すがわらの工房日記

東北は岩手県一関市の呉服屋。こつこつと友禅染めをしています。

もみじの名古屋帯、図案制作

2011-08-11 16:44:08 | 友禅

皆さんこんにちは!

毎日暑い暑いですがお元気ですか?

こちら岩手県一関市の 京呉服すがわら でございます

東北の小さな呉服屋ですが自前の「工房らくぜん」で

細々ときものを作っているんですよー!

 

さて、夏祭りも終わりまして

工房では次の制作真っ最中です

0006
  

ご注文頂いた名古屋帯の図案を描いてるところです

お知り合いの写真家の方が撮られた写真をお持ちになって

「この写真のイメージで」というご依頼です。

 

図案の横に写真が置いてありますが、それがその写真です。

写真のそのままを描いちゃっても良いんですが

それだとどうしても帯にしたときあんまり良く見えないんです。

写真は写真、油絵は油絵、日本画は日本画の表現方法があるわけで

染物も然りなんです。

そうは言っても写真もあるし、印象を合わせれば良いから作りやすいかなぁ、

なんて考えていましたが考え甘かったです。いやこれ難しい。

よく考えたら写真って印象で出来てるわけで

それを合わせなかったら全くの別物になるわけなんですよね

それにしても流石はプロの写真家、素晴らしいショットです。これは負けられない!

そんな訳で図案で悪戦苦闘してるんですが

 

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もう何度も描きなおしています

もみじの葉が幾重にも重なってるイメージが描けば描くほどこんがらがります。あぁ、もう、

 

何とかある程度形になってきましたが

まだ不安です。

今回は地色が黒なので余計に色のバランスに気を使います

Momiji

 

何かもう線が重なってわけわかんなくなってきましたね。

地色に対しての模様のバランス、粗密の関係を確かめたいので

試しに地色の部分を黒く塗ってみる事にしました

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こちょこちょと鉛筆で塗りつぶしていく私・・・

ああ、効率が良いのか悪いのか

これは仕事の進め方として大丈夫なんだろうか?

何かもっと良い方法があるんじゃないだろうか?

全ての作業が試行錯誤な私。

いつかベテランと呼ばれる日が来ますように

 

そんな感じで塗ってみたら

0029

なるほどなるほど、

みえる、みえるぞ、バランスが良く見える!

そこをこうしてこちらをああして・・・

また足し算引き算で図案を完成させます

綺麗な帯になりそうです。

 

工房らくぜんでは

効率がいいか悪いか分からないけど

お客様のご依頼の一品一品を、一所懸命丁寧に取り組んでおります

気になる方は一度何か作らせてみたら良いと思いますよー!

 

 

コメント
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