワードとは縦書きでも印刷はできるけど、縦書きで書くようには設計されていないのです。
そして小説の新人賞は、縦書き提出です。
じゃあ、横書きで書いて、印刷するときだけ、縦にすればいいじゃないかとおっしゃるかもしれません。
じっさい、僕はそうしてました。
ところが、そうすると、数字やアルファベットが寝っ転がったりしやがるんです。
いや、それに関してはひょっとしてうまい方法があるのかもしれませんが、すくなくとも南野は知りませんから、いちいち手で直してました。
不満はあっても、ワープロとはそういうものだと思ってたんです。
そんなとき、ある筋から(なにからだったかは自分でも忘れました)聞きました。
一太郎はルビを振っても、行間がずれない。縦書きで書きやすい。
買いましたよ、一太郎を。そしてそれはほんとうでした。
ルビを振っても行がずれない。縦書きは横にスクロールする。
よく考えれば、日本語ワープロとしてごく当たり前の基本設計に僕は感動しました。
もうわかりましたね。すくなくとも小説を書くという点にしぼれば、一太郎の完勝です。
もっとも利点はそれだけじゃありません。一太郎についているATOKはマイクロソフトのMS-IMEほど馬鹿じゃありません。漢字の誤変換が少ないのです。
さらに推測変換が使えるので、よく使う言葉はぜんぶ打ち込まなくても、シフトエンターで省エネ入力できます。さらに広辞苑などの辞書ソフトを入れると、漢字変換するときくわしく調べられるので、いちいち辞書を引かなくていいってこともあります。
そういうわけで、南野は完全に一太郎派です。
いや、それはおまえが知らないだけだ。ワードの方が使いやすい。という人はぜひコメントください。意見を聞いてみたいです。
もっとも最新のワードのことは知らないんですけど、今指摘した点は直ってるんでしょうか?
直ってるなら、今さらって感じですし、いまだ直っていないなら、完全に進化の方向を間違えてると思います。
これから小説を(パソコンで)書きたいけど、ワープロはなにを使えばいいんだろう? と思ってる方、参考になりましたでしょうか?
もっとも南野は、ワードを使うなとか、ワードで小説を書くのは無理だ、とか言っているわけではないので、あくまで自己判断で。
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