老子が著したといわれる約5000字からなる道徳経にある文を紹介します。
大道廃れて仁義有り
知恵出でて、大偽有り
六親和せずして、孝慈有り
国家昏乱して、忠臣有り
「訳」
無為自然の大いなる道が廃れたので、仁義という概念が生まれた。
悪知恵を持った者(儒者)が現れたので、人的な秩序や制度が生まれた。
親兄弟や夫婦の仲が悪くなると孝行者の存在が目立つようになる。
国家が乱れてくると忠臣の存在が目立つようになる。
「解説」
老子の思想は「人の手を加えないで、何もせずにあるがままにまかせること」を理想とする「無為自然」の考え方でした。これは仁義を重んじる儒教の考え方とは異なります。「大道廃れて仁義有」では、「無為自然の生き方が廃れてしまったからこそ人為的な道徳が説かれるようになってしまった」として、仁義を否定する見解が述べられています。
大道廃れて仁義有り
知恵出でて、大偽有り
六親和せずして、孝慈有り
国家昏乱して、忠臣有り
「訳」
無為自然の大いなる道が廃れたので、仁義という概念が生まれた。
悪知恵を持った者(儒者)が現れたので、人的な秩序や制度が生まれた。
親兄弟や夫婦の仲が悪くなると孝行者の存在が目立つようになる。
国家が乱れてくると忠臣の存在が目立つようになる。
「解説」
老子の思想は「人の手を加えないで、何もせずにあるがままにまかせること」を理想とする「無為自然」の考え方でした。これは仁義を重んじる儒教の考え方とは異なります。「大道廃れて仁義有」では、「無為自然の生き方が廃れてしまったからこそ人為的な道徳が説かれるようになってしまった」として、仁義を否定する見解が述べられています。