武道の源流、姫路に集結! - 第36回 日本古武道演武大会 見聞録⑧/澁川一流 柔術 -

2013-02-23 21:55:31 | うんちく・小ネタ
撮影日 : 平成25年2月10日(日)
会 場 : 兵庫県立武道館 (姫路市西延末)



 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


8.澁川一流 柔術 (しぶかわいちりゅう じゅうじゅつ)


澁川一流柔術は、江戸時代後期に首藤蔵之進満時が創始しました。

流名の「澁川」は、叔父の宮崎儀右衛門満義を師として習得した澁川流に因みます。
また「一」は、同じく叔父・満義より習得した難波一甫流と、武者修行の途上で習得した浅山一伝流に因みます。
すなわち、「澁川一流」の流名は、「澁川一甫一伝流」の柔術を意味します。

満時は浪人の身であり、安芸国・広島城下の外れの坂村に居住していました。
ある時、広島の城下町に出向いていた満時は、5~6名の広島藩士と争いになります。
これを澁川一流柔術の技で難なく避けたところ、たまたま居合わせた伊予国・松山藩士の目に留まり、その藩士の推挙で松山藩(藩主 : 久松松平氏)に仕えることになりました。
そして、小玉平六と名乗りを変えて、松山藩で澁川一流柔術の教授を行ったと伝えられています。




 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


互棒 (懐剣で打ち込んでくる敵を、短棒で制する形)


0701





0702





0703


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


打込 (懐剣で上段より打ち込んでくる敵を制する形)


0723





0724





0725





0726


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


三尺棒 (三尺棒で打ち込む敵を制する形)


0728





0729





0730


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


十手 (刀で上段より斬り込んでくる敵を、十手で制する形)


0735





0736





0737








(以下、次号)




武道の源流、姫路に集結! - 第36回 日本古武道演武大会 見聞録⑦/鞍馬流 剣術 -

2013-02-23 10:12:38 | うんちく・小ネタ
撮影日 : 平成25年2月10日(日)
会 場 : 兵庫県立武道館 (姫路市西延末)




 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


7.鞍馬流 剣術 (くらまりゅう けんじゅつ)




鞍馬流剣術は、天正年間(1573~1591)に大野将監(おおの しょうげん)が創始しました。
蛤刃(はまぐりば)と呼ばれる太い木太刀を用い、気迫に富んだ独特の発声をもって演武するのが特徴です。


ところで、鞍馬と聞けば、「牛若丸こと源義経が、幼少期に修行を積んだ地」と連想される方も多いのではないでしょうか。
伝説では、牛若丸に武術を教えた鬼一法眼(きいちほうげん)が、京八流(きょうはちりゅう)という剣術流派を創始したとされます。
鞍馬流剣術は、その京八流の流れを汲んだ流派といわれています。









1306












1307












1309












1313












1314












1315












1316












1317



(以下、次号)