何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

今、そして依所、ワンコ②

2018-05-25 23:15:15 | ひとりごと
「今、そして依所、ワンコ①」より

ワンコのお告げの本は読めなかったけれど、
南海トラフ大地震ニュース で思いだし再読した本に、今の私が必要とする言葉があったから、
ワンコの気遣いを感じ感謝しているんだよ ワンコ

「夢の花、咲く」(梶よう子)

本書はね、物語前半は捕物のお話として進んでいくのだけど、
途中で安政の大地震がおこり、捕物どころではなくなってしまうんだよ
その理由が、本書執筆中にあった東日本大地震のせいか否かは分からないけれど、
読む者には、被害の状況も、被災者の苦しみも嘆きも、痛いほど伝わってくるんだよ

特にね、物語の最終盤で、
御救い小屋(今でいう避難所)が十日後に閉鎖されると知った避難者が怒りを募らせる場面は、
今も日常生活の再建が困難な方がおられることから、胸が痛むのだけど、
ハッとさせられる言葉が、あるんだよ

それは、
お上と一緒に被災者を救援する大店の女将が、怨嗟の声をあげる被災者たちを一喝する言葉なんだ※

『いま居る場所に留まっていては、いくら経っても先は見えません』

この言葉に奮い立てる被災者ばかりでないことは、
多くの災害を目の当たりにしてきたので、十分に痛いほどに分かるのだけど、
それでも この言葉に心打たれたのは、この言葉を自分への叱咤激励と感じたからだと、思うんだよ

「石橋を叩いているうちに壊してしまい、渡れない」という私だけど、昨年来の変化は劇的なものがあったよ
思いがけない切っ掛けで生じた転機は、
私の気持ちとも望みとも違うところで あれよあれよと進んでいき、
気がつけば引き返せないところに来てしまい、それを未だに悔む日もあるのだけれど、
そんな自分に、この言葉は発破をかけてくれた気がするんだよ

長年思い描いてきた夢とは違う道を歩み始めているけれど、’’夢の花、咲け’’ と自らを鼓舞してるよ
心をこめて育てている若葉の ''夢の花、咲け'' と祈ってるよ 

そんな私をワンコが、応援してくれていると信じているよ
ねっ ワンコ

ワンコのお山が依所で、ワンコが拠り所の私を見守っていてね ワンコ

追伸
ねぇワンコ 
これを書いている今日、少し嬉しいことがあったよ
違う道だけど頑張ってみるか、と思わせてくれた若葉が、
落ち込む私を支えてやろうと言ってくれたんだよ
有難いね ワンコ
ワンコと同じでクールなイケメンのくせに優しいピンクを思わせる若葉を頼りながら、
頑張ってみるよ ワンコ

きっとこれもワンコの仕業だな ワンコ
ありがとうね ワンコ

追伸 ※
大店の女将は、ただ被災者を叱咤激励しただけでなく、
自らの材木問屋の資材 持ち出しで、今で云う仮設住宅を作るんだよ
これは著者・梶よう子氏から、被災者と被災者以外の人間への、
強烈なメッセージでもあるね ワンコ
どこが次の被災地になるか覚悟せねばならない現在、
防災グッズとともに、確かな気構えも必要だね ワンコ
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