仮面ライダードライブ ６

一先ず住民同士の争いを止めさせた。
トライドロンで飛行しながら地上の僅かな重加速粒子の反応を捉えた進ノ介。「見付けた！　ここに剛が」向かおうとすると後方からトライドロンに砲撃を受けた！　追手の巨大バット型ロイミュードだ。「ぐうッ！」砲撃を回避し、急回転して反撃に出る進ノ介！　団地では剛が倒れ込む相馬良を発見した！　変身を解除し、駆け寄る剛。「おい、しっかりしろ！　あんたのお姉さんも来てるんだ！」気が付く良。頼子も現れた、様子がおかしい。「頼子さん、良さん見付けましたよ！」「姉は、いない」ふいに良はそう言った。「僕に、姉はいない」「え？」「ハハハッ！！」束ねていた髪を解き、高笑いする頼子！「そのポカンとした間抜けな顔、これが早くみたかったの！！　アハハッ！」剛は硬直していた。
上空で激しく交戦するトライドロンと巨大化ロイミュード！　だがラチが開かない！　チェイスは突然ライドブースターを切り離した。飛行を維持できず落下してゆくトライドロン！　「のわッ？」焦る進ノ介！　チェイスはライドブースターで突進しながら砲撃し、一体を撃破！　更にもう一体をシンゴウアックスですれ違い様に叩き切り、仕止めた！「マズイ、落ちる！」「ん？」落下してゆくトライドロンに気付いたチェイスはライドブースターを向かわせ、トライドロンに合体し、機体を安定させると急上昇した。「助かったぁ」安堵した進ノ介は「オリャッ！」とトライドロンの銃撃で残りの一体を撃破した！！
「どういうことだよ？　頼子さん！」団地では剛が混乱していた。「まだわからないの？　私は頼子なんて名前じゃない！　弟もいない」ネオバイラルコアが飛来し、頼子？　を赤く照らす！「へっへっへっ」ロイミュード０５０が現れ、頼子？と合体し、シーカーロイミュードと化した！！
　　　　　７に続く

仮面ライダードライブ ７

「ふふふ」笑うシーカー。同時に進ノ介達のトライドロンが団地の一角に降りた。「ウフフフッ！！」笑い過ぎて座り込むシーカー！　剛は頼子に後ろから抱き締められた時のこと、その時姉との記憶を感じたことを思い返した。「よくも、俺の家族の記憶をッ！」トライドロンを降りた進ノ介とチェイスは二手に別れ剛を探していた。「どの家族も同じよ！　少し刺激を与えただけで本性を剥き出しになる。互いに醜く争う」吐き捨てる。頼子を名乗っていた女！「俺の能力は触れた相手のネガティブな感情を増幅させることだ」０５０のそれだけで済まず次々と感染拡大するという。
「ハハハッ、あなたも感染しているのよ！　私の手から、ね」「今回作戦には進化体を探す他にもう一つ目的があった。詩島剛！　お前の心の闇を引き出すことだ！！」剛を指差す０５０！　頭に父の現像がチラつく剛。「貴様だけは絶対に許さない！！　変身！」マッハに変身した剛はシーカーに襲い掛かった！！「アハハッ！　うふふッ！！」滅多打ちにされるが笑うばかりで全く抵抗しないシーカー！「よくも、姉さんとの思い出までッ！！」
ゼンリンストライカーを使いより強力な打撃を与える剛！　シーカーは笑い、抵抗しない！「アハッ！　あぐぅッ！　アハハッ！！　そう、それでいいのよ！　怒りをぶつけなさいッ！！　もっと、もっと強く！　そしてこのあたしをッ！！！」高まってゆくシーカー！！　剛はタイプデットヒートに変身し、そのままデットゾーンに入った！！「ブッ飛べッ！！」シーカーを激しく殴り飛ばす剛！　シーカーの体から火花が吹き出す！！　剛はランブルダンプシフトカーに力で左手にドリルを装備した！！
「ハアアッ！！」ゼンリンシューターを乱射しながら剛はドリルでシーカーを貫こうとした！　だが、ドリルはブレイクガンナーの銃撃で打ち払われた！！
　　　　　８に続く

仮面ライダードライブ ８

「よせ、融合した人間ごと殺す気か？！」チェイスだ！「そうだ！　邪魔するなら、貴様からぁッ！！」猛然とチェイスに攻撃する剛！　反撃はしないがさすがに受け切れないチェイス！「俺にはわからない。家族とはそんなに大切なモノなのか？！」「ロイミュードは黙ってろッ！！」エネルギーを溜めたドリルの一撃を打ち込む剛！　受けようとするがガードを破られ、胸の打撃を受けて吹っ飛ばされるチェイス！！　変身を解かれ、「う、ぐぅ」人間体に戻った！
「それは、自分の使命より大事なモノか？」「黙れ！　黙れ！！　黙れぇ！！！」人間体のチェイスにドリルベースの蹴りの決め技を放つ剛ッ！！　そこにドライブに変身した進ノ介がタイプスピードの蹴り技を合わせ、相殺した！！　弾かれて、変身を解かれる剛。「ああ、全て台無しじゃないッ！！」取り乱すシーカー。進ノ介はタイプフォーミュラに変身した！「剛は、俺が守る！！」倒れた剛を背に、進ノ介はシーカーの前に立ちはだかった！
「黙れぇッ！」金切り声を出し襲い掛かってくるシーカー！　進ノ介はマンターンシフトカーを使い加速しつつ発火する腕でシーカーを殴り付ける！　シーカーは０５０の下級ロイミュード体と頼子を名乗った女に分離された！！「フルスロットルッ！！」０５０はトレーラー砲で撃破された！！「お前は誰なんだ？」剛は起き上がった。「子供よ、怪物の。お前ら仮面ライダーに敗北した惨めな怪物の！」女は這いずった。「彼女の名は西堀令子。かつてプロトドライブに倒された、００５のコピー元、そして俺に逮捕された犯罪心理学者西堀光也の娘。殺人未遂で逮捕する！」進ノ介はまた笑い出した西堀に手錠を掛けた。
「復讐だったのか？　父親の」「違うわ！　私は父を超えたかった。あいつがあたしを殺せば」
　　　　　９に続く

仮面ライダードライブ ９

「あたしが探究した最高の犯罪が完成したのに！！　ふふ、アハハッ！！！」笑い、やがて泣き出す西堀。「お父さん」進ノ介は硬い表情でそれを見ていた。「やっぱ、似てるわ」父を思い出す剛。
「０５０の影響は消えた。剛、もう大丈夫だ」解決後、進ノ介は語り掛けたが、剛は消耗し切った様子でフラフラと立ち去って行った。「家族、人間」チェイスも進ノ介もそれを今はそれを見送るしかなかった。「ありがとうございました」霧子は特状課で連絡を受けていた。また追田は病院で意識を取り戻していた。「やっと起きたわね」りんなが来ていた。「ここはどこだ？　俺は一体？？」困惑する追田に、ベッドの隣にりんなが割り込んだ！「ねぇ！　朝飯はご飯にお味噌汁ぅ！」そのまま押し出して追田をベッドから落とすりんな！「トーストとコーヒーで」意外と簡単な朝食を希望する追田だった！！
「０５０の力はマイナス感情の増幅」とある場所でハートは００１に会っていた。メディックも付き従う。「一気に集団感染させたのは君の能力のはずだ」「確かに力を奴に分け与えた」「目的はなんですの？」「下ごしらえだよ。仮面ライダーと共通する最強の戦士を手に入れる為のね」「蛮野の息子か？！」「実に楽しいアイディアだ。フッフッフッ」００１は去った。
一人歩く剛は自分に呼び掛ける進ノ介の声を聞いた。霧子の声も聞こえる。父の声までする。皆、呼んでいる。「お前の居場所をやろう」００１の声が響いた。振り替えると、ブレンが笑顔で現れた！！！
・・・結局りんなは何で無事だったんだろな？　蛮野がチェイスっぽかったり、剛が取り込まれちまったり、とすったもんだありそうだ。追田独身だっけ？