ブログ仙岩

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台湾地震のマグニチュード

2018-02-17 08:08:51 | エッセイ
2/7の未明に起きた台湾花蓮北北西12㎞の地下で起きた地震のマグニチュードは6.0、6,1、6.3、6.4とばらついていた。

マグニチュードと定めたMはどのようにして算出しているのか理解していなくては、6だから中規模の地震だと思うだけである。あるいは几帳面な人はどれを信じていいかわからないとぼやくであろう。しかし、台湾ではホテルが倒壊し16人の犠牲者が出た。

その計算式を知っていれば、当然でMには±0.2の誤差があるから、どれも正しいと判断する。

M=log₁₀√An²+Ae²+1.73log₁₀⊿-0.83で気象庁は算出している。⊿震央距離(km)、Anは南北Aeは東西方向の地動の最大振幅(ミクロン)、そして、√An²+Ae²+1.73の中の計算はベクトルの合成の式で計算している。

M8.5は10万kWの発電所が100年かかって発生する電力。
M6.3は広島原爆1個のエネルギー
M3.8は10t車100台を富士山に上げるエネルギーのことである。

Mが1だけ増加すれば、エネルギーは31.6倍になり、震央距離が同じで水平の最大振幅の合成が10倍になる地震の大きさである。これに対して震度は地動の強さを表し地震と場所を指定する。だからMの5と6では大違いで、その少数以下を認識しなければいけない。話題源数学より。