同窓会にまた行ったでー!

会えてよかった友・友・友、そして恩師。言えて良かったあの時ごめんねのひと言。次も絶対来ようね!

ホゼとニベアの物語 その2

2007-10-10 21:29:09 | Weblog
彼女達について歩き、案内されたのは、簡素なつくりの集合住宅。
二階建てで6戸あるようだ。
階段を登ってすぐの場所がニベアの部屋。そのとなりがホゼの部屋らしい。
ホゼはアテアマニャンと言って手を振り、自分の部屋に向かった。

ニベアは、私を戸の前に待たせ、ドアを開け、中に向かって何やら話しかけている。
誰かいるようだ。
出てきたのは男。
いらっしゃい。どうぞ。
と流暢な日本語が聞こえてきた。
え?と思いつつ中に入る。
入ると、シュッ、シュッ、シュッ、シュッ、と圧力鍋の振り子が回る音が聞こえてくる。
夕食の準備をしているのだ。

ふとんのないこたつが置かれている。それに向かって座ると、男が話し始める。
僕はタダオ。これはニベア僕の奥さんね。
僕は日系3世よ。だから少し日本語分かるね。

ニベアが私に躊躇した態度を取らなかった理由が分かった。
夫に通訳をさせたかったのだ。

タダオが言う。
ちょうど良かったね。この人、僕といるのに、日本語使わないね。
友達いたら、覚える思うよ。

タダオが話している間にニベアは、コーヒーの準備をしていた。
ここで、私は文化の違いというか、味覚の違いを痛感させられる事になるのだ。
日本製のインスタントコーヒー、ネスカフェでコーヒーを作ろうとしているのだが、
カップに入れる粉の量と砂糖の量が、日本人ではありえない量を入れている。
出されたコーヒーは濃過ぎるし、甘すぎる。
ニベアが牛乳を出してくれたので、それを入れてかろうじて飲めるようにはなったが、
あの濃く甘いものを、美味しそうに飲んでいる姿に驚いてしまう。
つづく。