NPI(非営利投資)とNPO支援の品川投資倶楽部

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4つの2007年問題について!

2006年12月15日 | Weblog
■松坂投手と4つの「2007年問題」!
 NHKテレビは朝から松坂投手の、Rソックス入団決定の報道を行っています。公共放送としてはやや過剰なのが気になりますが、松坂投手には来年(2007年)からしっかりがんばって欲しい、と思います。
 ところで2007年と言えば、マスコミなどで騒がれる「2007年問題」があります。これは大きく4つあり、第一は2007年から始まる団塊世代の大量定年退職とそれに伴う諸問題です。第二は離婚時の年金分割とこれによる熟年離婚増大の問題、第三は発明対価訴訟の激増の予感であり、そして第四は東京を中心とするホテル戦争です。
 ここで第三の発明対価訴訟とは、企業の知的財産担当者の間で囁かれている問題であり、「団塊世代の技術者が退職と同時に、特許の発明対価を求めて次々と企業を訴えるのではないか」というものです。中村修二教授の青色発光ダイオード訴訟の東京地裁判決(二〇〇四年一月)で、200億円の賠償命令が出されたことに起因しています(その後、和解)。
 また、第四のホテル戦争とは、2007年に世界の高級ホテルが東京に揃い踏みし、生き残りをかけたホテル戦争が始まることをさします。マスコミでANAが所有する全ホテルを売却すると報道されていることも、このホテル戦争と無関係ではないでしょう。
■始まる団塊世代の大量退職!
 第一の団塊世代の大量定年退職は、様々な問題を引き起こします。一つは労働力不足であり、特に団塊世代に多い技能者・技術者の退職は、技能・技術の継承面でも関係者を不安にさせています。
 一方、大量の定年退職者がもたらす巨額の退職金を巡り、金融機関の争奪戦が激しくなっています。銀行や証券会社、さらには郵便局まで巻き込んだ投資信託の販売合戦が激化していますが、何れも団塊世代の退職金が標的でしょう。
 また、団塊世代の現役引退に伴い、その消費動向の変化が注目されますし、彼らが新たに故郷や新天地をめざすUターンやJターンの問題も、社会的に大きな関心事となっています。
 団塊世代に晩晴(晩年の晴れのような人生。『晩晴』は杜甫五〇歳、成都での作)の日々は待っているのでしょうか。
                                以上