今日、下高井戸シネマに久しぶりに行き、友の会の更新をして、映画「山桜」を見てきました。藤沢周平原作、それもたった20ページ分くらいの短編がもとになっているそうで、ヒロインの田中麗奈が素敵でした。
余韻を残したラストで、気になって、原作も家に帰ってから父の持っていた「藤沢周平全集」で探して読みました。原作は、映画よりももっとラストが短かったです。
それにしても、映画作りは、面白いですね。あの原作で、配役を考え、膨らませるのですから。田園風景、田舎の百姓の厳しい暮らし、そして、町の暮らし・・・。江戸ではない地方都市、それもかなり小さな藩の暮らしを見事に再現していました。実は、時代劇って、細部が凝っているのが面白いのです。小さな藩の武士の暮らし向きは、山田洋次監督が手がけた藤沢周平原作3部作に通じるものがあったし、さらに、通行人でも、あれは何を背負っているんだろう?と気になる姿もありました。
下高井戸シネマでは、金曜日まで上映しています。今日は割とお客さんが入っていましたね。ほろっとする、地味だけれど、とてもいい映画でした。やっぱり、こういう時代劇はいいですね!
せっかく、藤沢周平全集第5巻を引っ張り出したのだから、ほかの短編も読んでみることにします。