はじめまして

今回、新しくブログを開設しました。

私としては久しぶりに充実した四日間でした。 その3

2008-02-28 15:22:22 | Weblog
2月24日  

私がフィールドにしている小田原市の酒匂川探鳥会の日です。
個人的には77回目となり、藤沢の鳥の会員を案内して今回
が48回目になりました。
昨日ほどは風が無く、午後には収まるとの予報でしたが、相
変わらず吹きまくっていました。
それでも今日も14人の参加があり、主催者としては嬉しい
限りです。

風が邪魔者を吹き飛ばすので富士山が綺麗でした。
然し、鳥の姿は少なく強風を避けて木の葉の陰にじーっと隠れ
ているのでしょう。

カイツブリが見えました。我々はアンパンマンと呼んでいます。
愛らしい姿です。身体が小さく(体長26Cm)少し遠いので
小さくしか写りません。



アンパンマンちゃんにも春が近くなり、ペアリングの時期にな
りました。

この河川敷には、所々に柳や椎の木など生えていましたが、何
の都合か一斉に伐られて鳥達の憩う場所が無くなったので姿が
少なくなりました。

この川は秋の台風シーズンには、可成りの増水があり上流から
いろいろなゴミが流れて来て樹木に引っかかったりしますが、
それによって被害が出るとは思えません。行政のやることは、
判らない事が多いようです。

飯泉橋の傍に、釣り堀が有り魚を鳥(主として鷺類)に採られ
ないようにテグスが張りめぐらされています。
不幸なアオサギが、これに引っかかって死んでいました。



大きな身体だけに悲惨です。無抵抗な生物は思わぬ災難に遭う
ものです。特に人間の勝手さから不幸な運命を辿らざるを得な
い生物が沢山います。
釣り人が、無造作に放置するテグスに絡まって動けなくなる鳥
は後を絶ちません。
嘴に絡まり、餌が食べられなくなったり、脚に絡まって飛ぶし
か出来なくなり弱ったり、翼に巻き付き飛べなくなり天敵に襲
われたりします。我々もそのような場面に時々遭遇し胸を痛め
ます。

テグスの回収作業もしていますが、完全には除去出来ません。
釣り人に放置しないよう気をつけて貰う事が一番大事です。

飯泉橋の上は北西の風が強く吹いており帽子が飛ばされそうで
フードを被ります。

今日は常連のゴイサギ・カワセミが何故か姿を見せません。
カワセミは何時見ても、飛んでいる宝石の感ですので、見え
ないと寂しく思います。

飯泉堰の鳥も疎らです。嘗ては、びっしりと迄は行かないもの
の相当な数の鴨類が浮かんでいたものです。



今日はヒドリガモ・ハシビロガモ・オカヨシガモ・カルガモ
が、ぱらぱらと浮いていました。

河川敷にはサッカーグラゥンドが設けられており、選手が走る
のと強風で時折もの凄い砂塵が巻き上がっていました。

河原の岸に、アオアシシギが一羽ぽつんと佇んでおり時々右へ
左へと動きます。この鴫は鴫の中でも中型種で体長33Cm、
脚は蒼色をしているので、この名があります。



中州には、この時期常連のイカルチドリが忙しなく動き回って
いました。体長20.5Cmの小型の千鳥です。
千鳥の仲間は、嘴が小さく短いのですが、鴫の仲間は長い嘴を
していて泥の中、深くにいる小さな水生生物を餌にしています。
鳥の嘴は、その種の食べ物に応じて形造られていますので、嘴
の形で食べ物の種類が判ります。





個体数は少ないながらも種類は、今日でも55種となりました。

最後は、このところ居続けているホオジロガモでした。
冬には全国で見られますが、数は比較的少なく、珍しい種になり
ます。我々としては、ちょっとした収穫です。
鴨類は警戒心が強く、50mで逃げて行きます。この写真も
200m位離れていました。





これで四日間が終わりました。
明日からまた、淡々とした日々が続きます。

月曜日は、講座。火曜日は体操かグラゥンドゴルフ。そして夜
は講座。
水曜日は一番楽しい、スポーツ吹き矢。
木曜日は、グラゥンドゴルフと俳句の日(但し、俳句は月1)
金・土・日は予備日として流動的。鳥を見に行く日に当てます。