何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

工夫すればできる、③

2021-09-11 10:20:30 | ニュース
ワクチンパスポートさえ所持しておれば、来月あたりから、県を越えた活動もお酒を含む飲食も、大勢での会食も、大規模イベントもできるようになるそうだ。
アスピリン薬疹の経験から、ワクチン接種までに不安も不満も含め諸々の経緯があった身からすれば、ワクチンパスポートを水戸黄門の印籠にしてしまっても良いのか、打ちたくとも打てない人への配慮が足りなさすぎるのではないか、という思いもあるが、実際のところ個々人の気持ちを斟酌する余裕がないところまできているのかもしれない。

いろいろ思いが交錯しているときに、すっと心に入ってきたお言葉がある。

「工夫すればできる」

 
今だからこそ書けるが、この夏我慢ならず、上高地に行った。
さすがに山小屋に泊まる山歩きは避けたが、だからこそゆっくりと上高地を歩き、穂高を仰ぎ、二年分の心の洗濯をした。
「人はパンのみにて生くるにあらず」ではないが、どれほど自然のなかを、いや穂高を歩くことが、自分の心を元気にしてくれているのかを実感したコロナ禍でもあった。
だから、穂高へ向かった。
 
 
非国民的行動かもしれないと思いつつ明け方車で出発し、昼食は信州そばも飛騨牛ランチも諦め、あらかじめ用意しておいたパンとお握りを車中で食べ、他人さまとは一言も言葉を交わさず、上高地へ降り立った。
 
 
二年ぶりの上高地
上高地は雪深いこともあり、宿泊施設はすべて山開きの4月末から11月前半までしか稼働していない。
だから、このコロナ禍の痛手は、ある意味ほかの宿や飲食店よりも厳しいものがあったに違いない。
しかし、いつものお宿 上高地温泉ホテルの方々は本当に明るく出迎えてくださった。
そして、ひとたびホテルに入ると、ここで感染するはずはない、というほどに工夫と努力をされていた。
立派なパーテーションに、間隔を大きくあけた座席
見れば見るとき、ありとあらゆる所を さりげなくしかしシッカリと消毒されていた


香淳皇后の甥御さまである青蓮院門主の書
上高地温泉ホテルは門主さまとご縁を頂かれているようで、ロビーでは書を拝せるし、
山の宮様で有名な秩父宮殿下もお泊りになられたようで、その際の茶器も飾られている
 
あれから一月半がすぎ、穂高からはもちろん大きな元気をもらったのだが、諦めないことと工夫することも、上高地の宿や自然から教えてもらったと思っている。そのような思いを、先の「工夫すればできる」というお言葉は思い出させてくれたのだ。
例年ならホテル前で足湯をされていたのだが、コロナ禍でそれも中止
足湯をされていた辺りの可憐な花が目を楽しませてくれる
 

<コロナ禍ご滞在先で異例の対応 陛下、皇居へご転居>産経新聞 9月6日20:40配信より引用

代替わりに伴い、天皇、皇后両陛下と長女の敬宮(としのみや)愛子さまが6日、赤坂御所から皇居に移られた。今回の天皇ご一家の引っ越しでは、荷物を新御所に運び込む期間中、ご一家が宿泊設備のない皇居・宮殿に、寝具を運び込んで滞在される異例の対応が取られた。背景には新型コロナウイルス禍を憂慮し、帰省や旅行を控える国民に寄り添う天皇、皇后両陛下の強いお気持ちがあったという。
平成5年の代替わりに伴う引っ越しでは、上皇ご夫妻は葉山御用邸(神奈川県葉山町)にご滞在。これに倣い、ご一家も今回、静養も兼ねて那須御用邸(栃木県那須町)に滞在されることが想定されていた。
ところが7月以降、東京をはじめ広域に緊急事態宣言が発令。側近によると、両陛下は厳しい感染状況に、「県境をまたぐ移動は、国民への誤ったメッセージになるのでは」と懸念されたという。宮内庁はホテルなども含め都内のご滞在先を複数検討したが、警備や感染対策などの観点から難航していた。
「宮殿もありますね」 宮殿は、こうした検討過程で天皇陛下から一案として示されたという。宮殿には浴室もあり、昭和46年、
昭和天皇香淳皇后とともに、外国訪問前にリハーサルで宿泊したことがあるが、10日間の滞在は異例。側近は「ご不便をおかけしてしまうと思ったが、陛下は工夫すれば利用できるという考えを明確にお持ちだった」と打ち明ける。 ご滞在中は、公的な行事を行う部屋を避けて居住空間を確保。長女の敬宮愛子さまの学習スペースも設け、お世話をする職員を最小限にするなど、感染対策を講じながら過ごされる。

 

ちなみに、一回目のワクチン接種、翌日多少腕が上がりにくい以外は、何の副反応もなかった。

ちなみに、今般の諸々あれこれを見るに、令和が長く長く続くことを祈り、もうそれでよい、と思う。よもや私が、こう感じるようになるとは、あちこち誠に罪深い。

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