はじめまして

今回、新しくブログを開設しました。

私としては久しぶりに充実した四日間でした。 その2

2008-02-27 21:12:26 | Weblog
2月23日 
朝から快晴です。午後から風が出るとの予報でしたが、た
いした事は無いだろうと思っていました。

昨晩は22時半近くに帰宅し、24時近くに寝たので、今
日はもしかして、ゆっくりしようかと思っていましたが、
何時もの習慣で6時に目が覚め、7時に起きると、そんな
に疲れを感じていないので、予定していた鎌倉の鳥の会の
探鳥会に参加することにしました。

この会は今年で40周年を迎え、会員がこの会の性格上、
高齢者が多く探鳥会を開催しても5人も集まれば盛会で
時には担当者一人と言う時も有るようになり、6月の総
会で解散を決議する予定になっています。

元来、花鳥風月を愛でて酒を呑もうと言う趣旨で始まった
会なので、鳥を見るのは口実で、野外でお酒を呑んで楽し
もうと始まったので鳥に関心のある会員は極く一部の数人
でした。

今日は私の担当でないので気楽に考えていました。
10時に京急線平和島駅集合なので、間に合うように出掛
けました。10時前に着くと既に3人がいて、私ともに
4人でまずまずです。

これに千葉県流山から参加するゲストがいるようなので、
今日は大盛会です。

10時07分のバスを待つと、待てども待てども来ません。
30分も遅れて、やっと来たので聞くと環七が渋滞で、その
上、火事で遅れたたの事でした。暖かい日だったから良かっ
たものの寒い日だったらたまりません。

今日の目的地は、東京港野鳥公園。太田中央市場に隣接する
26.6㌶の都営公園です。

違うコースで先着した流山組は4人で、計8人となり大大盛会
です。

ここには淡水池と、汐入の池があり、年間では200種以上の
鳥が訪れることになっていますが、今日はどうでしょう。

先ず、淡水池を覗くとキンクロハジロ・ハシビロガモ・ホシハ
ジロなどの鴨類が、浮き寝鳥よろしく気持ち良さそうに浮きな
がら翼に首を入れてぷかぷかと眠っています。
然し、彼等は決して眠っているので無く、絶えず薄目を開けて
注意を怠りません。自然界は厳しいのです。



第一観察舎は鳥の方からは人間の姿が見えないようになって
いるので、鳥達も安心しています。
対岸の葦原に、ここでも珍しいサンカノゴイと言う鷺の仲間が
葦の間を見え隠れしながら歩いています。
カメラを取り出す余裕も有りません。大型の鷺なので肉眼でも
見えますが、葦の間なので手前の葦が邪魔になって、オートで
は撮れません。マニュアルにしているうちに葦原の中へ入って
行きました。

そのうちに目の前にノスリと言う鷲鷹類が舞い降りました。
暫くサービスして呉れました。トビより2回りくらい小さい
鷹です。



羽田に近いので、着陸態勢に入った飛行機がひっきりなしに
真上を飛んで行きます。



見ているとオオタカが飛んで来ました。そして折からの上昇
気流に乗って、どんどんと高く上がって行きます。



汐入の池では、何時も沢山いるカワウが意外と少ないのに驚き
でした。アオサギが魚を狙って、辛抱強く何時までも水面を眺
めていました。



見ているこちらが飽きました。

鳥も少ないので14時できりあげました。それでも32種を記録
しました。

自然生態園で咲いていた紅梅です。



風がだんだんと強くなって来ました。

川崎にトラフズクと言う梟の仲間がいるとの情報に帰り道を利用
して寄りました。川崎から大師線で終点の小島新田で降り、10分
程の公園のマテバシイが目標です。

風は、ますます強くなって来ました。

木の揺れの中で時折、ちらっと見えます。3羽いました。
暗くて、揺れるので写真がなかなか撮れません。
やっと撮った写真ですが、全身が入っていません。
トラフズクは体長38Cm、翼を拡げると96Cmにもなる大きな
梟です。野ねずみや昆虫や小鳥を捕っています。



暫く見ていましたが、風が強くなり曇り空からは小雨が落ちるよう
になったので引き揚げました。

帰りの電車は強風の被害で遅れて、ダイヤは乱れていました。

翌日は、その3でご覧頂きます。


私としては久しぶりに充実した四日間でした。その1

2008-02-27 16:58:33 | Weblog

2月21日   
いよいよ北海道へ旅立つ日が来ました。と言ってもたった一泊二日
の超短い旅行です。
リファーサルしたせいか、寝坊せず無事に起きられました。
最初の目覚めは1時半、次が3時、そして3時半には起きてしまい
ました。何時もなら夢の中です。矢張り緊張していたようです。
5時35分に出発です。荷物は極力少なくしてリュックにカメラだ
け。それでも7Kgぐらいになりました。
外はまだ薄明です。西の空に大きな月が沈みかけていました。
6時20分の空港シャトルバスで羽田へ。全日空の第二ターミナル
に7時10分に到着。
最近はチケットも紙切れ一枚でコンピューター処理されるので、何
か不安を感じます。昔のように厚手のチケットだと安心できます。

釧路便はローカルなので一番端の方のゲート迄、大分歩かされます。
10分はかかるでしょう。機はエアバス320 166人乗り。
8時59分離陸し、10時18分、たんちょう釧路空港に着陸しま
した。空港の名前にまで、たんちょうがついています。

6人全員、軽装なので直ぐに空港外に出られ丁度来合わせていた個
人タクシー2台に交渉して17時まで借り切る事にしました。
北海道は、初乗り470円と関東より格安です。
1台18,000円で交渉成立。一人6000円と心積もりより少
し割高になりましたが、厳寒の地で震えなくても良く助かりました。

釧路市郊外の鶴居村へ出発。途中、釧路湿原展望台に寄りますが白
一色の眺めです。
ハンノキの林には谷地坊主と言う湿原性の草が毎年、放射状に枯れ
て重なり坊主頭のようになった物が見られます。

40分程で、日本野鳥の会伊藤サンクチュアリに着きました。
20年間に私としては何回訪れた事でしょう。10回以上にはなる
と思います。

昭和25年に33羽に減少した、タンチョウを今1,013羽迄に
増やした、先代の伊藤良孝さんの功績は大きいものがあります。



それぞれの夫婦や家族が絆を確認する、鳴きかわしをしています。
声の質や音色で、お互いに判るようです。鶴語があるのでしょう。





暫く眺めていましたが、寒いのでビジターセンターに入りました。
暖かい部屋でレンジャーがビデオで、いろいろと説明して下さい
ました。
窓から見ているとゴジュウカラやハシブトガラが寄って来ます。
いずれも忙しく動き回り、瞬時もじっとしていません。
ゴジュウカラです。スズメくらいの大きさの鳥です。


ゴジュウカラより少し小さいハシブトガラで、本州のコガラに
良く似ています。嘴が少し太いことになっていますが判別は難し
いので、北海道では棲息地の高度で判断する場合が多いです。




鶴井村は酪農と農産物が豊富なので、経済的にも裕福で釧路市と
の併合に応ぜず独立村です。しゃれたレストランもホテルも有り
美女の湯と言う温泉もありましたが、何故か村民に美女は見当た
りませんでした。観光客用でしょうか?



鶴井村には、もう一箇所個人で冬の餌場を設けている所があります。
渡部トメさんの餌場です。ここにも沢山のタンチョウが集まります。
150~200羽が集まっていました。餌はデッドコーンと雑穀です。



夫婦で愛の確認をするディスプレーが、ぼつぼつ始まっていました。
中には子供にディスプレーのマナーを教えている親もいました。


子供(首から上が薄茶色)は今の所余り関心が無いようです。
やがて、必要を感じて思い出すでしょう。












渡部トメさんの餌場付近ではオジロワシ・オオワシも見られると
ビジターセンターのレンジャーさんに教えて貰いましたが、遠く
を飛んでいるオジロワシが一羽見られただけでした。

15時近く、餌場を離れて釧路市街へ向かいました。
まだ時間があるので、石川啄木の歌碑を見学して、記念館である
港文館も訪れました。
啄木が釧路にいたのは僅か72日ですが、今となっては存在感の
大きさを感じます。



しらじらと氷かがやき 千鳥なく 釧路の海の 冬の月かな

高さ4mほどの大きな歌碑が、釧路港を望む高台に建っていました。
5年前に独りで、啄木の歌碑巡りしたことが想い出されます。

高台からは今日、泊まる釧路プリンスホテルが見えました。



予約した時間はまだ残っていましたが、打ち切りました。
メーターは、32,000円を超えていましたので割安さを
感じました。

予定より1時間ほど早くホテルにチェックインし、それぞれの
部屋で一休みして夕食は、釧路に来ると必ず寄る、元祖ろばた
で海鮮料理としました。2日前に予約していたのに、囲炉裏を
囲む炉端に席が狭く、先客に詰めて貰って6人がやっと座れる
ことになりました。

以前は、お婆さんが囲炉裏に座って黙々と炭火で、魚を焼いて
呉れましたが、身体を悪くして引退してしまったので、今は新
しいお婆さんが焼いていました。でも流石に味が少し変わり以
前の味を懐かしく感じました。

2時間半、いろいろと食べ飲みして21時近く、所々凍ってい
る道を滑ることもなく全員無事にホテルに戻りました。

2月22日   

何時もの事で6時に起き出し、-10℃の戸外に独りで出て見
ました。
電線にツグミが一羽止まっていました。



8時に最上階17階のレストランでバイキング形式の朝食です。
眺めが良く、釧路市街は勿論の事、晴れていると遠く阿寒の山
まで眺望出来ますが、今朝は少し曇っているので見えません。
啄木が、神のごと立つ と詠んだ阿寒の山が見たかったのに残
念です。さいはての地の透明感が感じられます。

9時にチェックアウトして駅前の名物、和商市場へ寄りました。
皆さんそれぞれ主婦なので、海産物を物色していました。

釧路駅です。



10時15分の阿寒湖畔行きのバスで阿寒湖へ向かいました。
さいはての交番は煉瓦造りの耐寒建築で立派です。流石、寒冷地
です。バスの中からなので邪魔な木が入りました。


途中、阿寒町のたんちょうの里付近では、タンチョウを少し見
たり、林の中のエゾシカを発見して大騒ぎしたりして12時過
ぎ終点の阿寒湖畔に着きました。

シーズンオフで町中は閑散としていました。

湖に出ると50Cm程の氷に穴を開けて、わかさぎ釣りをしてい
る人がいたり、夏用の氷を切り出していたりしていました。

切り出された氷は、ブルーに光っています。



体感温度-13℃の表示がありましたが、実際は-5℃くらいで
風があるので体感温度は下がっています。



氷細工を創っている人もおりました。特別なチェーンソーを使っ
て器用に削っていました。



ワカサギ釣りの人に釣りの方法を教えて貰い、同行の人が体験さ
せて貰うと一度に5尾も釣り上げ大喜びでした。



わかさぎは回遊しているので、撒き餌をすると入れ食いで一日に
500尾くらい釣れるようですが、マイナス気温の中で一日居る
事は大変なことです。もっとも暖炉付きの貸しテントもあります。

僅か3時間の滞在でしたが、アイヌコタンの店を散策したり楽し
いひとときでした。
昼食に寄った、お蕎麦やさんで土地の小学校4年生が集めている
地球温暖化に関するアンケートに全員で記入して、丁度お店の子
供さんも関係しているので喜びますとお礼を言われました。
ささやかな力が少しでも役立てばと思います。

ここでも全員一度も滑る事無く無事に阿寒湖を離れ空港へ向かい
ました。

17時30分、離陸し、19時05分、無事に羽田に着陸しまし
た。何事も無く無事に旅が終わり皆さんに喜んで頂け、自身も楽
しく過ごせ何よりです。