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枚方美術館建設予定地の香里ヶ丘中央公園に市民が抗議で集まり始めて50日が経ちました。

2014-10-29 22:42:17 | 枚方市美術館問題


 枚方の美術館問題、話し合いが進んでいない。近隣の方々が、話し合いを求めて、毎日中央公園に集まりはじめて50日が経った。久しぶりに、公園に行くと老若男女が、話の花を咲かせたり、子ども達がポールあそび等を楽しんでいた。その様子をみていると、あらためてこの公園の大切だが実感できる。
 この間、寄贈者の大東さん(本人かどうかは、確認していないが)が公園で、「美術館建設に関する私の想い」というチラシを配布したという。そのチラシに対して、受け取った方々が、「返事」を書いている。友人もその内の一人。その内容は、心を打つ。
何故、今回の美術館建設に反対するかの「思い」が、ストレートに伝わってくる。多くの方に彼女の思いを伝えたい・・・・・何度も読み返した・・・

啓 大東清四さま                 2014年10月27日   

 「美術館建設に関する私の想い」をお寄せくださりありがとうございました。これを読ませていただき、大東清四氏という人物が私たち枚方市民にますますはっきりと見えてきました。そういう意味で、この文書をいただき本当に感謝しております。お書きくださった箇条書き13項目に、分かりやすく①~⑬と番号をつけさせていただきます。

各項目に細かなコメントをつける前に、私の基本の考えをはっきり申し上げておきます。

●私たち市民が守りたい中央公園の森(市民の財産)は、路線価にして少なく見積もっても3億あるいは4億円とも評価される土地です。

大東さん、あなたはそれをタダで入手し、ご自分の「7億円のポケットマネー」(これは南部生涯学習市民センターでの話し合いの中で使われた表現)を使って、美術館を建てたいとおっしゃる(建物そのものの価格は明確にされていません)。ということは、大東さんと枚方市民はおよそ五分と五分の負担をしている関係になります。

五分と五分の負担なら、片方の利益に偏った希望・説明・説得で話が進むわけがありません。市民の意見や望むところを、十分時間をかけて、ていねいに聴くべきです。そして、互いに知恵を出し合う必要もあるでしょう。

●つぎに申し上げたいことは、大東さんの申し出の「寄付」は、世間一般に認知され賞賛される「寄付」とはかなり隔たりのある、「30年間の負担つき寄付」だということです。
 
 大阪府和泉市の和泉市立美術館又の名「久保惣記念美術館」の例は、南部生涯学習市民センターでお会いした折、お話いたしました。所蔵美術品はもちろん土地、建物それに財団をつけて寄付されたものです。市の財政に負担をかけない形での寄付です。寄付される相手への配慮の行き届いたものです。

それを申し上げたとき、あなたは「それは金があるからや」 と言われました。しかし、それはお金の問題だけではありません。美術館というものに対する深い思慮の結果が、そこに見られるのです。私が推測し、感心するのは、久保惣太郎さんがご自身の所蔵コレクションに対して愛情と自信と誇りをおもちだったということです。美術館の先行きを磐石のものにしておかねば、自身の分身のような所蔵品の将来が危ぶまれるからです。

このような細心の将来設計に基づいて建てられた美術館、当初500点に過ぎなかった所蔵品が、今や11,000点にのぼるということです。寄付される美術品も多いとの事。「久保惣美術館」への信頼の表れです。久保惣太郎さんの見識や人格も評価されているのです。現在、久保惣太郎さんの弟の5代目久保恒彦氏が名誉館長をつとめておられます。

そのような美術館であってこそ、文化・芸術の発展に寄与できるのです。他府県からの入館者も多いと聞いています。

大東さん、あなたはこれほどの自信と誇りと責任を持って、枚方市に美術館を寄付し、文化・芸術を本当に振興しようとされていますか?(質問 1)

失礼とは存じますが、私には、美術館の寄付という問題にあたり、最も重要なこの部分が大東さんから響いてこないのです。このように感じるのは、私一人ではないようです。

大東さん、あなたの本当の目的は何なのでしょうか?

●私は、大東さんと2度お目にかかるチャンスをいただきました。その話し合いの中で、上記のような「疑念」をもたざるを得なかったのです。まず、不可思議に思えたのは、美術館を「維持できなかったら、売ったらエエがな」というあなたの言葉です。

 私の感じたところ、あなたは文化・芸術よりも、ご自分が構想し、竹中工務店が設計した建物の方に執
着をお持ちのようですね。この設計は安藤忠雄の設計にも引けを取らないとも言われました。人生の集大成として、個人住宅の規模をはるかに上回る美術館の建設を思いつかれた。そして、美術館という大形箱物の「展示場」として香里ヶ丘中央公園に目をつけられた。なるほど「格好の場所」「格好の舞台装置」ですね。

住宅展示場の経営者である大東さんのこと、展示場のモデル住宅よろしく用が無くなれば「売ったらエエがな」と、お考えになったのではありませんか。このような発想で枚方市民の財産である大切な森の緑を壊されては困ります。「市民は絶対に許さない!!」でしょう。

所蔵の美術品は、この建物につける単なる「おまけの品々」に過ぎないのですか。枚方市の文化・芸術の振興は、大東さんから影を潜めたかに見えます。

私は以上のような「疑念」 をもたざるをえませんでした。この疑念を払拭していただければ、幸いと存じます。再び文書でお返事くださることを期待しております。

                                (続きます)


                                  

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