内田樹が、先月、「質問をするのはマウンティング」的なことを言っていた。
~~~以下引用~~~
質問に対して質問で返すのはマウンティングの常套手段です。
質問者は回答者に対して使える構文、語彙、情報を限定することができますし、自動的に「相手の回答の出来不出来を採点する」立場に立てるからです。
ですから「相手より優位に立つ」ことを最優先する人間は必ず質問に対して質問で返します。
~~~引用終わり~~~
これを見た先月、なるほど、と思った。
質問するのはマウンティング。質問は傲慢な行為。
と、なんとなく受け取っていた(思っていた)のですが、この内田先生の指摘に、最近頷く事例があった。
私に対して、斜め上からの質問をする偽名人を見かけて。
それでさらに思った。
「相手に言葉を届けたい」なら、質問をするのはやめたほうがいい。そういう場合が多い。
特に、観客席にいる偽名人は、グランドに立っている実名人に対して質問をするのは、やめたほうがいい。
「質問の形式である」ってだけで、もうその言葉は選手に届かなくなる。選手は観客に回答しない。したくない。