武道の源流、姫路に集結! - 第36回 日本古武道演武大会 見聞録②/初實剣理方一流 甲冑抜刀術 -

2013-02-18 00:11:35 | うんちく・小ネタ
撮影日 : 平成25年2月10日(日)
会 場 : 兵庫県立武道館(姫路市西延末) 

 
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2.初實剣理方一流 甲冑抜刀術 (しょじつけんりかたいちりゅう かっちゅうばっとうじゅつ)


初實剣理方一流 甲冑抜刀術は、その名が示す通り、甲冑を着用して技を発揮する剣術です。
美作国の津山藩(藩主:越前系松平家)に伝えられていました。

基本は今枝流剣術の太刀抜刀の技から成っていますが、敵を倒した後には止(とどめ)を刺すなど、実戦を想定した厳しい武術です。






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「大座」と呼ばれる独特の座り方で構えます。
この流派の特徴の一つです。

ちなみに「小牧長久手合戦図屏風」など、合戦を描いた絵画史料でも、「大座」に似た構えをとる甲冑武者を確認できます。
この流派がどこまでも実戦本位であることが分かります。




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敵の位置に着眼。










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背後から来る敵に対しても、突然振り返って切る。
そして止を刺す。







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「大座」で構えて、敵の動静を見て、








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敵の動く前に切り込む。








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止を刺す。
そして残心納刀。








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闇夜で敵を倒す技、「陰中剣」(いんちゅうけん)。
刀の先に鞘を残し、鞘を紐(下げ緒)で吊り下げる。
これを左右にゆっくり振って、敵の所在を探りながら移動してゆき、









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鞘が敵に当れば素早く抜刀。







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敵を一刀両断。








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そして止を刺す。



(以下、次号)