皆さんこんにちは!
毎日暑い暑いですがお元気ですか?
こちら岩手県一関市の 京呉服すがわら でございます
東北の小さな呉服屋ですが自前の「工房らくぜん」で
さて、夏祭りも終わりまして
工房では次の制作真っ最中です
ご注文頂いた名古屋帯の図案を描いてるところです
お知り合いの写真家の方が撮られた写真をお持ちになって
「この写真のイメージで」というご依頼です。
図案の横に写真が置いてありますが、それがその写真です。
写真のそのままを描いちゃっても良いんですが
それだとどうしても帯にしたときあんまり良く見えないんです。
写真は写真、油絵は油絵、日本画は日本画の表現方法があるわけで
染物も然りなんです。
そうは言っても写真もあるし、印象を合わせれば良いから作りやすいかなぁ、
なんて考えていましたが考え甘かったです。いやこれ難しい。
よく考えたら写真って印象で出来てるわけで
それを合わせなかったら全くの別物になるわけなんですよね
それにしても流石はプロの写真家、素晴らしいショットです。これは負けられない!
そんな訳で図案で悪戦苦闘してるんですが
もう何度も描きなおしています
もみじの葉が幾重にも重なってるイメージが描けば描くほどこんがらがります。あぁ、もう、
何とかある程度形になってきましたが
まだ不安です。
今回は地色が黒なので余計に色のバランスに気を使います
何かもう線が重なってわけわかんなくなってきましたね。
地色に対しての模様のバランス、粗密の関係を確かめたいので
試しに地色の部分を黒く塗ってみる事にしました
こちょこちょと鉛筆で塗りつぶしていく私・・・
ああ、効率が良いのか悪いのか
これは仕事の進め方として大丈夫なんだろうか?
何かもっと良い方法があるんじゃないだろうか?
全ての作業が試行錯誤な私。
いつかベテランと呼ばれる日が来ますように
そんな感じで塗ってみたら
なるほどなるほど、
みえる、みえるぞ、バランスが良く見える!
そこをこうしてこちらをああして・・・
また足し算引き算で図案を完成させます
綺麗な帯になりそうです。
工房らくぜんでは
効率がいいか悪いか分からないけど
お客様のご依頼の一品一品を、一所懸命丁寧に取り組んでおります