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貸金業法案成立、多重債務の悲劇は防げるか!

2006年12月13日 | Weblog
■上限金利は3年後20%に!
 利用者が多重債務に陥るのを未然に防止するため、グレーゾーン金利の廃止や上限金利の引き下げなどを内容とする貸金業法案が、本13日の参院本会議で成立する見通し。3年後の2009年末に完全施行される。
 貸金業法案は、①金利規制、②過剰貸し付けの抑制、③業務規制、④ヤミ金融対策、⑤多重債務者対策などから成り、上限金利は3年後に利息制限法の上限である20%となる。これによりいわゆるグレーゾーン金利(出資法の上限金利年29.2%と利息制限法の上限金利15-20%の間の金利)はなくなる。なお、融資金額は、年収の三分の一までとなる。
■問題は債務者本人にもある!
 貸金業法案成立で、サラ金各社が主張していた既存の多重債務者への「貸し渋り」問題なども想定されるが、そんなことは些細なことで今回の貸金業法案成立は大歓迎。
 しかし、問題はサラ金からお金を借りる人の存在。規制されたとは言え上限金利20%のお金を借りて、まともに返済できる人はいません。まして生活費や事業の運転費で借りた場合、殆どの人が返済はできないと思われます。
 サラ金は利用しないことが一番であり、すでに借りている人は行政や弁護士会、労働組合などに相談し、対策を講じることです。知識を身につけ、行動を起こさない限り、多重債務者から脱却することは困難でしょう。
 私たち個人投資家も、サラ金各社やサラ金に融資して利益を上げてきた銀行などに対し、しっかりと監視の目を向けていく必要があります。
                               以上