何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

盤上の、語らざる人生

2018-03-19 17:00:00 | ひとりごと
「盤上の、人生①」 「盤上の、人生②」 「盤上の、人生③汝の名は女」より

「盤上の、人生③汝の名は女」に記録として記しておきたかったが、どういうわけか上手く貼り付けることが出来なかったので、ページを替えて保存しておくことにした。(参照、 「武士道とは語らざること」 「最後の武士道 その壱」 「最後の武士道 その弐」 「未来へ繋がる最後の武士道 その壱」 「未来へ続く最後の武士道 その弐」 「未来へ続く最後の武士道 その参」

雅子妃殿下の御実家は、ネット上 事実無根の謂われない誹謗中傷を受けておられる。
父方父祖は村上藩士だったが、その村上藩は朝敵の誹りを受けたし、城下で不幸な出来事も重なった。
明治以降 筆舌尽くしがたい辛酸を舐めたのは、何も会津白虎隊ばかりではない。
桑名藩しかり二本松藩しかり。

二本松藩士の子弟である朝河寛一(日本人として初のイェール大学教授に就任)について書かれた「最後の日本人~朝河貫一の生涯~」(安部善雄)は、海外でどれほど長く学び勤めようとも、朝河寛一の精神を形づくったのは、武士道だったと記している。
その武士道は、朝敵の汚名を着せられ敗者と謗られようとも揺るぐことのないものだったという。

そんな朝河寛一が重んじていた武士道に基く次の言葉は、黙して語らない雅子妃殿下の精神に繋がるものがあるように、私には思える。

一 自分の気分を他人に押し付けることなかれ
一 よほど必要でない限り、自分の長所を他人にてらうことなかれ
一 他人が自分をどのように思うも、気にすることなかれ

まして雅子妃殿下の母方父祖は、「武士道と云うは死ぬことと見つけたり」の葉隠で有名な佐賀藩士だ。
御自身から何かを語られることはないだろう。
それに乗じ、一体いつまでイジメのようなことを続けるのだろうか。

女児しか産まなかったから、女児であるからという理由で、もう何年も我が国は上から下まで、二人の女性を痛めつけてきただけでなく、その女性に連なるという理由で民間人のご家庭と先祖まで辱めてきた。
せめてネット上から誤った情報が放逐されることを願っている。

ところで、「盤上の、人生」シリーズを書き始めた契機の「盤上の向日葵」(柚月裕子)には、主人公にとって生涯’’先生’’と呼ぶべき存在の人物がいた。
三月八日、藤井六段が見事 師弟対決を制し、恩返しをしたことから、「盤上の向日葵」の’’先生’’に注目して書こうと決めたものが、どんどん脱線してしまったことを少々恥ずかしく思っているので、このシリーズの締めくくりを’’先生’’の印象に残る言葉で〆たいと考えている。

「盤上の向日葵」 唐沢先生の言葉より
『ものを知らないことほど、怖いものはない。
 無知は人に恐れを抱かせるか、恐れ知らずにさせるかのどちらかだ。
 正しい知識を持たなければ、正しい判断は下せない。
 我々はもっと多くのことを学ばなければいけない。
 そうしなければ、日本は駄目になってしまう』


追記
<女性皇族、出席せず=剣璽等承継の儀―政府調整> 時事通信3/17(土) 15:18配信より引用
政府は、皇太子さまが新天皇に即位される来年5月1日に国事行為として行われる予定の「剣璽(じ)等承継の儀」について、平成の代替わりの例にならって女性皇族は出席されない形とすることで調整に入った。
政府関係者が明らかにした。
剣璽等承継の儀は来年秋にかけて続く皇位継承の中心的儀式の一つで、皇位とともに伝わる剣や勾玉(まがたま)などを新天皇に引き継ぐものだ。明治時代に制定された旧皇室典範で皇位継承権が男系男子に限られて以来、女性が出席した例はないという。
前回は1989年1月7日の天皇陛下即位に伴い、国事行為として初めて行われた。首相や閣僚、衆参両院の正副議長、最高裁長官らが出席した。
天皇陛下の退位に伴う今回の皇位継承に際しては、出席する皇族に女性を含めるべきかが論点の一つ。有識者からのヒアリングでは「女子を含めた未成年皇族の参列が望ましい」との声も出たが、伝統を重んじる保守派の意見に配慮した。ただ、政府は閣僚などが女性の場合は参列を認める方向で検討している。

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