弘前城を歩く。  ~ 保存状態の良さは、東北地方で一番! のお城 ~

2014-07-11 01:02:18 | うんちく・小ネタ
弘前城  ひろさきじょう  (青森県弘前市)




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弘前城は、津軽信枚(つがる のぶひら)が慶長15年(1610)2月より本格的な城普請に着手しました。
翌16年(1611)5月には一応の完成を見て、信枚が入城しています。
以後、明治4年(1871)7月の廃藩置県まで、弘前藩・津軽家の居城でした。

城跡は現在、弘前公園となり、東西約615メートル、南北約950メートルもあった城の敷地がほぼ残っています。
天守をはじめ、三重櫓3棟、櫓門5棟、番所1棟が現存し、東北地方の城の中で最も旧状をよく留めています。


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追手門です。
三の丸の南側に開く、弘前城の正面入り口です。

手前の堀は、外堀です。
弘前城は西側の岩木川を背後の守りとして、南・東・北の三方に、内堀・中堀・外堀の三重の堀を廻らせています。

外堀に沿って、歩いてみましょう。


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外堀を東側にまわった所に、東門が建てられています。
三の丸から城外に向かって開く、もう一つの門です。


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外堀に沿って北上すると、三の丸の北側に築かれた北の丸に至ります。

北の丸に建てられた亀甲門(かめのこもん)です。
北門とも呼ばれます。
弘前城の南東10キロメートルの地にあった大光寺城(だいこうじじょう)から移築した門と伝えられています。


以上の3棟の門が、城外から弘前城内へ入る主要な門でした。


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亀甲門を入って北の丸、続いて三の丸を南に進むと、内堀に突き当たります。

内堀越しに見る、二の丸北東隅の丑寅櫓(うしとらやぐら)です。


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さらに内堀に沿って南に進むと、東内門(ひがしうちもん)が建っています。

門を入ったところに与力番所(よりきばんしょ)が建っています。


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与力番所の辺りから見た天守です。

はやる気持ちを抑え、もういちど東内門を出て、内堀に沿って南進しました。


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南から見た二の丸です。

櫓は、二の丸の南西隅に建つ未申櫓(ひつじさるやぐら)です。


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内堀の南側に建つ南内門(みなみうちもん)です。
ここを入ると二の丸です。

なお、二の丸南側は、東西を2棟の三重櫓が固めています。

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二の丸南東隅の辰巳櫓(たつみやぐら)。


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同じく、南西隅の未申櫓。


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いよいよ天守に接近です。

築城当初、弘前城には五重天守が建っていました。
しかし、この五重天守は、寛永4年(1627)に落雷で焼失。
文化7年(1810)、本丸辰巳櫓を改築して建てたのが、現存する三重天守です。


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天守の外観は、本丸の外向き(南・東側)と内向き(西・北側)とでは、全く違う様相をしています。
窓の大きさ、屋根の破風飾りの有無などに注目してみて下さい。


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本丸から見た岩木山。

津軽の歴代の殿様も、ここから雄大な岩木山の姿を愛でたことでしょう。
とても贅沢な庭の借景です。





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4 コメント

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宇都宮氏の今治転封に関しては、伊予国は鎮西宇都... (宗永居士)
2014-10-05 16:30:16
宇都宮氏の今治転封に関しては、伊予国は鎮西宇都宮氏から南北朝時代に豊房が守護に任じられて大洲に居を構えていました。鎌倉時代初期からすでに宇都宮氏は伊予に大きな権益を持っていました。詳しくは、『中世宇都宮氏の世界』(市村高男編著 彩流社)をご覧ください。更に補足しますと、鎮西宇都宮氏は一般に流布されていますように関東宇都宮氏の分家ではなく、宗家であったといわれています。神宮皇后から伝わる一子相伝の弓の儀式“天一射法”は鎮西宇都宮氏に伝わっています。鎮西宇都宮氏の祖信房は父宗房が妻(礼法宗家中原氏)の実家を継いだため、祖父宗綱の家督を代襲相続しました。領地も豊前国の城井谷だけではなく、陸奥国二郡、常陸二郡、上総四郡、下総一郡、石見一荘、日向二か所、近江国膳所、甲賀二郡、下野にも広大な領地をもっていました。表向き関東宇都宮氏の改易理由は、鎮西宇都宮氏の守護代として滅亡した宗家の領地を無断継承したため領地の過少申告だったと記憶しています。記憶が定かではありませんが、十九万石と申告しましたが、実際は三十万石を越えていたためとされています。
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ご教示有り難う御座いました。鎮西宇都宮氏こそが... (Unknown)
2014-10-09 21:27:56
ご教示有り難う御座いました。鎮西宇都宮氏こそが宗家である伝えや、「天一射法」に大変興味を感じました。『中世宇都宮氏の世界』も読んで、詳しく勉強しようと思います。
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Unknown (弘前城)
2022-12-01 05:29:07
弘前城
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Unknown (福山健偉)
2022-12-01 05:29:28
上杉裕世
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