川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

『指一本の執念が勝負を決する』 冨山和彦

2009年02月14日 | 
この著者もたしか東大法の現役で司法試験合格,でも修習に行かずにBCGに。岩瀬大輔の先達のような人。

いやあ,この人はいいですよ。言葉に力がある。学級委員的な優等生ではない,心に響く言葉を吐く。キレイゴトを言わない。

■ ≪ビジネスの世界においては,35歳までは所詮ガキなのです。一見世の中で成功して,成果を上げているように見える若者でも,社会全体から見たら,残念ながら一過性のものとしてしか評価されていないものです≫

…「栄光の前借り」ってやつですな。

■ ≪若いときは「七難八苦を我に与えたまえ」の山中鹿之助でいいのです≫

…そうそう。勝海舟は,この山中鹿之助が好きだから,息子に「小鹿」という名をつけました。「こじか」じゃなくて「ころく」って読みます。小鹿は残念ながら早世。

巷で「7789」というナンバープレートの車を見ると,十円キズでも付けたくなります。七難八苦を欲しているのでしょ,って思うから。

■ ≪欧米の社会では,エリートほどああいうノウハウ本(ハウツー本)を嫌います。そういうものを手に持っていること自体,自分は馬鹿ですと言っているようなものですから。

 むしろ彼らは,自分が出した解のオリジナリティというのを一生懸命自慢しようとするのです≫

■ ≪アメリカ人,とくにエリート連中は,日本人みたいにナイーブにはデモクラシーを信じていない≫

…民主的な手続を一応踏むが,リーダーをいったん選出したら,リーダーに大きく権限を委ねる。

≪その根底には,エリートの知性というもの,理性というものに対する信奉,信頼がある≫
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