すがわらの工房日記

東北は岩手県一関市の呉服屋。こつこつと友禅染めをしています。

名古屋帯[七ひきの子ヤギ]のご紹介

2015-07-06 15:30:00 | 作品紹介
皆さんこんにちは!

こちら岩手県一関市の京呉服すがわらでございます

東北にある小さな呉服屋ですが、店内の工房らくぜん

きもの屋がきものを作っているんですよー!


さてさて、今回も作品紹介でございます。

まずはこちら

ヤギの一家です。

子供は七ひきいます


お母さんと子供たちが町にお買い物に行くところ



それを遠くからよだれを垂らして見つめる狼


そう、これはグリム童話「狼と七ひきの子ヤギ」の物語。


全体はこんな感じ


さっきの狼は垂の部分にいて、本当に遠くから見ている感じです。


腹ペコの狼は母親の留守中に子ヤギ達を訪ねて行くんですが、
母ヤギの言いつけを守る子供たちはカギを開けてくれないわけです。


そこで一計を案じた狼は

手足に粉をまぶしたり、ガラガラ声を隠すため
のど飴をなめて母親への変装を試みます。

「私はお母さんですよー」とかなんとか
目的のために努力と工夫を怠らない、前向きで頑張り屋の狼君なのです。

そんな訳で準備万端、声マネをしながら鼻歌まじりに再挑戦に向かいます


これらのシーンは帯を締めると折り込まれて見えなくなるのですが
まさに影の努力、頑張りをことさら強調しないところに狼の美学があるのです。
頑張れ狼、君の頑張りはちゃんとわかっているから!

締めたらこんな感じです。


小紋なんかにお洒落に可愛く締めて頂けます。
ちょっとしたお出かけや
お子さんやお孫さんの発表会等にも素敵!


前の部分はこんな感じ、


お留守番で不安そうな子ヤギが窓からお母さんの帰りを待っています。
練習もばっちりなオオカミ君がやって来ました。


もう片方はこちら

「お母さんですよ~!」ガチャリ、「キャーッ!」

末っ子は時計の中に隠れて、やがて兄弟を救出します。


そういう訳で、落款を押して


完成です!


七ひきの子ヤギは私の好きなモチーフで何度か描いてるんですが
今回は何となくオオカミ君にスポットをあてて描いてみました。
バージョンとしては三作目です。

出来立てです、一本しか無いです。

早い者勝ちですよー!


京呉服すがわらは東北の小さな呉服屋ですが、

着物が好きな方、楽しくお召しになりたい方のお手伝いを一生懸命しています。

気になった方はどうぞお気軽にお問合せ下さいねー。


★ 京呉服すがわら ホームページ ★

http://kimono-sugawara.jp/

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