何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

人生に生きる野球道を!

2016-07-17 12:30:23 | ひとりごと
この時期は忙しい。
全国各地から送られてくる情報を分析せねばならないからだが、個人的な理由で今年は’’力’’が入っている。

<マー君が球団専門誌の表紙飾り斎藤佑との対決語る> 日刊スポーツ 7月17日(日)10時1分配信より引用
ヤンキース田中が、後半戦最初の登板となる17日(日本時間18日)のレッドソックス戦に向け、本拠地で投球練習を行った。
変化球を交えて23球を投げ、前回10日のインディアンス戦から中6日と休養十分で今季19度目の登板に臨む。また球団専門誌「ヤンキース・マガジン」の7月号で2度目の表紙を飾った。田中特集も9ページにわたって掲載され、甲子園での日本ハム斎藤との対決なども回顧。「自分のすべてを出し切った高校3年間だった」などと語っている。


チビ子チームで一番ショートだったせいか、とりあえず甲子園はつけっぱなしで、見ているうちに贔屓のチームをつくり応援する家風で育ったせいか、この時期には、地元代表校でなくとも母校でなくとも頑張っている選手を見ると応援の虫がウズウズ騒ぎ出し、本を持つ手を新聞スポーツ面に変え、かぶりつくように読んでいる。
だが、今年の’’力’’の入れようは又一段と違っている。

甲子園に出場できそうなチームを応援しているわけでは、ない。
リトルリーグに初めて入った小3の頃から野球にあけくれた子が、この夏の大会を最後にとりあえず一時野球から離れるので、一試合でも多く戦わせてあげたいと、心の底から応援しているのだ。
ハイシーズンになれば朝は5時から夕方7時まで泥と汗にまみれて練習してきた集大成の夏が終われば、また野球に関わるために受験勉強に打ち込むという。
「野球が教えてくれたことを教えたいから、中学校の教師を目指す」と言うほどに素晴らしい野球道を歩んだ子が、一回戦に勝利し、次の試合に備えている。
次の対戦相手は、自身が希望していた進学校。複雑な思いもあるだろうが、頑張れR君!

今年初めての夏の大会を迎える子もいる。
野球も勉強もかなりできる彼は、学力で進学したうえで、甲子園を目指す野球部に入部した。
どちらからも突き上げを食らい、苦労しているようだ。
そのうえ、この三連休で戦う対戦相手には、リトルリーグからの野球仲間が目の色をかえて在籍している。
最近の甲子園出場校の傾向を見ていると、文武両道では出場が難しいのは確かで、それでは高校野球が目指す趣旨が(少し)歪んでくるのではないか、とも思ってはいる。
ともあれ、10時過ぎに重いからだを引きずり帰宅するなり勉強を始めるJ君。
一年生の君には、もちろん出番はまだないが、その頑張りが人生の糧になる、頑張れJ君!

怪物マー君は「自分のすべてを出し切った高校三年間だった」と言っているが、私がマー君のその言葉を信じ立派だと思うのは、何も史上二校目の夏連覇を目指して戦い、しかも再試合となる決勝戦を二日間にわたって投げたからではない。
甲子園のマー君というと、剛腕ばかりが有名で、彼の夏が彼自身の一振りで終わったことはあまり語られてはいないが、甲子園決勝の最後のバッターボックスに立ったのは、マー君だったのだ。
だが、「ハンカチ王子」に三振を取られることで(試合が)終わったマー君の笑顔は、記憶の残るほど良かった。
ベンチに引き揚げる間際、二日間にわたって戦った「ハンカチ王子」をほんの一時見つめ、照れたような笑いを浮かべて、爽やかにバッターボックスを後にした、マー君。
あのマー君の笑顔が、その後の彼の生き方にも通じているような気がしてならない。

負けるが勝ち、負けても勝ち

今日も汗と泥にまみれて白球を追っている全国の球児よ 頑張れ!
R君 J君 頑張れ!