旅先での余韻を味わいながら、仕事を帰ろうとした矢先の電話は、私を奈落の底に落とした。
私の派遣先の一つでの成績が不良だから、来年度は降りてほしいということでの面接だった。私なりに意見はある。本音、配置数が多いので私の仕事が少なくなるのはやむを得ないことであるが、管理職の報告が冷たすぎる。
雪の日、もう誰も職員がいなかったら、既にバスは運行中止になっていた。一言伝えてくればいいが、塩対応。何かとやりにくいことの多い職場で自分から降りることも考えていた。
同職種の他の現場では自分の存在も認められ、来年度継続しないと支障もでるし、管理職も周囲も継続を望んでいる。月とスッポンの評価。私は遠慮しすぎた感はあるが、できることをやってきたつもりではある。
年齢的に下ろしたかったのもあるとは思う。能力を否定されているような気もしたので、言いたいことは言ってきた。要は派遣先は私のことを気に入ってないってことなのだ。私にしてみれば一ヶ月の三十分の二を過ごす場所であり、私を必要としている場のほうが多いわけでキズつくこともないのかもしれないが、かなり傷ついた。収入が減るということもあるが、否定的に見られることは人格否定に繋がりやすい。
私にいてほしくない職場など去って締まったほうが精神的に楽ではあるが、汚名があるとするなら挽回してやろうという気持ちもないわけではない。
どちらでもいい。
とにかく、この一週間は、旅の余韻に浸ることもなく、七連勤を心身ともに疲れた身体でこなしてきた。
胃痛がしてきてストレスかもしれない。ひたすら寝続けた。
旅の思い出。
トランジットで立ち寄ったベトナム