川塵録

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橘玲『DD(どっちもどっち)論』 メディアはそろそろ…

2024年09月06日 | メディア/SNS
橘玲『DD(どっちもどっち)論』に、家庭連合及びジャーナリスト米本和広さんのことが書いてありました。

米本和広氏は、『我らの不快な隣人』『カルトの子』等を表し、イデオロギーやレッテルから離れて、「是々非々」つまり「いいものはいい、悪いものは悪い」という中立的な立場を取る方。

橘さんが米本さんに触れている以下(この本から抜粋)を私が昨日、主要紙のメディアさんにも伝えました:

1. 報道で気になるのは、特定の宗教を「悪魔化」することで、その信者や関係者までが「悪」のレッテル(スティグマ)を貼られてしまうことです。

建前のうえでは「(洗脳された)信者は被害者」ということにされていますが、これはたんなる方便で、「気味の悪いひとたち」という暗黙のメッセージが連日、大量に流されています。

2.「カルト」が社会からの排斥を意味するようになると、信者の親はなんとしても子どもを取り戻したいと思います。

その結果、支援者の協力を得て、信者を強引に拘束して「脱洗脳」する事例が出てきました。

それで社会復帰できればいいのですが、現実には人間の心をそう簡単に書き換えられるわけもなく、教団に戻らないように家族が子どもを監禁する事態に至ることもあります。

3.ジャーナリストの米本和広さんは『我らの不快な隣人 統一教会から「救出」されたある女性信者の悲劇』(情報センター出版局)でこの問題を取り上げ、洗脳によって入信・献金させる宗教団体も問題だが、(主観的には)幸福に暮らしている信者を拉致・監禁して脱洗脳することもまた「人権侵害」だと指摘しました。

 

4. 米本さんは、こう言っています。

“僕(米本)は「反カルトのカルト性」をずっと追及し続けてきて、今テレビに盛んに出ているような反統一教会の人たちに「お前らも(統一教会と)同じだよ」ということを前から指摘してきました。

1990年代以降、信者の家族らによって、当時4000人を超える統一教会の信者たちが、拉致監禁されていた。「こんなことが許されていいのか」と思いました。”

5. このこと(中山註:米本氏による拉致監禁の指摘)が、反統一教会の活動してきた弁護士やジャーナリストに依存して報道せざるを得ないメディアが、今、山上容疑者が唯一自らの心情を明かしたジャーナリスト(米本氏)について触れたがらない理由なのでしょう。

6.統一教会を心の底から憎んでいた男(中山註:山上容疑者)が、事件前に自らの心情を訴える手紙を送ったのは、「カルトの悪」と長年戦ってきた(テレビに出ている)ひとたちではなく、「教団のシンパ」だとされている米本さんだったのです。

7.メディアはそろそろ、単純な因果論では説明できないこの事実(ファクト)をきちんと報じるべきでしょう。

 
最後の、橘さんの、「メディアはそろそろ、単純な因果論では説明できないこの事実(ファクト)をきちんと報じるべきでしょう。 」を、メディアさんは、重く受け止めていただきたいです。
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