生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

原子力発電所が無くても、賄える/より簡素な生活へ

2010年08月30日 18時27分58秒 | 生命生物生活哲学
2010年8月30日-4
原子力発電所が無くても、賄える/より簡素な生活へ

 広瀬(2010: 179頁)の図64では、最大電力はこの10年くらいは、火力発電だけで賄えることを示している。
 実際、多くの原子力発電所が止まっても、停電にはならなかったと、論じている(広瀬 2010: 178-182頁)。

  1. 東京電力では2003年4月15日、福島・柏崎刈羽の原発17基がすべて停止し、真夏の電力危機が喧伝されたが、停電は起こらなかった(広瀬 2010: 181頁)。
  2. 2007年7月16日の新潟県中越沖地震が起きて、柏崎刈羽原発の7基がすべて停止したが、その後停電は起こらなかった(広瀬 2010: 181-182頁)。
  3. 2009年8月11日の駿河湾地震が起きて、中部電力の浜岡原発5号機は停止したが、中部経済圏ではその後に停電は起きていない(広瀬 2010: 182頁)。

 そして、不安のない電力の安定供給のために、原発からの脱却を説いている。
 家庭に一台で住むような発電装置と、公共的あるいは企業的にエネルギーを大量に使うような場合で、企業ごと、市町村ごと、あるいは地域ごとぐらいでの発電装置を設けるのがよいだろう。新しい発想の発電システムは出てこないものだろうか。
 もちろん、エネルギーを消費しない、より簡素な生活に移行していくことが望まれる。不要な事務手続きとかは、簡素なシステムにすることで、かなりのエネルギーと時間が節約できるのではないだろうか。


[H]
広瀬隆.2010.7.二酸化炭素温暖化説の崩壊.222pp.集英社新書.[y700+]

絵画公募展の審査体制

2010年08月30日 15時19分47秒 | 美術/絵画
2010年8月30日-3
絵画公募展の審査体制

 『芸術センター』2010 August Vol.53の19頁に、

  日本芸術センター第4回絵画公募展

の募集案内が載っている。16頁から18頁にある、東京と神戸でのピアノコンクールや映像グランプリと同様に、審査員は公募であり、「芸術センター顕彰委員会は公募展の審査に加わらず、審査員の決定のみを行〔な〕います。」(19頁)とある。

また、審査方法として、

  「 ・ 審査委員会、審査委員長は設けず、各審査員が独立して審査を行〔な〕います。
  ・ 応募者の氏名・所属・学歴等の情報は一切公表せず、エントリーナンバーによって審査していただきます。
  ・ 審査員は公募により選出し、事前には公表せず、審査結果発表後に発表いたします。」
(http://www.art-center.jp/)

とある。公平性と(審査員に依存する)客観性が担保される体制となっているようだ。

 また、25頁を見ると、芸術センター顕彰委員会は絵画作品の買い上げもやっているらしい。ひょっとして、金賞から銅賞までの賞金(100万円~30万円)は、買い上げのものかと思ったが、そうではなかった。公募要項には、「作品の買い上げは行〔な〕いません」とあった。

 
 神戸芸術センターは、

  1階~6階  芸術センター(芸術劇場、音楽ホール、貸し展示スペース、貸しスタジオ、貸しアトリエ)と、商業施設(スーパーマーケットなど)・フィットネスクラブ・医療モール

  7階~37階  高級賃貸住宅(24類型の全172戸)

となっているらしい。

 日本芸術センターは株式会社で、東京芸術センターは有限会社らしい。

 席巻する芸術 日本芸術センター常設展/神戸芸術センター 2階と3階(JR新神戸駅から徒歩4分)/400円、を今やっているようだ。


西洋医学医療とホメオパシー医療の評価の公平性

2010年08月30日 13時48分30秒 | 生命生物生活哲学
2010年8月30日-2
西洋医学医療とホメオパシー医療の評価の公平性


 朝日新聞2010年8月26日大阪版34面によれば、

  「原中会長は「ホメオパシーが新興宗教のように広がった場合、 非常に多くの問題が生じるだろうという危機感を持っている」と、賛同の理由を話した」

とある。

http://kosonews.blog135.fc2.com/blog-entry-169.html
によれば、

  「日本医学会の……高久史磨会長……は、「科学的根拠はないということで一致した。ホメオパシーに頼り、通常医療を受けずに亡くなった人がいるという被害が出ている」と指摘し、学術会議の会長談話に賛同する姿勢を示した。」

とある。「西洋医学医療に頼り、ホメオパシー医療を受けずに亡くなった人がいるという被害が出ている」という言明との比較をしなければ、公平ではないだろう。
 
http://www.asahi.com/health/news/TKY201008280197.html

http://www.imj.or.jp/
にある【2010/08/26】:ホメオパシーに対するの〔ママ〕日本統合医療学会理事長の見解 のpdf

によれば、統合医療学会は、ホメオパシーに科学的根拠がないとした日本学術会議の会長談話に対して、「実態と異なる内容が含まれ、誤解を生む」として、学術会議に公開討論会の開催を呼びかけるらしい。
 同学会の見解では、

  「諸外国に於いては、ホメオパシーの有効性の報告が多くあり、ホメオ
パシーは研究の対象であると考えられている。……

  今回、問題となった「ホメオパシーの療法」は、助産師の職権を逸脱した医療行為であり、しかも、独断で正当な医療を排除したとすれば、それは正に犯罪行為であり、処罰されるべきである。」(「ホメオパシーに対するの〔ママ〕日本統合医療学会理事長の見解」pdf)

とある。
 なお、日本ホメオパシー医学会と、「問題となっている」日本ホメオパシー医学協会とは別団体らしい。

 上記pdfでの、「統合医療および代替医療について」では、

  「 医療としては、科学的エビデンスのある近代西洋医学を中心に進める べきであり、代替医療は、それを補うものとして利用すべきである。がんの末期や難病など、現在の近代西洋医学が治療不可能なものに対しては、患者とのコンセンサスの下に代替医療の利用を検討する必要があると考えている。」

とあるから、統合医療学会によれば、代替医療とは近代西洋医学の補助にとどまるものらしい。


美術修行2010年8月28日(土)

2010年08月30日 12時05分24秒 | 美術/絵画
2010年8月30日-1
美術修行2010年8月28日(土)

 淀屋橋駅下車。iPhoneでナビる。途中、ネットで名前を見たことのあるような二つの画廊の存在を発見。後で寄ることにしよう。目的地を行き過ぎた。芸術・文化支援交流倶楽部「蜂の巣会」の表示あり。しかし、ギャラリー菊の表示は見当たらなかった(後によく探すとあった)。

  2010年8月28日(土)。こどものことば絵本 きらきらvol.3 出版記念展/上村照ピアノ演奏会、15:10くらいから約30分/ギャラリー菊/最寄り駅は淀屋橋。
 10分くらい後に小学校1年生児童が約20人、前方の敷物にくつを脱いで座った。後部の7x4列の丸椅子には25人ほど。南側に立っている人が5人ほど。チャイコフスキーの短い曲ごとに、A3版くらいの絵が一枚ずつ譜面台に交換される。トロイメライとは、夢心地という意味だとの説明があった。
 ここは一番奥の部屋で、およそ6x6m。それとつながっている奥の1.8x3.5mの左半分にグランドピアノが置いてある。

 冷珈琲を実飲しながら、コーヒーの入れ方を聞いた。今回の催しで、このギャラリーと提携している珈琲豆屋さんによる。ドリッパー〔滴出器。わが造訳語〕には、一つ穴と三つ穴がある。四つ穴は無い(二つ穴も無かったかな?)。一つ穴は、濾紙の上際まで入れれば良いと簡単。三つ穴は、日本的に入れ方を楽しむ。粉の真ん中に小さく90度くらい(100度はダメ。雑味が出る)の湯を注ぎ、しばし蒸らし、さらに泡が沈まないように注ぐ。注ぐとき、大きく「の」の字を描いてはいけない。人数定量分の抽出量がサーバー〔給仕器〕に溜まったら、まだ濾紙に抽出途中のものが残っていても、それは捨てるか、あるいは好かん人にその分を飲ませる(冗句ですね)。
 
 
 このおよそ東西の通りは先月通ったようだ。確かめるために、東の方へと歩いた。この通り近辺には、古美術の店があちこちある。

  2010年8月28日(土)。藤井路夫 三嶋哲也 二人展/瀧川画廊。どうも古美術品には見えなかったので、訊くと、現代美術の店だった。

  2010年8月28日(土)。トゥールビヨン Ⅷ (part1)たなかかずや 中西哲治展/Oギャラリーeyes。メインルームは約3.8x5.1mで、ゲストメーム有り、貸しは月~土の6日間。

 2010年8月28日(土)。〔白井〕「翔」作品展/大阪現代画廊。パステルでの速描きは、明るい無邪気さが感じられた。帯広という縁からなのか、帰りに御菓子を数個包んでくれた(一部は翌日の昼食になった)。後で案内葉書きと「翔の記憶」という冊子を見ると、作者は亡くなられていた。ご冥福を祈ります。

 2010年8月28日(土)。高本英里 展/番画廊。少し面白いのがあったが、奥の部屋から煙草の煙の臭いがしてきたので、退散した。
 
 2010年8月28日(土)。山沖由里 木版画展 ーみあげてわらうー/乙画廊。ビールはいかがと訊かれた。お茶をいただいた。ワインが出てきたので頂いた。訊くと、オープニング・パーティーなのだった。後で案内葉書きを見ると、オープニングパーティーは初日夕方となっていた。すると、作家がおれば、随時祝宴をしているのか。刷った後の和紙をパネルに張ってあると、やはりそのパネルの厚みからか(側面も刷面)、存在感が出る。「ed.8」とは8枚刷ったということを意味するとのこと。和紙の風合いを活かしている。和紙に墨で描いたのもあった。それは壁にピンを刺して、それに結えるようになっていた。

 三谷 豊 展/ギャラリー風/北浜。最終から30分過ぎていたが、4点を再掲してくれた。墨的。「有頂天」と「滝登り」の構図と感触(透明な感じのところがある)が良い。ちらしによれば、アートフェアーではアート大阪(=アートフェア大阪?)に出展しているとのこと。

 
 2010年8月28日(土)。がけっプチ escarpe'展/ギャラリー香 2F。大阪芸術大学の同期生6人。いずれも水準は高い。1/1とあった(筆でおそらく墨を使った部分は手書きだから、これは1枚限りということらしい)版画(おそらく西山美晴氏)の金色の極細の葉脈がとりわけ良かった。

 2010年8月28日(土)。万華鏡アートへの模索 井上誠一と仲間たち展/ギャラリー香 3F。井上誠一、豊富多恵子、大島ゆみ、土井伸子、佐保真珠子の万華鏡作品。「翔」作品展にいくつか展示してあったのを見て、ここで丁度やっていると教えていただいた。様々な形態のがある。美しい工芸品。ゆっくりと変化するのは、油を入れてある。(故)倉垣和子氏の絹糸の刺繍絵の最も左の作品は美しい。

 〔赤ワインの〕1978年 & 1988年 飲み比べセット/高島屋大阪店/4,725円。10年の違いわからず。香りは良いと感じるが、渋みが好きではないのか美味しいと感じない。しばらくして、男の人が、同じセットを注文し、味わいを述べる。わが味蕾は壊れているか、未熟に違いないか、脳内配線がよろしくないのだろう。あるいは途中の変換器か。
 かって、泊まったホテルで貰った入場料無料券で訪れた千日前の或るビル内の、5種類の日本酒が1000円で飲めるところに行ったことがある。しばらくして、男の人が来て、200種類ほどの銘柄を当てることができると言う。その人は濃厚芳醇な或る銘柄が好きだとのこと(走書きは行方不明)。あたいには、味覚芸術修行は無理みたい(韻を踏みましたい)。

 8時2分前。500円引きの寿司。
 
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 京都の法然院講堂で、個展が開かれている。11:00-18:00。

 [これからの予定]9月18日(土)~26日(日) 9:00~16:00/弘誓寺 抽象画展 古刹と抽象画:美のコラボレーションー石井豊太と仲間たち/JR琵琶湖線能登川駅(大阪から新快速で68分)から近江バス生き活き館前下車、徒歩5分。
 弘誓寺本堂柱間に飾られる、7人による抽象画ということである。
 [これからの予定]9月18日(土)14:00~15:30/〔出展作家による〕ギャラリートーク「抽象画ってどんなん?」/弘誓寺 本堂。


 [これからの予定]2010年9月20日(月祝)、16:00~18:30/シンポジウム「"大阪現代アートフェアー"から"gallerism"まで 27年の意義とこれから」/さいかくホール/谷町4丁目。

 [これからの予定]2010年9月18日~11月7日、10:00~19:30/草間彌生展 ワタシというナニモノかへの問い/武蔵野市立吉祥寺美術館/100円。草間彌生の1970年以降のコラージユと版画。

 [これからの予定]2010年9月4日~12月12日/川村記念美術館/1,500円。バーネット・ニューマンの作品約30点が紹介される。