はじめまして

今回、新しくブログを開設しました。

冬陽の中のホシガラス

2010-02-21 18:33:21 | Weblog
 2月19日  久しぶりに太陽が顔を出しました。

 太陽が出ると嬉しくなりますが、まだ風が冷たく感じます。
 冬支度で東京へ出掛けました。月に一度の東京落語会です。
 先ず、目白へ向かい恒例の鳥切手の仕入れですが、最近は世界的に不況の
せいか、発行数も少なく今日も3ケ国 15種だけでした。
 コレクションも1万種を超え、鳥の種類も2621種と世界の鳥の四分の一
となり、特殊の鳥を除いて大体の鳥が網羅出来ました。
 先日も、どこをどうやって飛来したのか判らない日本初見のキヅタアメリカ
ムシクイと言う鳥もコレクションの中に有り嬉しくなりました。
 もっともこの鳥は日本では超珍しい種ですが、北米ではざらに居る鳥なので
切手に現れても不思議ではありません。

 夜は、東京落語会。前座さんの開口一番は滝川鯉昇師匠の弟子で滝川鯉ちゃ
さんでしたが、なかなか噺がうまく将来有望と見ました。
 新真打ちさんは、少し肩に力が入り過ぎ新作でしたが余り受けません。
 夢之助師匠の、お見立ては廓噺ですが、流石に場慣れのした演技でした。
 中入り後の桂 平治さんは、師匠の文治さんの流れを汲み師匠譲りの噺で
満場を沸かせました。今日のトリは噺の内容も語り口も陰々として聴かない方が
良かったと友人ともども思いました。
 落語は講談でないので明るく笑えるものでなければならないと私は思います。

 今の落語会では、柳家権太楼師匠、滝川鯉昇師匠、柳家さん喬師匠が好き
ですが、深みのあるのは柳家小三冶師匠ぐらいと思っています。
 然し、それぞれの好みの問題があるので、こればかりは何とも言えません。

 2月20日  今日辺りから暖かくなるとの予報でしたが朝は依然として
寒く冬支度です。吹き矢に行き、暖房を27℃にして暖まりました。

 午後はご近所の方のお見舞いに行きましたら、その方のお隣さんも同じフロアー
に入院されているとの事で、お見舞いのハシゴになりました。

 病気の方を見舞うと、つくづく健康の有り難みが判ります。
 何時まで、この健康が保たれるか後20年は頑張りたいと思い、日々気を付けて
過ごしています。

 2月21日  晴れて暖かくなるとの予報でしたが午前中は曇って冷たい風が
吹いていました。それでも一時の寒さから見ると何か春の近さが感じられます。

 県央の公園での探鳥会に参加しました。25名の盛況です。紅梅・白梅の盛り
で、それも目当てでしょうが今日のメインは、ミヤマホオジロです。

 公園に入り、森の中の坂道を下って行くと鳥の声がしません。何か拍子抜け
です。やがて先頭のグループがルリビタキの♀をロープの上に見つけました。
 顔まで見た人もいるのにホシガラスは嫌われて、そっぽを向かれました。
 ホシガラスだから恥ずかしいのでしょうか?ちらりと横目で見ています。



 次に出たのは、おっとりしているカワセミです。傍を人が通っても平気です。
 余程お腹が空いていて、餌の小魚に夢中なのかも知れません。
 カワセミは写真に良く入りますが、見るとその美しさについついシャッター
を押してしまいます。





 池には、キンクロハジロの群れがいます。この雄は余り鳥相が良くありません。
 公園の水鳥なので、入園者が餌を与えると見えて人が来ると寄って来ます。
 好ましい事では有りません。野鳥には人工の油で揚げたカッパエビセンや
ポップコーンなどは野鳥の身体に毒です。矢張り野に置けスミレ草で野鳥も自然
の食物で生きていくべきで、人間が可愛いからと言って考え無しに餌を与える
事は良くありません。

 キンクロハジロの飾り羽根も大分伸びて来ました。間もなく繁殖期です。





 ミヤマホオジロが出る場所へ行くと、カメラマンが手持ち無沙汰の態で佇んで
います。少し待たなければと思って近づくと間もなくお出ましです。
 丁度、見易い枝に止まって呉れました。暫くポーズを取って呉れましたが私の
位置からは手前に細い枝が入り、ピントがオートでは合いません。
 それでも滅多に無い機会と思って撮った写真が、こんなものです。



 公園にはいろいろな植物が有り、春に魁けて咲くマンサクが有りました。
 黄色い花が枝一杯にたわわに咲くので豊年満作からマンサクと言う説と、
春に先ず咲くと言うことが訛ってマンサクになったと言う説があります。
 関東から九州にかけて分布し、東北以北には無いようです。



 サンシュユもありました。ミズキの仲間で中国・朝鮮の原産で我が国には
江戸時代に渡来したとされています。1.5Cmほどの果実が生り漢方薬に
なるようです。



 紅梅・白梅も今を盛りと咲いていました。



 

 シメが飛んで来ましたが逆光でシルエットです。
 


 ユリノキの実がチューリップ状に空に向かって沢山残っていました。
 この実は、コイカルが好きで嘗ては都内葛飾の公園に秋冬になると飛来し
名物になっていましたが、ここ数年絶えました。惜しいことです。



 14時過ぎに鳥合わせをして解散しました。今日見聞きした鳥は34種に
なりましたが、これは参加した誰かが確認した種で全員ではなくホシガラス
は怠けているので7種少ない27種しか確認出来ませんでした。

 人数が多いと、どうしても好不運が出ます。立つ位置でも見えたり見え
なかったりすることは仕方の無いことです。

  それでも今日は午後から晴れて少し暖かくなり、良い探鳥会でした。

 2月22日   今日の午後から一段と暖かくなるとの予報でしたが、
それ程でもありませんでした。

 今日は、平成22年2月22日と言う事で2が続くので記念すべき日
なので近くの郵便局で葉書に日付の入った風景印を押して貰いました。
 2日もそうでしたが、4桁より5桁の方が重みがあります。
 次は、平成33年3月3日ですが、それまで11年も有ります。

 市民講座は吾妻鑑から、治承四年の合戦についての話でした。

 歴史と言うものは何時でも時の施政者に有利なように書かれ残されるので
兎角偏見が有ります。
 吾妻鑑にしても、頼朝寄りの記述で都合の悪い事は消されていて他の史書
と読み合わせると多くの矛盾が有るようです。

 頼朝が石橋山の戦いで何故負け逃げをせざるを得なかったのは旗揚げ後に
味方が少なかった事と、関東といえども平家に縁の有る武士が多く心から
頼朝を信じたのでは無く多分に日和見的な所が有ったからです。
 北条時政にしても娘が頼朝と懇ろになったが為に、渋々表面的に味方した
ようなものでした。
 以仁王の令旨にしても後白河天皇の跡目争いから、その当時朝廷に食い込
んで横暴になった平家排斥の理由付けに結びつけたとの解釈もあります。

 このように歴史は、どれが真実かは必ずしも明確でなく記録にしても様々な
解釈が出来るので面白くなります。
 源氏物語のように貴族階級の艶話は他愛なく歴史ではありませんが、平家物語
となりますと戦記物で歴史が絡んできますので、歴史家がいろいろに解釈して
それぞれの学説を唱えるようになり面白くなります。

 今の世も後世どのように報じられるか、興味あるものです。新聞も必ずしも
真実を伝えてはいません。政治には必ず報道されない裏が有ります。
 何時の世も歴史に本当の真実は有りません。誰でも真実は語りたく無い物
です。それでも良いと思うようになりました。