私の愛機 「マミヤRB67プロフェッショナル」です。
フィルムの幅が6cmのブローニー版のフィルムを使います。
ネガのサイズが6X7cmですのでRB67となっています。
普通の35mm版のネガサイズが2.4x3.5cmですのでいかに大きいか解るとおもいます。
主にプロの写真家が風景や建物、植物の接写に使っていました。それと写真館で多く使われており、七五三で子供を写真館に連れて行き記念写真を撮ったとき、写真館のカメラを見て「あ!お父さんのと同じカメラだ」といったのを覚えています。
神社の境内でこのRBで撮った写真の方が、生き生きとにこやかに撮れていました。当然でしょう緊張がありませんから。でも節目節目で撮る写真館の写真は捨てがたい物があります。
就職して2回目のボーナスで買った記憶があります。
給料の2倍以上しましたので、ボーナスだけではとても足りず、貯金をはたきました。
休日はRB、交換レンズ、ストロボ、携帯用レフ版、サブの35mmカメラ、三脚など20kg近い機材を担いで鎌倉に通っていました。
鎌倉のお寺はすべて行きました。中でも北鎌倉では円覚寺、東慶寺、浄智寺、建長寺、東では瑞泉寺、明王院、杉本寺、報国寺など、西では光則寺、長谷寺、成 就院、など、そのほか寿福寺、海蔵寺などが多くいったところです。
そのときにより、撮るものは風景、建物、植物など様々でした。
時間ができたならそのとき撮ったネガを整理し、PCに取り込んで整理してみようと思っていますが、何時になるか・・・・。
久しぶりにRBを分解掃除しました。
プロ仕様ですので、撮影目的に合わせて色々な組み合わせができます。
右端から時計回りに、ポップアップファインダー、フォーカスマット、レンズ(これは標準レンズの90mm)、本体のミラーボックス、フイルムホルダー、フイルムフォルダーパック、ミラーボックスからレボリングボックスを外すこともできます。
普通のカメラと違ってセルフビルドが可能となっています。
フイルムパックを複数持つことで、モノクロ、カラー、ポラロイドが一瞬で交換できます。
ファインダーやマットも撮影条件や被写体に合わせて交換できます。
またRBの語源となったレボルビング機能があります。通常の撮影姿勢で、フイルムパックを回転させ、横位置と縦位置が瞬間で切り替えることが出来ます。
RBのフォーカスはレンズボックスをピニオンラック式に繰り出すことで合わせます。このため本体とレンズボックスはベローズ(蛇腹)で繋がっています。
これがRBの大きな特徴で、マクロレンズでなくても接写が可能です。
花などの接写の様子を再現しました。
被写体は菜園のチンゲンサイです。
三脚を最大に開き、カメラをセットします。
レリーズが2本付いていますが、1本はミラーアップ用のレリーズです。
これはミラーアップのショックをキャンセルさせるため、フォーカスを合わせた後、ミラーをアップさせ、もう1本のレリーズでシャッターを動作させます。
なお、RBはレンズシャッター方式ですので、交換レンズ1本々にシャッターが組み込まれてます。ですからレンズは高価です。
ベローズ(蛇腹)を伸ばし、フォーカスを合わせます。
このような接写の時はウエストレベルファインダーが便利です。
ただし、ファインダーの画像は左右が逆ですので注意が必要です。
この三脚は中央のエレベーターを取り外すことで、脚を大きき広げられるため、接写には便利です。
ただし、めちゃくちゃ重いです。RBクラスになるとちゃちな三脚では保たないことも事実です。
高いところの被写体を撮影するイメージです。
カメラを横向きに三脚に取り付け、横からファインダーをのぞきます。
この時レボルビング機構が役立ち、縦横どちらのフレームでも撮影できます。
デジタルカメラが世の大勢を占めていますが、フイルムでなければ出せない世界があると思っています。これからも大切に使っていきたいと思っています。
ただし、シャッター1回切ると200円は痛いです。
ゼンマイ式の時計同様にカメラも恐るべきスピードでデジタル化が進みましたが、おっしゃるとおり、フィルムでなければ出せない世界はありますし、何よりもこのカメラはアナログ技術の集大成だと思います。
また、この三脚も凄いなぁー。
大切にして下さい。
このカメラで鎌倉を、
今の写真のすばらしさは、
その頃に出来上がったのですネ。
仰るとおり、アナログの頂点のカメラだと思っています。ローライ、ライカ、ハッセルなど世界の名器とは一味違ったプロのカメラだと思っています。
そース 様
私の写真の原点はこのカメラの前に有ります。後日ご紹介出来ればと思っています。