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西洋医学医療とホメオパシー医療の評価の公平性

2010年08月30日 13時48分30秒 | 生命生物生活哲学
2010年8月30日-2
西洋医学医療とホメオパシー医療の評価の公平性


 朝日新聞2010年8月26日大阪版34面によれば、

  「原中会長は「ホメオパシーが新興宗教のように広がった場合、 非常に多くの問題が生じるだろうという危機感を持っている」と、賛同の理由を話した」

とある。

http://kosonews.blog135.fc2.com/blog-entry-169.html
によれば、

  「日本医学会の……高久史磨会長……は、「科学的根拠はないということで一致した。ホメオパシーに頼り、通常医療を受けずに亡くなった人がいるという被害が出ている」と指摘し、学術会議の会長談話に賛同する姿勢を示した。」

とある。「西洋医学医療に頼り、ホメオパシー医療を受けずに亡くなった人がいるという被害が出ている」という言明との比較をしなければ、公平ではないだろう。
 
http://www.asahi.com/health/news/TKY201008280197.html

http://www.imj.or.jp/
にある【2010/08/26】:ホメオパシーに対するの〔ママ〕日本統合医療学会理事長の見解 のpdf

によれば、統合医療学会は、ホメオパシーに科学的根拠がないとした日本学術会議の会長談話に対して、「実態と異なる内容が含まれ、誤解を生む」として、学術会議に公開討論会の開催を呼びかけるらしい。
 同学会の見解では、

  「諸外国に於いては、ホメオパシーの有効性の報告が多くあり、ホメオ
パシーは研究の対象であると考えられている。……

  今回、問題となった「ホメオパシーの療法」は、助産師の職権を逸脱した医療行為であり、しかも、独断で正当な医療を排除したとすれば、それは正に犯罪行為であり、処罰されるべきである。」(「ホメオパシーに対するの〔ママ〕日本統合医療学会理事長の見解」pdf)

とある。
 なお、日本ホメオパシー医学会と、「問題となっている」日本ホメオパシー医学協会とは別団体らしい。

 上記pdfでの、「統合医療および代替医療について」では、

  「 医療としては、科学的エビデンスのある近代西洋医学を中心に進める べきであり、代替医療は、それを補うものとして利用すべきである。がんの末期や難病など、現在の近代西洋医学が治療不可能なものに対しては、患者とのコンセンサスの下に代替医療の利用を検討する必要があると考えている。」

とあるから、統合医療学会によれば、代替医療とは近代西洋医学の補助にとどまるものらしい。