今朝の福島民報「あぶくま抄」で、長く俳句に親しむ仮設住宅に妻と二人で生活する人がいう。
震災を詠む句にはこれは違うと思うものがあるという。4年越しでの生活でこそ気づかされることがあるという。
普通にやり取りできたおばあさんが昨日の話を覚えていない。よく親を訪ねていた子供が殆んど姿を見せなくなった。不意に聞こえてくる木魚の音に「誰が?」と思う。
仮設の空気の底には、言葉にならない思いのかけらがおりのように積もっている。うんと困っている人は何も言わない。
「亀鳴くや 世間に届かぬ 独り言」(渡部健)と避難仮設生活者が詠んだ句を教えて頂いたと。
亀鳴くは本当かどうかわからないことを表す春の季語。
震災を詠む句にはこれは違うと思うものがあるという。4年越しでの生活でこそ気づかされることがあるという。
普通にやり取りできたおばあさんが昨日の話を覚えていない。よく親を訪ねていた子供が殆んど姿を見せなくなった。不意に聞こえてくる木魚の音に「誰が?」と思う。
仮設の空気の底には、言葉にならない思いのかけらがおりのように積もっている。うんと困っている人は何も言わない。
「亀鳴くや 世間に届かぬ 独り言」(渡部健)と避難仮設生活者が詠んだ句を教えて頂いたと。
亀鳴くは本当かどうかわからないことを表す春の季語。