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ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

朝日俳壇10月27日

2019年10月27日 22時12分53秒 | 俳句

 二度の台風で、関東や甲信越、東北など、広い範囲で川の氾濫がありました。未曽有の大水害でした。つい金曜の大雨も、半日でひと月分の雨量に達するひどい雨、二次災害どころか、三次災害、被災された人たちへの負担は想像を絶する事態になっています。そのさなかの投句は、この大水害に関することも多く、無季語でも選句されていました。

高山れおな選

軽トラや泥の案山子を積みて去る       京都府精華町 土佐弘二

 

稲畑汀子選

こんなにも人智を越ゆる秋出水        枚方市   石橋玲子

台風に一変したる千曲川           長野市   縣展子

 

長谷川櫂選

台風禍川の容(かたち)のなき大河      長野市   縣展子

泥の海されど生きよと小鳥来る        松山市   竹林一昭

台風やラヂオの声のあたたかさ        長野県川上村 丸山志保

 

 台風の句ではないけれど、以下の句の季語は「花野」。私は花野というと、どうしてもあの世の花野というイメージを浮かべてしまいます。

大串章選

大花野佇む友は若きまま           加古川市 森木史子

 

 再びの大雨による浸水被害を受けた方々に、お見舞い申し上げます。今年は、日本が災害列島となってしまいました。あらゆる基準を改訂しなくてはならないのではと思います。家の基礎や、その前に、家を建てていい場所かどうかとか。そして、耐久の基準。雨風にもっともっと耐えられる基準にしないと、本当に何もかもがもたなくなるでしょう。怖いのは地震だけじゃないと思い知った今年の台風です。

 

 

          

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