ブログ仙岩

各紙のコラムや報道番組、読書の感想、カメラ自然探索など。

実った米が大暴落してもカップめんを食べる

2014-09-30 09:22:29 | エッセイ
JAがコメ農家に支払う14年産概産金は、60kgで東北産米でも暴落している。かっこ内数字は13年産米。

福島県コシヒカリ(会津)10,000(12,100)(我が家購入価格24,000円)、中通り7,200(11,100)、浜通り6,900(11,100)で、平均3,400の下落。
あきたこまち8,500(11,500)、最高の山形つや姫12,500(13,700)、東北6県平均は昨年より下がって8,375円であった。

考えられることは一番消費の学校給食で2割未満の活用状況であり、東京、大阪、京都、神奈川の4大都市の地域では20%未満の活用率である。福島の原発事故による風評被害が未だに続く。

中でも、会津のコメは元気だが、今朝のあぶくま抄に、江戸時代篤農家佐瀬与次右衛門著「会津歌農書」に農業の教えや農村の道徳を短歌で伝えたとして、
  
<己が世の秋まちつけていつかはや田面のをしね刈りぞうれし>・・・農人覚悟として農家の仕事が世を支える土台として呼んだ<農人の世渡る業の橋柱たがやし立よ心つくして> 

全袋検査で安全保障されても避けている現実、もっと加工食品の合成保存ソルビン酸、発電所洗浄使用の酸味料がペットボトルに、着色、甘味、イチゴやマツタケの香料は野放しに使用されてる。マーガリンや即席めんのトランス脂肪酸の外国輸出は表示しても、国内産は無表示、こんなところを放置しているから、米より多量の害の食品が平気で食卓に並ぶ。やり切れない農家のつぶやきが聞こえる。

金子勝慶大教授福島の環境回復に何が必要か

2014-09-29 08:43:37 | エッセイ
朝のビジネス展望、金子勝慶大教授「福島の環境回復」は福島一地域の環境汚染問題でなく日本全体で考えるもの。

今でも12万人が故郷に帰れず、1人でも帰れば汚染除去も進むが、1年で賠償が打ち切られる生活の問題がある。20mSv/h以下は個人で管理するようになっている。また、関連死が17万人とイスラエル攻撃のガザ地区の死と匹敵する現実、そして、小児甲状腺ガンの疑いが103人もおるが3年では原因が特定できないとか。

また、除染で出たフレコミパックは野積みになっていて、中間貯蔵施設へ搬入は年間300万台のトラック分で、パックは5年寿命から遅延すれば再処理問題が待っている。

農産物全量検査は出来ても、魚の全量検査はこれから。椎茸の全量検査も待っている。汚染物質は濃縮してセシウム除去残る土を再利用すればいいが、これは郡山で実験、56万ベクレルの汚染物が45ベクレルに減少、土が再利用できる。また、山林の除染も無人ロボットで伐採、焼却して出たセシウムをコンクリ詰めで管理、ダムや沼の底の汚泥も同様に処理できる。

が、実際は住民の救済費用の予算が優先、汚染除去の技術が後回しになっている。これでは帰還がますます遅れるというもの。救済と汚染除去は並行して進めるべきであると。

吾妻小富士紅葉シーズンと御嶽噴火

2014-09-28 09:20:34 | エッセイ
今夏の海水浴で大波に出会いメガネ紛失、昨日の午後いわき平のセンターでメガネ注文し、大鵬と逸ノ城の取り組みを見ようとすると、木曽御嶽山噴火の様子が映し出されていた。

27日の昨日昼前11:53頃、大黒NHKカメラマンが紅葉を撮影していると突然噴火雲が御嶽山頂左から現われ撮影続けていた。そして、沢山の登山者が急いで下山している姿が見え、今朝のラジオでは230人が下山、40人が山小屋に、7人が意識不明、数名が水蒸気噴火灰に埋もれている模様という情報が流れた。登山するものとしてこの噴火事故は他人事でない。

今月14日、スカイライン吾妻小富士など見て来たばかりである。昨日の福島民報「吾妻小富士染まる」として紅葉見頃の写真が載っていた。木々が赤や黄色に染まりはじめ10月10日頃まで見ごろである。

しかし、吾妻山一切経山麓の有毒の水蒸気、この周辺の山々には安達太良山の沼ノ平は有毒ガスで立ち入り禁止で矢筈森稜線から眺めるしかなく、くろがね小屋へのルートも立ち入り禁止である。また、那須茶臼岳の白い噴煙といい、水蒸気噴火につながるところが数か所ある。

入山禁止が出る前に、身を守るには行楽シーズンで浮かれることなく、食料や器材、防寒、雨具などの装備は勿論だがヘッドランプ、コンパス、地図、気圧計などの気象に関するデータが一目で分かる時計など持ち歩くべきである。

写真左上今の吾妻紅葉、右上一切経山麓の噴気、左下安達太良沼ノ平、右下那須茶臼岳から峰ノ茶屋跡避難小屋方向に見える噴気。

五木寛之「歌の旅びと」第42回奈良県編

2014-09-28 05:00:32 | エッセイ
28日今朝4時台五木寛之の歌の旅びと「奈良県編」を聞いた。

その前に、3時台後半松田聖子「風立ちぬ」ダーク・ダックス「旅愁」そして深夜便の歌中村雅俊「君がいたから」リスナーからの小椋佳特集の感想に対して、生前葬コンサート(9/12~15)は10/19(日),26(日)22:50~0:19放送すると案内していた。

ラジオ深夜便イントロテーマ、須磨アナのナレーション「流れ行く川のように、時代は移り、人も変わる。その後に一つの歌が残り、過ぎゆく季節の記憶を奏でる」からテーマ曲がながれ、

須磨佳津江アナの司会で、世界一古い木造建築物のある奈良の首都は平地にあり南には雨の多い森林地帯があって、一木すべてに歴史が漂い人が集まると。ハイライトの「燃える秋」を聞き、須磨さんがお水取りで火のこが降りかかり無病息災なのに声を出して恥じたと。五木さん、仏の教えと神道の混在での文化に触れた。鉋屑をポケットに入れたが戻したとか。

人脈では山岡、井上作家、明石家サンマ、西川のりおなどの人たちの出たところ、奈良2曲目は堂本の硝子の少年が流れた。すると五木さん、万葉集の精神から、日の沈む極楽浄土へと人々の生活ありさまがうかがえる。立川清登の平城山を聞き、基本的人権は奈良から広まったと。法隆寺裏手の民家の路地に風情があり、セイタカアワダチで景観がダメにしかし、今はススキが蘇えったと。

ヒデとロザンナ「愛は傷つきやすく」を聞き、大和の闇は深く、奈良漬、飛鳥なべの牛肉から茅葺の神社と瓦葺の寺から近代化の始まりで、吉野の千本桜でラストソング田川寿美女人高野を聞いた。五木さん奈良にはため池が多くこの時間では言い尽くせなかったと。

忌み嫌われても秋を彩る彼岸花

2014-09-27 09:28:50 | エッセイ
中国渡来の北は北海道から沖縄まで全国に彼岸花が盛んに咲いている。東北今年は少し遅れて、田の畦や墓地の周りに30~50cmの茎の上に赤い雄しべの長い花が咲く。

ヒガンバナ科の多年草で球根植物、秋の彼岸のころに咲き出す。花被は6片で外側の反り返り、晩秋には30~50cmの線状の葉をロゼット状に出す。冬には枯れて、秋が近づくまで地下で地上には姿を現さない。

全草有毒であり、特に鱗茎にはアルカロイド(リコリン、ガランタミン、セキサニン、ホモリコリン)など含まれ、食べると嘔吐、下痢をおこし、多量に食べると中枢神経をマヒ死に至ることもある。が、あかぎれやしらくもなどの薬用にも利用されている。

この毒性から、畦道や墓地には虫よけとして植えたことで今日に至っている。餌のミミズが彼岸花の毒性で棲まないことからモグラが来ない。またネズミの防御にも役立っている。

秋の代表の花、カミソリバナ、シビトバナ、トウロウバナ、マンジュシャゲ、捨子花、天蓋花などの異名を持ち、花粉と胚珠の染色体が3種の3倍体で種子をつくることができない。タネナシ西瓜に応用されてる。

また、球根は石蒜の漢字ノビルであり、検索根で畦道の崩れを防ぎ、毒性から墓地の遺体を守り忌み嫌われても、飢饉などで水にさらすことで簡単に除毒でき澱粉豊富で食用に利用、長い歴史の中で謎めいた曼珠沙華はますます妖艶に咲きつづけるであろう。