yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

出でよ真の政治家

2012-01-26 06:12:57 | 文化
「目先の選挙のことばかりを考えているのが政治屋、国家百年の将来を考えているのが政治家」と、言われます。因みに英語では「政治屋」をpolitician、「政治家」をstatesmanと表現するようです。残念な事に、現代の日本には政治家と言えるような人は殆ど見あたりません。
下級武士が主力になって実現した明治維新。それに続く明治時代には、国家をあげて富国強兵・文明開化・殖産興業を目指し、特に当時の政治家は私利私欲に走らず、こぞって国家百年の将来を考えていました。またその頃には、「井戸塀」政治家と呼ばれる立派な政治家がいました。公共の為の事業を完遂させようと、自分の田畑や家屋敷を売ってまで資金を作り、奮闘した結果、事業が完成した後に残ったのは井戸と塀だけだったというような政治家を言います。JR上越線の開通に生涯をかけて奔走した、新潟県の衆議院議員、岡村貢(おかむらみつぎ)翁もこうした政治家の一人でした。明治の日本人は歯を食いしばって赤貧に耐えつつも国家を支え、幸い、日清・日露戦争に勝利しましたが、次第に軍部が台頭して太平洋戦争への道を突き進んでしまいました。戦後、廃墟の中から立ち上がった日本人は、勤勉に働き、繁栄の昭和の時代を築きましたが、昨今の日本の凋落はどうしたことでしょう。良い政治家の不在、強いリーダーの不在もその要因の一つでしょう。見回せば、党利党略、自己の保身、次の選挙のことしか考えない政治屋ばかりです。国家百年の大計を見据えて、日本の舵取りが出来る真の政治家の出現が待望されます。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 儒家と老荘 | トップ | 米長永世棋聖 コンピュータ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

文化」カテゴリの最新記事