お誕生日のお祝いが二カ月以上遅れるのは失礼極まりないのだが、何分この二カ月以上ブログに触れる時間がなかったので仕方がない。
だが、この日のためにとっておきの写真がある。
ちょうど日本一の御方のお誕生日の頃に、日本一のお山の麓で撮ったお写真を頂いたのだ。
お代替わりに伴うお引越しなどのニュースも目に留まるので、少し記録しておきたい。
・天皇皇后両陛下と敬宮愛子内親王殿下のお住まい皇居の改修費用・・・8億7000万円
・前の天皇皇后両陛下のお代替わり伴うお住まいにかかる費用・・・合計約 12億
高松宮邸改修費 5億半ば
東宮御所を仙洞御所への改修費 6億4000万円
・推定相続人一位のコーシ家・・・合計約 44億
仮住まいを新築(3年滞在) 9億8000万円
推定相続人就任につき増改築 33~34億
令和の天皇皇后両陛下と敬宮さまがお住まいになる皇居の改修費 8億7000万年も決して安いものではないが、そこが天皇陛下がお住まいになられる場所であり、国内外からの要人とお会いになられる場で日本国の顔ともいうべき一番重要な場所だと考えれば、一番重きをおいた対応がされて然るべきだと私は思う。
しかし、実態は、
前の御代の方のお住まい関連に12億、暫定ご家族のお住まい関連に44億
にもかかわらず、令和のただお一人の皇女敬宮さまは、成人式のティアラ制作を(コロナ禍に苦しむ国民の生活に配慮して)辞退され、おばさまのお古を借りて式に臨まれた。
皇后陛下は皇太子妃の頃から25年ちかく着まわしておられる洋服がいくつも目に浮かぶ。
オカシイじゃないかと思うのだが、
天皇陛下が50歳のお誕生日に述べておられるお言葉が蘇ってくる。
お誕生日御会見より引用(引用する場合は、きちんとそれを書きませう)
(問1)50歳といえば、論語で「天命を知る」とされる年齢です。今の率直なお気持ち、公私両面での抱負をお聞かせください。昨年、天皇陛下が、中国国家副主席とご引見された際、天皇が行う国際親善、公務の在り方が議論となりました。皇室のご活動については、憲法で定める「国事行為」以外に明確には規定されておりません。「象徴天皇」の在り方を含めたご公務に対する考え方や、殿下が度々、語られてきた「時代に即した新しい公務」の現状と今後の取り組みについてお聞かせください。
《皇太子さま》自分としては、もう50になったのかという感じがする一方で、まだまだ研鑽(けんさん)を積まないといけないという、これからだという思いがいたしております。
ご質問の冒頭にあった「天命を知る」という孔子の言葉は、自分がこの世に生まれた使命を知るという意味ですが、単に知るだけではなく、この世のために生かす、つまり、人のために尽くすという意味を含んでいるように思います。孔子の言葉といいますと、確か天皇陛下が50歳になられた時の会見で、「夫子の道は忠恕(ちゅうじょ)のみ」との孔子の言葉で質問に答えていらっしゃいます。「忠恕」とは、自分自身の誠実さとそこから来る他人への思いやりのことであり、この精神は一人一人はもとより、日本国にとっても「忠恕」の生き方が非常に大切なのではないかとおっしゃっておられます。「忠恕」と「天命を知る」という教えに基づいて、他人への思いやりの心を持ちながら、世の中のため、あるいは人のために私としてできることをやっていきたいと改めて思っております。
また、教えと言えば、大学卒業の会見の折にお話ししていることですが、歴代天皇のご事蹟を学ぶ中で、第95代の花園天皇が、当時の皇太子、後の光厳天皇にあてて書き残した書に、まず徳を積むことの重要性を説き、そのためには学問をしなければいけないと説いておられることに感銘を受けたことを思い出します。そして、花園天皇の言われる「学問」とは、単に博学になるということだけではなくて、人間として学ぶべき道義や礼儀をも含めての意味で使われた言葉です。私も、50歳になって改めて学ぶことの大切さを認識しています。
虚栄のために嘘を吐き、自己保身のために嘘を吐き、賞のために嘘を書き、言い訳のために嘘を書かせ、もはや自分が思うことしたいことが真実正しいと妄信しているような中にあっては、ガツンと一発意見することも必要だろうと自分などは思うのだが、四倍返しになる恐れもある……などというチンケなことなど忠恕の御心にはないのかもしれない。少しの歯がゆさを感じないでもないのだが、そんな思いを忘れさせてくれる言葉を見つけた。
「あきない世傳 金と銀 合流篇」(高田郁)
アホウだったり才覚はあるが冷酷だったり、善い人だが商売に不向きだったりと、とにかく暖簾を傾けるばかりの旦那たちを支え五鈴屋を守る主人公・幸と幸を慕う者たちの奮闘記を描く本書で繰り返される言葉がある。
『笑って勝ちにいきましょう』(『 』「あきない世傳 金と銀」より引用)
「笑う門に福だすで。せやさかい、笑いなはれ、盛大に笑いなはれ」という大番頭治兵衛の言葉は、幸だけでなく、読むたび私も気持ちを新たにさせられるのだが、10巻の本書にはもう一つ印象に残った言葉がある。
『「胸中に成竹あり」ていいますやろ。絵師が竹の絵を描く時、その胸の中に描き上がった絵が既にある。せやさかいに筆を取ったら迷いもなしに一気に描き上げることが出来るって』(『 』「あきない世傳 金と銀」より引用)
何十億もの費用を投じた場所に住まわなくとも、とっかえひっかえ衣装をかえなくとも、ピカピカの新しいティアラをつけなくとも、両陛下と敬宮様は人としてあるべき姿勢を明確に心に描いていらっしゃるのだろう。
忠恕すなわち誠実さと思いやり、それをただ頭で知るだけでなく、世の中に生かしていく。
学問は徳を積むためのものであり、道義や礼儀は生涯かけて学び続けるもの。
心にある、人としてのあるべき姿勢を実践されながらも、日々それを学びによって進化深化されている日本一のご家族。
インチキが横行するのを見せつけられるのは歯がいたらしいが、いつも穏やかで暖かな笑顔の両陛下と敬宮さまには、その笑顔のままに『笑って勝ちにいきましょう』となって頂きたい。
インチキとインチキ神輿が笑う世になれば、象徴は日本一のお山がよい。
お代替わりに伴う改修費用の記事
①ユミウリ https://www.yomiuri.co.jp/koushitsu/20210714-OYT1T50279/
新御所は1993年に在位中の上皇ご夫妻の住まいとして建設され、代替わりに伴ってご夫妻が東京・高輪に転居された後の昨年6月から今年6月まで改修工事が行われていた。
建物は鉄筋コンクリート造の地下1階、地上2階建てで、外国賓客らをもてなす接遇部分(630平方メートル)、ご一家の私室部分(970平方メートル)、側近らが業務を行う事務室部分(1480平方メートル)に分かれ、廊下などを含めた延べ面積は5290平方メートル。
改修工事では、老朽化した給排水管や電気設備の取り換え、内装のリフォームなどが行われたが、部屋の配置などは建設当初のまま引き継がれた。工事費用は、約8億7000万円だった。
②(平成の)両陛下仮住まい5億円台に https://www.asahi.com/articles/DA3S13574440.html
宮内庁は6日、天皇、皇后両陛下が退位後に仮住まいする東京都港区の高輪皇族邸(旧高松宮邸)の改修整備の経費について、当初予算額の8・4億円から5億円台半ばほどに大幅縮減される見通しと発表した。
③「仙洞御所」を報道陣に公開…私室部分はバリアフリー
https://www.yomiuri.co.jp/koushitsu/20220425-OYT1T50216/
工事費用は約6億4000万円となる見通し。
④秋篠宮家 仮新居は10億円!https://news.line.me/articles/oa-jisin/bb21e956d5b7
宮邸の隣に建設された御仮寓所は鉄筋コンクリート造り3階建て。延べ床面積は約1,378平方メートルで、建設費は約9億8千万円だ。
御仮寓所の建設費は9.8億円。引越し費用や備品代も含めれば10億円を超える。さらに秋篠宮邸の改修には33億円もの予算が計上されている。
⑤日本テレビでは、秋篠宮邸改修費を“34億円”と報道。