ワンコが天上界の住犬になって8年と7カ月
最近ではお告げの本のご報告もお留守になってごめんよ ワンコ
かなり長い間 本を読む時間もなくアタフタ過ごしているんだけど、
その理由の一つが両親の体調なんだな
知っての通り母はもともと虚弱体質であれこれ不具合があって、スケジュール帳はまず病院の日程から書くという人だけど、
微妙な調子の体調と付き合うことを知っている、というか慣れている
だから延々つづく体調の愚痴に、こちらも慣れている
だが、父は違う
その考えにはかなり反発も覚えたものだが、とにかく気がたるんでいる者が病になるのだという考えの持ち主で、
自分にも厳しい人だが、人にも厳しい人で、子供の頃にはおちおち風邪などひける気がしなかった
だから、体調不良の自分が受け入れられない
だから、自分の辛さを言葉にすることができない
弱っている一つが心臓なので、いつ急に・・・という恐怖があっても言葉にすることができず
書斎をのぞくと、辛そうに目に涙を浮かべている姿が痛々しかった
今年は、仕事始めの日が手術だった
どうしても休むことができず家族皆の連係プレーで乗り越えたが、
術前の予想に反し、それが癌でしかも幾つかあったため、術後も検査が続いた
幸いなことに
癌ではあるものの悪質な質ではなく転移もないので、半年後に残っている小さなものを取る予定だが、その間も特に通院も服薬も必要ないとのことだった
だが、詳しい説明がないままの検査に参ったということもあるだろうし、
コロナに罹ったということもあるだろうが
コロナ罹患後、もともと徐脈の気があったのが、一気に悪化した
日常生活に明らかに支障がでるに及び大きな病院にかかることになった
それは私達にとって年度末の忙しい時期で、紹介状で指定された日をあけることができず、指定された日から数日遅れて父と病院に行った
循環器の案内掲示を見ると、父がかかるはずだったところに代診のプレートがかかっている
一瞬不安にかられたが、思いのほかスピーディーに検査が進むため考えている暇もなく、あっというまに検査後の診察になった
その代診の医師がなんと父が受けねばならない手術の専門医で新しい術式の指導医も務めるホープだった
手術専門で外来にはでない医師だそうだが、その日は急なこと(元々の医師がコロナ罹患)で、代診を務められたのだとか
急な代診にもかかわらず、紹介状にきちんと目を通しておられたおかげで、半日で必要な全ての検査を終え、あっという間に手術の日取りも決まった
初診の診察が執刀医だから、手術の予定は御自分次第だし、手術室や病室ベットを押さえる強い「力」も持っておられた
紹介状による診察から5日後には手術を受け、その4日後には退院という奇跡的な運こびだった
加えて、手術が決まったタイミングで京大が発表していた「コロナ感染者は心不全になりやすい。これらは心不全パンデミックの死亡が増える」という記事を読んだので、「このタイミングで手術をしておくのはマンが良かったですよ」という執刀医の言葉に納得し、感謝した。
そして、思ったんだよ ワンコ
運命を左右するほどの出来事や出会いであっても、
その多くは自分ではどうしよもない、タイミングによるものなんだな、と
だから、ありがたい出会いやタイミングには心から感謝する一方で、
思いがけない出来事にも過度に心乱されず振り回されず淡々と対応すべきなんだなと。
そして、何があるか分からない時を生きているのだから、
会いたい人には会い、行きたいところには行き、見たい景色食べたい料理を堪能しておくべきだなと
だから、上高地を訪ねた
初めての開山式