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月の満ち欠けに時の流れを感じながら、皆でそれぞれの持ち時間を楽しく意味あるものにしていきたい。

今朝は金星の下に月がっ!(月と日の出入り時間の違いの不思議)

2023-12-10 09:03:12 | 惑星・天体ニュース

   今朝も快晴。接近という意味では距離的には昨日と今日とどちらが月は金星に近づいたというべきか・・・今朝はこんな様子でした。

   

   スピカもどうにか写っているのですが分かりますか?月の上の金星から右上に45°視線を上げていくとポツンと見えていますが・・・

   金星と月のツーショットと月のアップはというと。

    

   少し空が開けてきました。お陰で光がちょうどいい感じになって、月も金星と一緒に撮っても実際に見えているように細く写るようになりました。今朝も、きれいなお月様と金星たちでした。

     

   そして、太陽がさらに昇ってくると月は、雲の邪魔がなくてもだんだん見えなくなっていきました。それでも、最後に工夫して月のラストショットを撮ってみました。太陽が空の低い空から茜に染め始めると・・・

   

    ほんの一瞬の内に、金星も月も、どこにいるのか すっかり見つけられなくなりました。

    さあ、これからは、月はさらに昇る時間が遅くなって先に出ている金星とは離れて行くばかりですね。

    さあ、あと何日お月様を未明にみることが出来るでしょうか。

     

    明日の月の出は4:41。日の出は6:40。細い月が未明の空でみられそうです。12日はどうかというと、月の出が5:50。日の出は6:41。50分の差がありますが、かなり月が細くなっているし、月が昇り始めてすぐに見ないとダメそうです。西の地平線がしっかり見えるようなところを考えておかないと12日は難しそうですね。

    そして、その後はどうなるでしょうか?ちょっと先回りして見ておきましょう。12月13日8時32分が新月で月と太陽が同じ方向になり月は見えません。日の入りが16:28.その前に月が地平線に16:21に入ってしまうので、見られるわけがなさそうです。

    でも、ちょっと待って・・・・正午の月齢が0.1となっていて、これをみると、みられそうな気になりませんか???そこで、今日はちょっと真面目に調べてみることにしました。

           

    考えるだに月が見られそうにないと、感覚で分かりますが、正午の月齢が0.1になっていて、右側に細い月の絵がでているので、あれっつ細い月が夕方みられるの?! という気になりそうです。

    この謎を読み解くには、「月の入り」と「日の入り」の定義の差があるのではないかと思い、調べてみました。

   

     ココの中学受験ナビから転載させてもらいましたが、そうなんです。定義が違っているのが原因のようです。

     「月の入り」の方が、「日の入り」より早い時間表示になっているのです。

 先ほど、私が、12月13日について、(日の入りが16:28.その前に月が地平線に16:21入ってしまう)と書いたのですが、月が満月として考えれば、まだ16:21には、日の入りのように月(暗い部分も含めて考えれば)沈みきっていないんです。

 最初に「12月13日8時32分が新月で月と太陽が同じ方向・・・」と書いたように、すでに朝に新月ちょうどになった月は、太陽より月が遅れて運行し始めているので、月が隠れるのは、16:28より遅くなります。

     だから、月の正午の時点の月齢が、も8時32分から3時間半も経過しているので、0.1になっているのですよね。人が見ることはできないのですけれども、物理的には0.1の月齢の欠けた細い月が太陽の見かけすぐそばにいるのです。

     ちょっと面白いですね。ところで、なんで、月の入りを日の入りと同じ定義にしていないのか。それについても同じところに説明されていましたよ。

太陽の場合は、少しでも太陽が出て日光に照らされていれば昼と考えます。そのため太陽の頂点が地平線と重なった瞬間を「日の出(わずかに出る瞬間)」「日の入り(完全に沈む瞬間)」の時刻と定義します。

一方、月は形が変わるため、頂点と地平線との関係で「出」と「入り」を定義することができません。したがって、月の中心が地平線と重なった瞬間を「月の出」「月の入り」の時刻と定義しています。

    なるほどぉ~。満ち欠けする月では、天体としては沈んでいないのに、太陽に照らされていない部分は、例えば三日月だと早く目に見えなくなってしまう。欠けて姿は全く見えないのに、まだ「月の入り」でない~というのはおかしい。そこで、中心が地平線と重なった瞬間なら、月の端っこなりとも、ちょっとは出ているから~と考えて「月の入り」の時間にしたのかもしれません。

    ただ、(それなら太陽の方も中心にそろえればいいのに)とも思いませんか?でも、それだと、まだ太陽が半分でているのに、日の入りと言っても明るくて相応しくない。こんな解釈であっているでしょうか? 違っていると思う方は、コメントでお伝え下さいませ。

    さて、この中学受験ナビ、月の南中時間の複雑な話もこの後ろに説明していて面白かったですよ。これまで、「銀河鉄道の月Ⅱ」のブドリさんが、よく月の南中の時の写真をアップしてくれているのですが、月の南中時の姿が傾いていて、直立に成らないのが、理解しきれていなかったのが、お陰でスッキリわかりましたよ~。興味のある方は、この説明は 先ほどのココの下の方で確かめてみて下さいね。

    今日はちょっと、朝から頭を使って勉強をしちゃいました。

 

コメント (4)
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