アマワリ
2012-02-14 | 資料
ひさしぶりに読んだ新聞に「琉神マブヤー」の事が書かれていて読んで行くうちに
アマワリの事にも触れていたので、紹介します。
(これが阿麻和利と同一人物かは、不明ですが...)
http://mainichi.jp/select/opinion/ka-ron/
また、こんな昔話が分厚い1975年刊「沖縄県史」の民俗編に紹介されていた。
後に傑物になるアマワリという子供。農家だが、彼は足が立たず、庭に干した大豆の番をさせられる。ついばむニワトリを追い払おうとするが、ニワトリはしつこい。しかし雨粒が落ち始めると、ニワトリは軒下へ逃げる。家の者らも飛んで帰ってきて、豆をしまう。庭に残したアマワリのことなどニワトリも人間も眼中にないのだ。
「私より大豆の方が大事か。私はもう誰の力も借りない」。アマワリはすっくと立ちあがって歩み始めた。
この寓意(ぐうい)をどう読むか。アマワリの深い失意と不信は、一連の沖縄問題をめぐる本土政府の「気のなさ」(としか思えない)に向けられているものに共通していないか。