はじめまして

今回、新しくブログを開設しました。

道央・道東の旅二日目です。

2008-06-25 19:24:03 | Weblog
 6月18日  腫れ

 北欧ほどで無いまでも北海道の夜明けは早いのです。
 それでも層雲峡は山また山の中なのでと思っていま
したが、矢張り早いです。
 明るくなったので起き出すと、まだ3時34分でした。

 昨日の寝坊を取り返したようなものですが、何の役に
もなりません。

 もそもそして5時には身支度して30分に外へ出ました。
 気温は13℃です。少しひんやりの感じです。

 昨日、宿のオーナーに教えて貰ったアカゲラの巣を見に
行きます。雛の声が聞こえ、親が近くにいます。

 

 大きな声で騒ぎ出しました。どうも私が近づいた事が
原因では無いようです。
 近くに別の♂が来たので、それを追い回しています。
 領域侵入を警戒し防御していましたが、やがて侵入者が
立ち去り静かになりました。

 巣穴に近づき雛に餌を与えています。そのうち身体が
巣の中に入ってしまいました。






 すっぽり入った後、暫くして顔を出しました。


 そして又、餌探しに飛んで行きました。

 層雲峡の岩山です。何とか名前が付いているので
しょうが判りません。


 7時に朝食を済ませ、8時5分いよいよクマゲラ探し
に出掛けます。
 見ると黒いばかりで、綺麗でも可愛いわけでも無いの
に何故か希少価値の為、すごい魅力が有ります。

 そうでなければ、遙々と時間と経費をかけて探しに来
ません。世の中不思議なものです。

 宿を出てから約40分、それも北海道の楽々道路です
から、相当の距離を走ったことになります。

 9時3分に現場に着きました。

 巣穴が静かにぽっかりと開いていて鳥影も有りません。
 静かに待つしか有りません。場合によっては今日一日
待つ覚悟です。巣穴の木は、沢地によく有るハンノキです。
 巣穴の大きさは15Cmぐらいでしょうか?


 近くにカケスがいました。北海道のカケスはミヤマカ
ケスと言って亜種です。



 本州のカケスは頭が白く黒い縦斑がありますが、
ミヤマカケスの頭と顔は黄褐色で目がフドウ色です。
 カケスは森の忍者と言うように暗い場所にいますので、
写真では良く判らないと思います。


 カケスに気を取られているうちに肝心のクマゲラが
やって来ました。わくわく手が震えます。
 三脚をがっしりと据えてレリーズで頑張ります。


 親は当然の事ながら直接、巣穴に近づきません。
 周辺の木に止まりながら徐々に近づきました。
 クマゲラは体長45Cmと、日本のキツツキの中で
最大です。












 お腹に溜めて来た餌を吐き出しながら与えます。





 雛は三羽いますが、巣穴が小さいので二羽しか顔が
出せないようです。



 雛は、もっともっと、と貪欲にねだります。



 お腹の中の餌を全部与えたので、次の餌を探しに
飛び立ちました。



 雛は親の飛び立った後を期待して待っています。



 一日待つ覚悟でしたが、3回飛来して給餌しましたので
満足です。
 給餌の時間は
  9時15分~20分
  9時30分~35分
 11時20分~35分  で、9時35分からは約2時間
飛来しませんでした。恐らく餌が無かったのか、自分用にし
たのかも知れません。
 餌は、枯れ木に巣くう蟻や小さい昆虫類や幼虫で長い舌で
掬い取って食べます。

 11時40分、満足したものの晴れて気温も上がったので
顔の周辺に、纏わり附く小虫に辟易して引き揚げる事にしま
した。

 途中でアカゲラが子育てしていましたので立ち寄りました。






 アカゲラで長居しましたので12時を過ぎました。
 この地域は超過疎なので、レストランも食堂も有りません。
 コンビニでお弁当を買って近くの公園で、お昼にしました。
 良く晴れた空の下、広々とした大地で食べるお弁当は格別
です。暫しの至福の時間です。遠くでカッコウが啼いています。
 大雪連峰の山々が見えます。


 今日の午後は、黒岳に登る予定にしていました。
 登ると言ってもケーブルカーとリフトで登るので楽です。

 14時のロープウエイに間に合いました。


 ロープウエイは、黒岳の五合目1300mまで上がります。
 それから、リフトで七合目の1520mへ登ります。

 黒岳頂上は1984mなので464mの標高差で、徒歩で
1時間半か2時間とのことです。

 ここには、今回で三回目ですが一度も登っていません。
 反対側の旭岳2290mには、一昨年8月に喜寿記念で
登りましたが、もう無理と思います。然し、まだまだ未練
があります。

 七合目では鳥が見当たりません。土産物店の人に聞くと
滅多に見られないとの事で、がっかりです。

 それでもリフトに乗っていると、ルリビタキ、メボソム
シクイ、ウグイスの声が聞かれました。

 期待した紅い鳥、ギンザンマシコは無理のようです。

 15時50分、下山しました。

 先刻、お昼をした公園には、チゴハヤブサが営巣して
いましたが、夕方の方が光線の関係で見やすいようなので
再度出掛けて見ました。層雲峡から30分です。

 車の少ない北海道の国道ならではの事です。首都圏では
考えられません。
 一時間ほど待ちましたが近くの小学生の陸上部がランニング
の練習を始めましたので立ち去りました
 元気な子供達が大自然の中で、生き生きと走っていました。

 チゴハヤブサは、ちらりと見られました。


 18時近く宿に戻り、今日一日私にとっては素晴らしい
想い出が残りました。

 3日目はまた後ほど。

 

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