「おとうと」観て来ました。

じつは今回「おとうと」を観るのは2回目です。1回目は公開早々に観に行ったのですが、お昼過ぎでお腹が満たされていた為かラスト15分のところで爆睡してしまい感想を書くことが出来なかったのです。色々な方面からこの爆睡したラスト15分がこの映画の集約であり見せ場であることを聞き、自身いつリベンジしようかと考えていたのですが、やっと観ることが出来ました。
結果、たしかにラスト15分に込められた思いを観ないで、この映画を語るなどありえない、ラストで客席を一気に感動させてくれます。自身の身に置き換えて感情移入されているのか、ご婦人方からすすり泣く声が聞こえて来ます。20代、30代の方ではまだ、実感出来ないかもしれませんが、そろそろいいお歳になられた方には振り返ることも多く兄弟(姉妹)の関係だけでなく、家族そして町内の人間関係も含めて人は助け合いながら生きていることを再考させられます。
観る前は吉永小百合と笑福亭鶴瓶が姉弟って言うのが、あまりに似ても似つかなくて???思いでしたが、観終わる頃にはそんなことは関係なくなっていました。
町内の世話焼きオジさん笹野高史&森本レオ、そして吉永小百合演じる吟子の義母役、加藤治子に笑ったり、泣かされたりと山田洋次監督らしさを存分に観てとることが出来る心温まる作品です。★★★★☆星4つ