もうすぐ新しい年、どんな年になるだろう。今年はコロナに明け暮れ縛られた年、普段見ることもなかったテレビ「エール」の音楽に癒された。
ドラマの中の戦中戦後の日々には、毎日泣かされた。
この頃しみじみ歌の力を思う。歌に縁なく生きてきた人生だったが、私をさり気なく歌に導いてくれた万馬研太郎さん。
私は彼に合ったことも、話したこともないが、コロナの緊急事態宣言が発令された頃、彼から1枚のCDと厚い手紙が届いた。
CDには、大石邦子さんへ「北国のエッセイスト」と書かれていた。
CDを聴いて吃驚した。相当昔から、私の拙文を読んでくれていたようで、「あれから歌を歌っていない」とこの欄に書いた文章にショックを受け、以来、ご自分で作られた歌を次々に送ってくれた。彼は歌い、編曲は石井務さん。この歌ができるまでの解説がついており、遠い青春の日々が甦る別れの多い人生が歌となって、私の胸を熱くした。「万馬研太郎・北国のエッセイスト」で検索すると、ユーチューブで、暖炉の前で少女がコーヒーを飲む動画が歌と共に流れた。
「土曜日の新聞のあなたのエッセイは~」歌いだしの言葉である。私の単行本「水色のハードカバーは私の宝物~」・・・「いつまでもお元気でと手紙に書きましょう冬が近いからか暖か色の便せんを選びましょう」心が和み、今では気が付くとこの歌を口遊んでいる自分がいて驚いてしまう。そして、感謝の言葉で結んでいる。
本当に現実を直視していつも表現して頂いて、仙岩自身が感謝感謝でる。