2010年7月11日-2
美術修行2010年7月11日(日)
第56回全関西美術展/大阪市立美術館/700円。
図録は無し。目録は100円。受賞作品一覧は無い。入選作の掲載は順不同で、現場で見てよい作品だなと、印をつけようにも、作者名順でもないし、県別でまとめているわけでもなく、役立てようの無い目録。また写真撮影禁止なので、メモるしかない。
概して、ありきたり。工芸部門は技法も様々でそれなりに面白い。しかし表題札には、絵画でも技法も大きさも記載無し。
洋画部門では、河合克典「あおの境界にいる」(S130?)が良かった。2段展示の上のほうで、見にくいのが残念。馬渕晃子「works 2000-5」は、下方の左右要素を削れば、構図的に見栄えがするかもしれない。
日本画部門では、鍵谷節子「ヒスイ色の森に」が良かった。菱形。かなり遠く(たとえば隣の部屋)から見ると平板に見える。緑系の色彩変異を施したら、迫力が出るかもしれない。
ART OSAKA 2010/堂島ホテル11階~8階/1000円。通常はエレベータですぐに11階へと向かうようになっている。エスカレータが見えた。このホテルの2階と3階の壁には、絵画は飾られていなかった。使用できませんという張り紙の無いほうのエレベータで3階から6階へ。そこまでしか行かない。出ると、係の人がいて、おそらく11階へ直行するエレベータを、6階で停めるよう連絡してくれた。他の階へは階段で降りる(上がってくる人もいる)。
かなり人が多い。特に若い女性たちが多いが、美術系学生だろうか。
4階分の客室を使っている。浴室と寝室との境はガラス張りの部屋が多かった。アートフェア京都とくらべて目新しい展示方法は無かった。絵画作品で出色のものは無かった。細目の麻カンヴァスにやわらかな色彩と形態の絵画があったが、小さくともなんらかの独創性を出す一工夫が欲しいところ。
技法的に面白いのがあったが、それほどの効果は無い。スタンプの要素を変えるべきではないか。また、ステンシルでやって厚みをつければ、面白いかもしれない。思わぬ計算外の効果が生じるかもしれない。
西梅田の方へ引き返す。或る書店で、赤い[おそらく、装幀の]本、という共通性質、ここではジャケット紙が赤系のインクを使っているという状態、で括った本が棚に並べられていた。そのなかに、
村山久美子.1988.6.視覚芸術の心理学.誠信書房.[y2,940] [B20100711]
を見つけた。
また、近くにあった、「ダーウィンと進化論」という特集がある、
関西唯物論研究会(編).2010.7.唯物論と現代 No.44.[y1,470] [B20100711]
を買った。