きまぐれ通信

工場長ザジの日常と興味をつらつらと...

あっという間でした…。

2009-11-02 | 日記
10月の末日。
空が天に召されてしまった。

昼間、ザジが実家へ行った時は、少々頼りないがワンワン声を発していた。
夜になって、ザジ父母が近くの親戚宅に用があって出かけた時も、まだ声があったらしい。
が、19時半過ぎにザジ父母が帰宅すると、もう既に冷たくなっていて…。
20時頃、ザジ母が空の死を報せるメールをくれたのだが、もうじき坊ちゃんを寝せなければならないので、翌朝、最後の顔を見に行くと返信した。

空は、14年前、ザジとザジ母が拾ってきた犬で、とにかくクゥクゥ鳴いてうるさいので「空(クウ)」という名前になった。
茶と白のブチで、耳はたれ耳。ある程度成長したら、毛の生え具合で目の上に薄っすら眉毛っぽい柄が出来、ちょっぴり愛嬌のある顔をしていた。
覚えた芸はお手、おかわり、お座り、待て。
好きなことは散歩と食べる事。
でも、散歩の途中、近所のレトリバー犬に御釜を掘られそうになったこともあるらしい(ザジ母談)。
鎖が外れて何度か脱走したこともあったが、一応、帰巣本能があったらしく、どんなに時間が経ってもちゃんと家に帰って来た。
泥んこと、悪臭にまみれた体でw
水が嫌いなので、シャンプーが大の苦手だけど、暑い夏場だけはお腹に水をかけてやると喜んだ。
ただの雑種犬だったけど、それなりに賢く、顔見知りとそうじゃない人を見分けるので、何かの調査で家を訪れたお巡りさんからも「立派な番犬ですね」とお墨付きを頂いたのだとか(ザジ父談)。

最後に見た空の顔は思ったより安らかでホッとしたけど、やっぱりとても悲しくて、冷たくなった鼻筋を何度も何度も撫でながら泣いた。
拾ってきた時は飼う事に反対し、飼い始めた時も「俺は(喘息なんだから)一切面倒みないからな!」と断言していたザジ父も、流石にショックだったのか、空を火葬に出しに行く間に何度もため息をついていた。
って言うか、最初に何だかんだ言っていたザジ父が実は一番空を可愛がっていて、休みの日には散歩へ連れて行き、喘息なのだから止せばいいのに毛代わりの時季にはせっせとブラッシングをしていたw
死ぬ直前、立ち上がる元気もなくなってしまった空に、布に水を含ませて水を飲ませてやっていたのもザジ父だった。

これまでも色々なペットを飼ったが、こんなに長い間一緒にいたのは空が初めてなので、心にポッカリ空いた穴はいつもより大きい。
空っぽの犬小屋を見ただけで鼻の奥がツンとしたり、焼き魚の骨(いつも空にあげていた)を捨てる瞬間に切なくなったり…ふとした拍子に空を思い出し、目頭が熱くなる。
まぁ、徐々に落ち着いて来るのだろうが、暫くは目が腫れぼったくて仕方がないかも(苦笑)。


こうして書いている間にも、実は涙が流れてるし…。